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老人ホーム紹介センターの使い方・メリットやデメリットを教えてください

家族が要支援に認定され、現在は在宅介護をしています。しかし、最近上体が悪くなってきたので介護認定を再度してもらい、施設への入居を検討するようになってきました。そこで老人ホーム紹介センターの利用を考えているのですが、どのような場所かわかりません。使い方やメリット、デメリットなどについて教えてください。

オフラインとオンラインの紹介センターがあり、メリットとデメリットはそれぞれ異なります。

老人ホーム紹介センターには、オフラインでサービスを提供しているところだけではなく、オンラインでサービスを提供しているところもあります。どちらにもメリットとデメリットがあるため、どのような利用をしたいかによって、おすすめするサービスがことなるのです。

平栗 潤一
平栗 潤一
一般社団法人 日本介護協会 理事長

老人ホームには、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、サービス付き高齢者向け住宅、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウスなど様々な種類があります。それぞれの老人ホームに異なる特色があるため、どこを選んだら良いのか、自分や家族に適した施設をどう探したらいいのか分からないという人は少なくありません。

そこで今回は、老人ホームの探し方や探す際の相談先、老人ホーム紹介センターのメリットやデメリットについて解説していきます。老人ホームの探し方などについて知りたいと思っている人は、ぜひ目を通してみてください。

老人ホームの探し方について

老人ホームは、数が多いため、どう探したらいいのか分からないというのは当たり前だと言えます。施設によって入居するための条件や料金体系、利用可能なサービスなども変わってきます。契約時にないようをしっかりと把握しておかないと、後からトラブルになってしまったというケースもあるため、施設によって異なる契約内容をきちんと確認しておかなければいけません。

トラブルを避けるためには、家族だけで老人ホームを探すのではなく、専門的な知識を持つ人に相談することも重要なポイントになります。しかし、中には一人暮らしをしていて、頼れる人がいないというケースも最近は増えています。そのような場合は、公的機関や老人ホーム紹介センターの利用がおすすめです。

老人ホームを探す際の相談先

老人ホームを探す際の相談先

老人ホームを探す際に相談できる場所はいくつかあります。その中でも特におすすめのケアマネジャー、近場の老人ホーム紹介センター、オンラインの老人ホーム紹介センターについてここではご紹介します。

ケアマネジャー

ケアマネジャー(通称・ケアマネ)は、介護保険を利用するために必要なケアプランを作成するのが仕事です。介護保険サービスが必要な高齢者に対して、専門的な立場から過不足がないサービスが受けられるようにケアプランを考えてくれるパートナーになってくれる職種だと言えるでしょう。ケアプランがなければ介護保険サービスの利用はできないため、介護業界で欠かせない存在でもあります。

ケアマネジャーの仕事はそれだけではありません。介護保険に関する申請代行や様々な手続き、介護サービスを提供している事業者との連携なども大切な仕事です。このことから、ケアマネジャーは各種老人ホームに精通しているプロでもあるのです。

在宅介護から施設介護へ切り替える場合は、現在ケアプランを作成してもらっているケアマネジャーに相談すると効率的に話が進められます。現在の状況も把握しているため、どの老人ホームが良いのか適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

近場の老人ホーム紹介センター

老人ホーム紹介センターの利用もおすすめです。老人ホーム紹介センターは、いくつかの施設を比較しながら決めたいと考えている人にとっておすすめの相談窓口になっています。

基本的に老人ホーム紹介センターは、担当するエリアが決まっています。関東や大阪、岡山、福岡、札幌などの大きな都市には設置されていますが、相談員の数はセンターによってまちまちです。関東は老人ホーム自体の数も多くなっているため、紹介センターの数は200以上もあると言われています。

近場にある老人ホーム紹介センターを選べば、自宅から近い場所にある施設を紹介してもらえる可能性が高まるのでおすすめです。老人ホーム紹介センターには、多くの施設に関する情報が集まっています。そのため、老人ホーム選びで迷った場合は相談することを視野に入れてみてください。

オンラインの老人ホーム紹介センター

老人ホーム紹介センターの中には、オンライン相談を受け付けている場所もあります。オンライン相談の場合は、老人ホーム紹介センターまで足を運ぶ手間が省けますし、広いエリアにある老人ホームから探せるようになります。オンライン相談をする際はビデオ通話でおこなうため、お互いの顔が見えるので安心感も大きいです。

さらに、自宅に居ながら相談ができるのもオンラインならではのメリットとなっています。在宅介護をしていると家を空けられないという状況になってしまうこともあります。そのような時にオンラインで相談ができるのも家族にとって大きな安心感につながるでしょう。

オンラインで相談をする場合は、事前に予約をしなければいけない老人ホーム紹介センターがほとんどです。予約した日時に相談員から連絡がいき、接続案内をしてもらえるので、スマホやパソコン、タブレットを操作します。そして、入居に関する相談がスタートとなります。

老人ホーム紹介センターに相談するメリット・デメリット

老人ホーム紹介センターという場所について、これまであまり知らなかったという人も多いでしょう。そこで続いては、老人ホーム紹介センターを利用するメリットとデメリットについてご紹介します。

老人ホーム紹介センターに相談するメリット・デメリット

オフラインの老人ホーム紹介センターのメリット

まずは、近場の老人ホーム紹介センターを利用する場合、つまりオフラインの老人ホーム紹介センターを利用するメリットからみていきましょう。

直にお話するから便利

オフラインの老人ホーム紹介センターを利用すると、直接話ができます。直接話をすることによって、より具体的なヒアリングができるようになりますし、利用者さま自身の様子も直に確認ができます。

老人ホームにはいろいろな種類があるため、それぞれの状況に応じて適した施設が異なるものです。家族の要望や利用者さま自身の様子を直接確認することで、より良いアドバイスができるようになりますし、希望に近い老人ホームの紹介もしてもらいやすくなります。担当しているエリアの老人ホームに関する情報をたっぷりと持っているので、いくつかの老人ホームを比較しながら検討できるのも大きなメリットです。

見学などに同行してくれることも

オフラインの老人ホーム紹介センターであれば、見学に同行してくれるところもあります。見学時に老人ホームから説明を受けたり、質問がないか聞かれたりします。その時に、家族だけでは説明を理解しきれないことや質問が思いつかないことも珍しくありません。

説明をきちんと理解できなかった場合、入居後に何らかのトラブルに発展してしまう可能性が出てきます。それでは老人ホーム紹介センターに対しての不満がうまれてしまうことも考えられます。そうなることを防ぐためにも、見学に同行してもらうメリットは大きいと言えるでしょう。

オフラインの老人ホーム紹介センターのデメリット

オフラインの老人ホーム紹介センターを利用するメリットについて先ほどは紹介しましたが、メリットがあるということはデメリットもあります。では、どのようなデメリットがあるのかみていきましょう。

近隣の施設しか紹介できない

老人ホーム紹介センターで紹介してもらえる施設は、提携しているところだけです。オフラインの場合は、担当するエリアにある老人ホームだけ紹介してもらえるため、エリアを絞って施設を探したい人にはおすすめです。しかしエリアを絞らずに、状況に合った施設を探したいと考えている人にとってはデメリットだと感じてしまう場合があります。

老人ホーム紹介センターの中がエリア内にいくつもある場合は、提携している施設の数が根本的に少ないところもあるため、どのくらい老人ホームに関する情報を持っているかが重要になります。もしも、提携している施設の数が少なければ、理想とする老人ホームを紹介してもらえない可能性も高まってしまうのです。

対面での相談が必要な場合もある

オフラインの老人ホーム紹介センターでは、対面で相談をしなければいけないところもあります。電話やメールなどを駆使して連絡してくれるところもないとは言い切れませんが、対面の相談を基本としている老人ホーム紹介センターのほうが多くなっています。そのため、遠方に家族が住んでいて、遠くにある地域から施設を選びたいと思っている場合にはデメリットだと感じてしまう可能性が高いでしょう。

オンライン紹介センターのメリット

以前は、オフラインの老人ホーム紹介センターが主流でしたが、最近はオンライン紹介センターも増えています。続いては、オンライン紹介センターのメリットについてご紹介します。

基本的にはすべてオンライン上で完結する

オンライン紹介センターの最も大きなメリットは、オンライン上で基本的なことが全て完結するという点です。老人ホーム紹介センターまで足を運ぶ必要がないため、遠方に住んでいる家族が相談をすることも可能です。そのため、地元に行って老人ホーム探しをするのが難しいという人にとっても、オンライン紹介センターはありがたい存在だと感じられるでしょう。

膨大な施設数がある

オンライン紹介センターは、介護に関する専門知識を持つ人に相談し、アドバイスを貰えるだけの場所だと思っている人もいるのではないでしょうか?確かに、オンラインで相談を受け付け、それに対する回答をするだけというサービスを提供しているところもないとは言い切れません。

しかし、オンライン紹介センターの中には膨大な数の施設情報を保有し、幅広いエリアに対応しているところもあります。そのようなサービスを利用することができれば、より適した老人ホームを選択できる可能性が高まります。オンラインで情報を集めているため、全国各地の老人ホームに関する情報を持っているところもあるのです。

家族が遠方に住んでいると地元の老人ホーム事情も分からないというケースはとても多いです。仕事をしていれば地元でサービスを提供しているオフラインの老人ホーム紹介センターに足を運べず、紹介してもらったとしてもどのような施設なのか良くわからないという理由で決められないこともあります。それがオンライン紹介センターの場合はほぼなくなるのは大きなメリットです。

スキマの時間で相談ができる

スキマの時間で相談ができるというのも、オンライン紹介センターならではのメリットです。オンラインで相談ができるため、自宅からの相談はもちろん可能ですが、会社などからも相談できます。インターネットが使える環境とスマホがあればどこでも問い合わせられるのは、オンラインサービスの大きな強みになっています。

オンライン紹介センターの営業時間内なら、いつでも相談可能です。仕事のお昼休み、介護や家事が落ち着いたタイミングなど、それぞれのライフスタイルに応じた相談ができることの魅力を感じる人も多いでしょう。

オンライン紹介センターのデメリット

オンライン紹介センターは、オンラインサービスならではのメリットを感じられます。しかし、オンラインサービスならではのデメリットがあることも忘れてはいけません。

見学同行はできない

オフラインの老人ホーム紹介センターの場合は、見学同行をしてもらえる場合があります。しかし、オンライン紹介センターの場合は見学同行ができません。なぜかというと、オンライン紹介センターの場合はオンライン上で全てが完結するような仕組みになっているからです。

見学の約束などを取り付けてもらうことは可能ですが、見学同行ができないので本当に合っている施設なのか自分たちで見極めなければいけません。家族の中に介護に関する知識を持っている人がいない場合、決めたとしても後々後悔してしまう可能性がないとは言い切れないのです。それを踏まえた上でオンライン紹介センターを利用するなら問題ないでしょう。

対面での応対はできない

対面での応対はできないというのも、オンライン紹介センターのデメリットとして挙げられます。ビデオチャットを使って家族や本人の様子を確認しながら適した施設を見極めてくれますが、実際に会うのとビデオチャットを介すのでは見え方が異なります。そのため、細かい部分まで確認ができないので、本当に適した老人ホームが選べなかったと後悔してしまう可能性も捨てきれません。

対面で応対してもらいたいのであれば、エリアが限られてしまいますがオフラインの老人ホーム紹介センターを利用したほうが良いと言えます。

介護のほんねはオンライン紹介センターです

老人ホーム紹介センターは、一人ひとりに適した老人ホームを紹介してもらえるところです。オフラインでサービスを提供しているところもありますが、最近はオンライン紹介センターの数も増えています。介護のほんねもオンライン紹介センターの1つです。

介護のほんねには、無料で相談することができ、お祝い金をもらえるといった魅力が詰まっています。共同代表は医師が務めているので、医療面にも精通しているサービスが提供されています。入居できる施設の数も同様のサービスでトップクラスであることから、一人ひとりに合った施設を見つけやすいのも大きな魅力です。

お祝い金は、入居支援金という名目で贈呈しています。入居のために必要な道具を揃えたり、交通費として使ったりできます。このようなサービスも家族にとってとても嬉しいものです。

平栗 潤一

この記事の監修

平栗 潤一

一般社団法人 日本介護協会 理事長

大手介護専門学校にて12年で約2,000名の人材育成に関わり、その後、人材定着に悩む介護事業所の人材育成や運営支援を実施。2020年4月からは一般社団法人日本介護協会の理事長に就任し、介護業界の発展を目指して介護甲子園を主催している。