介護脱毛について|すべき理由・男性向けのサービスなどを紹介

現代は超高齢化社会であり、少子化が進んでいることもあるので将来的に介護する人材の不足や介護者の負担増加が懸念されています。そんな中で数年前から介護脱毛というキーワードが最新の脱毛トレンドに浮上してきています。

介護と脱毛はこれまであまり結びつかないものだと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、介護する側と介護される側からすると介護脱毛は非常に多くのメリットが存在しているのです。

それ以前に、そもそも「介護脱毛って?」と思われる方が多いです。今回介護脱毛についてどのようなものなのか、介護脱毛をする理由やメリットなど、併せてご紹介していきます。将来の介護に向けて準備をしているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。

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介護脱毛について|すべき理由・男性向けのサービスなどを紹介
平栗 潤一

この記事の監修

平栗 潤一

一般社団法人 日本介護協会 理事長

大手介護専門学校にて12年で約2,000名の人材育成に関わり、その後、人材定着に悩む介護事業所の人材育成や運営支援を実施。2020年4月からは一般社団法人日本介護協会の理事長に就任し、介護業界の発展を目指して介護甲子園を主催している。

介護脱毛とは

介護脱毛という言葉自体、まだそこまで聞き馴染みのある言葉ではありませんが、今後さらに介護脱毛をする人が増加することが考えられています。この介護脱毛というのは、将来介護される側になった時のことを想定し、あらかじめアンダーヘア(VIO)脱毛をしておくことを指しています。

介護する側と介護される側、どちらからしても非常にメリットのある脱毛となっています。ここ数年で介護脱毛をしたいと考え始める人がどんどん増えているようでもあります。

実際に介護を見据えての脱毛ではないかもしれませんが、45歳以上で脱毛を受ける人はリゼクリニックの1年ごとの推移を見てみるとここ10年ほどで20倍以上にも増え続けているのです。それだけ近年介護脱毛について45歳以上で注目度が高まっていると言えるでしょう。

2017年にリゼクリニックが命名

介護脱毛という名前は、2017年にリゼクリニックが命名しています。それ以前は特に介護脱毛という言葉はありませんが、少子高齢化社会が進んでいくにつれて45歳以上で介護脱毛をしようと考える人は年々増加傾向にあったことはわかります。

今現在、多くの女性には介護脱毛が浸透しつつありますが、男性の介護脱毛の認知度は非常に低い状態です。介護脱毛が年々男女ともに増加傾向にあるとしても、普段から脱毛についてあまり認知していない男性にとってはいまだ未知の領域となっているのかもしれません。

たとえ将来の備えだとしても、介護に脱毛が必要なのか疑問に感じる方は男性の方が割合的に多くなっていることが分かります。しかし、男性にとっても介護脱毛を実施するメリットが女性同様にあるのです。

介護脱毛をする理由

介護脱毛は介護をする側、される側にとっても大きなメリットがあると前述しました。介護脱毛が年々増えている現状を踏まえた上で、なぜ介護脱毛がこれほどまでに増加傾向にあるのか介護脱毛をする理由を見ていきましょう。

将来の介護に向けて

介護脱毛をする理由として、やはり将来の介護を見据えていることが大きな理由となります。将来の介護に向けての準備として、脱毛をするということです。

介護というのは、生活全般に及びます。それこそ体を清潔にする入浴介助から食事介助、排泄介助など、健常時には自分自身でできていた日常動作を手伝ってもらうことになるのです。

2025年問題と言われているように、2025年には日本国民の5人に1人は75歳以上の後期高齢者となるとされており、さらにそれに伴って介護や医療などの社会保障の費用も増大していくとされています。いつ誰が介護する側になるか介護される側になるか分からない時代になってきているのです。

介護する側となる介護者は専門的な知識を持つ看護師や介護士だけでなく、最も身近な家族に介護を担ってもらう家庭も多くあります。施設に空きがなく入れないために在宅介護しなければならないケースや、施設には入らずに慣れ親しんだ地元で暮らしたいというケース、病院から在宅に戻されるケースなど、その家庭によって在宅介護をしなければならない理由がそれぞれあるでしょう。

また、最近問題になっている高齢者の夫婦同士で介護を担う「老老介護」や介護する側も介護される側もどちらも認知症を患っている状態の「認認介護」などについても考えていかなければなりません。介護者への負担は大きくなるばかりだと言えるでしょう。

この背景をしっかりと認識している人が多く、一人ひとり問題視するようになってきたからこそ、介護脱毛が年々増加傾向にあると考えられます。介護の負担は重々承知の上で、少しでも介護する側の負担が減ることを目的に介護脱毛をしているのです。それほど生活全般の介助をする上で、アンダーヘアは邪魔になりやすいということを理解しておきましょう。

介護脱毛はいつ・誰がすべきなのか

介護脱毛は、将来的に介護される側になるかもしれないことを考えておこなう備えです。そのため、いつ・だれが介護脱毛をしなければならないという決まりは一切ありません。

しかし、将来介護される側になった時に手入れが全くされていないアンダーヘアは確実に介護する側にとっては邪魔になります。また、衛生面を考えた時にもアンダーヘアの手入れをしておいたほうが良いとされています。

では、いつ介護脱毛するべきかとなると、自分自身にある程度の金銭的な余裕がある時です。介護脱毛と言っても将来的な介護を見据えた時の準備というだけで脱毛方法や技法に関しては通常の脱毛と同様です。そのため、ある程度の金銭的な負担はかかります。

前述した通り、介護脱毛を考え始めるのは45歳以上の人が多いです。この年代ともなると、子育てがある程度落ち着き自分自身にお金をかけられるようになるでしょう。そして、将来を見据えた時にこれまで時間にも金銭的にも余裕のなかった時には見えてこなかった脱毛が視野に入るのです。

また、ある程度の年齢になると自身の親の介護を経験している人も多くなります。自分自身介護する側を経験しているからこそ、手入れが全くされていないアンダーヘアとなると介助しにくいことが分かるのです。そういった背景から介護脱毛を考える人も多くいるでしょう。では、介護脱毛は誰がすべきなのかを考えてみてください。

だれが介護脱毛をするべきかという決まりもいつすべきかと同様に一切ありません。しかし、将来的に介護される側になり得る可能性が誰しもあるわけなので、介護脱毛はだれでもできる将来のための準備といえるでしょう。

介護脱毛を検討する人の多くは女性が多いですが、男性も最近では少しずつ多くなってきています。誰しも介護される側になり得ることを踏まえて介護する側への配慮としての準備を始めていけたらいいのではないでしょうか。

また、介護脱毛をするにあたってどこまで脱毛したらいいのかと悩んでしまう人もいるでしょう。介護脱毛はあくまでも介護を見据えた脱毛なので、どこまで脱毛するかどうかも個人の自由となります。

どこまで脱毛したらいいのかとなると、やはりVラインよりもI・Oラインの脱毛をした方が介護者への負担は少なくなります。介護をする上でI・Oラインが最も邪魔になりやすいとされています。そのため、すべて脱毛せずとも最低限I・Oラインの脱毛やお手入れはしておいたほうがいいでしょう。

どのようなデザインにするかはサロンやクリニックにいった際にカウンセリングがありますので、そこで詳しく相談してみることをおすすめします。

男性もできるのか

介護脱毛は女性に多いと前述しましたが、もちろん男性でも介護脱毛は可能です。ただ、サロンやクリニックによっては女性のみとしている店舗もあるので、来店前に確認する必要はあるでしょう。

近年では若い男性も脱毛を考えている人が多いことから男性専用のクリニックやサロンも充実してきているので、そういった店舗を利用することもおすすめです。男性はメラニン色素が強い人が多いので、笑気麻酔などで痛みを軽減してくれるクリニックも人気があります。

介護脱毛をした際のメリット

介護脱毛は介護する側介護される側、どちらにとってもメリットがあります。介護する側のメリットとしては、やはり介助の際の負担軽減になること、介護される側のメリットとしては衛生面の向上が挙げられます。

介護は生活のあらゆる面で必要となることが多いです。それは、排泄行為も同様です。小さい乳幼児の世話と違い、大人の排泄介助は非常に大きな負担となります。

自分でトイレに行くことはできても、排泄後の拭き取りがうまくできなくなる人も多くいます。そんな時、アンダーヘアがあるとアンダーヘアに汚れが付いたままになってしまい肌のかぶれの原因や臭いの原因となってしまう可能性もあります。

介助する側にとってもアンダーヘアがあるとどうしても汚れが見えにくいこともありますし、排泄物の状態にもよりますが拭き取りに時間がかかってしまうこともあります。そうなると介護される側は羞恥心を感じてしまいますし、介護者に申し訳ないという気持ちも大きくなってしまうでしょう。

介護脱毛は、介護者にとって介助しやすくなるメリット、そして介護される人にとっても肌トラブルの予防から衛生面の向上、さらに心理的な負担の軽減ともなるのです。ただし、介護脱毛をおこなうにあたってデメリットと言われていることもあります。

介護脱毛のデメリットとしては、デリケートゾーンの脱毛となるため脱毛時に羞恥心が伴うこと、アンダーヘアの脱毛には痛みが伴うことが多いこと、脱毛後は元の状態に戻せなくなることが挙げられます。これらもしっかりと考慮した上で、介護脱毛を検討してみましょう。

超高齢化社会のなか、介護脱毛の需要は高まっていく

日本は超高齢化社会になるとされており、介護の需要もどんどん高まっていくでしょう。その中でも少しでも介護の負担を軽減しようと、介護脱毛は今後も需要が高まっていくと予想できます。

高齢者の人口が多くなることで介護需要が高まっていきますが、介護できる介護者は少子化の影響もあり相反して少なくなっていきます。その結果、一人ひとりの介護の負担がより大きくなっていってしまうのです。少しでも介護の負担軽減や自身の衛生面を考えるのであれば、介護脱毛はできる時にしておくべき準備と言えるのではないでしょうか。

また、介護脱毛をおこなう際には注意しておくべきことがあります。介護脱毛は通常の脱毛方法と同様の脱毛方法を用いています。ある程度の年齢になってしまうと、アンダーヘアにも白髪が混じってしまう人も多くなるでしょう。

通常、脱毛をおこなう際に用いられる脱毛機器は、メラニン色素という毛に含まれている黒い色素にのみ反応しレーザーを照射することで脱毛の効果を得られる仕組みとなっています。そのため、白くなってしまった白髪には反応できず本来の脱毛効果が発揮できなくなるのです。

早ければ40代、50代からアンダーヘアに白髪が混じってくる人もいます。介護脱毛したいなと考えているのであれば、脱毛できない白髪が多くなる前にしておく必要があるのです。介護脱毛は白髪となってしまうとできなくなってしまうので、そうなる前にどの程度通わなければならないのか、費用はどのくらいかかるのかなど相談してみても良いのではないでしょうか。

白髪には脱毛機器が反応しないという事実について、男女ともに知らないと答える人も非常に多いです。脱毛するタイミングは人それぞれですが、白髪が増え始める前が介護脱毛のタイミングと言えるでしょう。

介護脱毛はいまだ、そこまでの認知度はありません。しかし、ここ10年で20倍以上にも増加傾向にあることを踏まえると少なからず介護への不安や将来の準備として介護脱毛という言葉を見る人も多くなってきています。

介護脱毛はだれしも将来のためにやっておける準備の1つです。介護される自分への思いやりだけでなく、介護する側の負担軽減のためにもしておいて損はないでしょう。女性だけでなく男性も今後どんどん介護脱毛も視野に入れて、将来に向けての準備をしてみてください。

介護脱毛をすることによって、介護する側介護される側双方に大きなメリットがあります。今はまだ健在でも、誰しも将来的に介護される側になる可能性は十分にあり得るのです。将来のことを考える際には介護脱毛も検討してみることをおすすめします。

この記事のまとめ

  • 介護脱毛は将来のための準備としておこなうもの
  • 介護する側介護される側双方にメリットがある
  • 介護脱毛は通常の脱毛方法と同じため白髪には効果がない