利用権方式とは|契約方式の内容などを分かりやすく解説

利用権方式は、居住部分の利用と介護サービスが一体となっており、終身利用できる契約方式。大半の有料老人ホームで採用されており、想定居住期間分の利用料を前払いすることが多いのも特徴です。

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利用権方式とは|契約方式の内容などを分かりやすく解説

利用権方式とは介護施設の契約形態の1つ

利用権方式とは、居住部分(居室・共用部分)の利用料と、介護サービス、生活支援などの利用料などを使う利用する権利を入居一時金を支払うことにより得るものです。

上記のすべてがパッケージされており、契約すると終身にわたる利用権を得ることができます。ただし死亡すると権利がなくなるので、家族に相続権などはありません。

ただし現在では入居一時金が高くならないような支払い形式を選べることも多くあります。支払い形式については後述します。

利用権方式は半分以上の介護施設で導入されている

利用権方式は根拠となる法律のない有料老人ホーム用の特別な形態です。介護を前提とする介護付き有料老人ホームでは約8割、住宅型有料老人ホームでも約6割がこの方式を採用するなど、有料老人ホームの契約方式としてはもっとも主流となっています。

利用権契約に対して賃貸借方式とは

利用権方式以外の介護施設の契約形態でいうと「賃貸借方式」があります。「借地借家法」という整備された法律による契約形態です。こちらは賃貸住宅と同じで、はじめに敷金を支払ってから、月額の家賃を払っていきます。

賃貸借方式には以下の2種類があります。

建物賃貸借方式は居室単位での費用を支払う

建物賃貸借方式とは、居室についての費用を支払うものです。ですので、看取りなどで入居者がいなくなってしまった場合も、その親族に利用の権利が残されます。

高齢のご夫婦などで、はじめは旦那様が入居していたが、看取りを迎えたので奥様が代わって入居した、というパターンもあるようです。

終身建物賃貸借方式とは入居者単位での費用を支払う

終身建物賃貸借方式は建物賃貸借方式とは違って、入居者が終身までの間でだけ権利が発生するものです。ですので、看取りを迎えると同時に利用の権利はなくなります。

利用権方式の特徴は支払い方法

利用権方式の特徴について紹介します。入居手続きの前に利用権方式について押さえておくことで、安心して見学に臨めるでしょう。

利用権方式の場合は支払い方法が3種類ある

利用権方式とは先述したとおり、はじめに入居一時金を支払うのが一般的です。しかし現在では、同じ利用権方式であっても、柔軟に支払い方法を選べる可能性もが高くなっています。

入居一時金方式

家賃、介護費、管理費、食費など1か月にかかる費用を計算し、平均寿命から算出された想定居住期間分を入居時に一括で前払いする方法です。入居後、決められた年数、方法で施設により償却されます。

想定期間を超えた分の利用料はかからないため、長生きした場合は割安になります。

月払い方式

家賃、介護費、管理費、食費など1か月にかかる費用を月ごとに支払う方式です。一般的に前払い方式よりも月額料金が高めに設定されていることが多く、居住年数が長くなれば割高になります。

選択方式

入居一時金か月払いかを自由に選べる方式です。残りの寿命や貯金額などを含めて、最もコストとして楽な方法を選べます。

利用権方式はイニシャルコストに気をつける

利用権方式ではイニシャルコストが高くなってしまう場合もあります。ただし入居一時金を支払えば、介護サービスや共有部の利用の権利がセットになっているのも特徴です。

有料老人ホームなどをお探しの際はあらかじめ、利用権方式が賃貸借方式かを確認したうえで、見学をしましょう。

この記事のまとめ

  • 利用権方式は現在の老人ホームで最もポピュラーな契約方式
  • 前払いと月払いの2種類がある。
  • 契約の際は前払金の範囲をチェックすべき