認知症のテストや検査方法とは|病院での診断と自宅でする方法を紹介

認知症には専門的な手法でなされるテストがあります。しかし医療機関外でしてしまうと人間関係を壊す可能性もあるので、注意が必要です。ただし自宅でできる気軽な検査方法もあります。今回は病院でされる専門的なテストと、ご自身でもできる気軽な方法についてお伝えしましょう。専門家の監修のもと、認知症のテスト方法やセルフチェックの方法、注意すべきポイントなどを掲載しますので、ぜひチェックしてみてください。

認知症のテストや検査方法とは|病院での診断と自宅でする方法を紹介

日本老年精神医学会・理事、日本脳血管・認知症学会・理事、NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事。認知症早期発見のためのタッチパネル式コンピューター「物忘れ相談プログラム」等の機器開発やアロマによる認知症予防効果の研究等も行う。テレビ番組にも多数出演。

認知症の検査とは

テスト方法をご紹介する前に、認知症を診断するために必要な検査について説明します。

認知症検査は主に2つ。いくつかの質問に答えるテスト形式の「神経心理検査」と医療機器を使って脳を診る「脳画像検査」です。

前者の神経心理検査は、多様な種類があります。なかには、簡易的な質問形式のテストもあり、ご自宅でも検査が可能です。この記事では代表的な検査方法を紹介します。

また、テストの結果だけでは、認知症と判断できません。質問形式の神経心理検査の目的は、あくまでもスクリーニング(認知症かどうかのふるい分け)です。実際に医療機関で検査する場合は、神経心理検査にあわせて面談・身体検査・脳画像検査を実施し、多角的な情報をもとに判断していきます。

認知症の検査内容に関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

代表的な神経心理検査
  • 長谷川式認知症スケール(HDS-R)
  • ミニメンタルステート検査(MMSE)
  • 時計描画テスト(CDT)
  • アルツハイマー病評価スケール(ADAS)
  • ウェックスラー成人知能検査(WAIS-R)
  • 高齢者うつスケール(GDS)

認知症の初期症状

そもそも、認知症が疑われる症状にはどのようなものがあるのでしょうか。例えば単なる物忘れと認知症による記憶障害は、性質が異なります。まずは認知症の代表的な初期症状を理解しておきましょう。

体験そのものを忘れる

加齢による物忘れは、誰しもに起こることです。しかし認知症の場合「体験したことそのもの」を忘れてしまいます。「電話の内容ではなく、電話をしていたことを忘れている」「昼食を取ったのに、まだ食べていないと思っている」などが記憶障害の例です。

日常的にしていることでミスが続く

普段からしている家事や趣味などでミスが続く場合、判断力が低下している可能性があります。「水を出しっぱなしにする」「料理の手順が分からなくなる」といった些細なサインを見逃さないようにしましょう。

遅刻が多くなる

一見、認知症とは関係が薄いように思えますが、遅刻が増えることも見当識障害の症状の1つです。時間や場所に関する見当識が低下すると、他にも「道を間違えやすくなる」などの症状が現れます。

性格が変わる

認知症の影響で人柄が変わったように感じられるケースもあります。「怒りやすくなる」「自分のミスを認めなくなる」「ふさぎこむようになる」など、以前と変わったと感じた場合は注意深く様子を見るようにしましょう。

妄想や幻覚が見られる

認知症の種類によっては、妄想や幻覚も症状の1つです。本人にとってはまるで現実のように感じられるため、否定されるとさらに混乱してしまいます。周囲の方は、本人の話をよく聞いてあげることが大切です。また病院を受診するタイミングでは症状が出ないこともあるので、起こったことをあらかじめメモするなどして相談してください。

認知症には他にもさまざまな症状があります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

自宅でできる認知症テスト

それでは、実際に医療の現場で実践している6つのテストを紹介しましょう。「長谷川式認知症スケール」「ミニメンタルステート検査」は比較的手軽なテストの方法ですが、個人でするのはおすすめしません。人間関係を壊すリスクもありますので、必ず専門家のもとでテストをしてください。

テストを受ける前に気をつけること

テストを受ける前に、注意するポイントがあります。

簡単な検査ですが、テストを受ける人の意欲や体調によって、テストの結果は大きく左右します。認知症を疑われていることを不快に感じている人や体調不良の人にテストを受けてもらっても、正しい結果が出ません。ご本人の気持ちや体調が良好なときに受けることが大切です。

また、テストの点数だけでは認知症とは判断できません。分かることは「認知機能が低下している疑いがある」ということです。実際に、うつ病が原因で認知機能が低下している事例もよくあります。正しい診断は医療機関で受けましょう。

長谷川式認知症スケール(HDS-R)

1974年に精神科医の長谷川和夫氏が作成した簡単な知能検査です。1991年に一部改訂され「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」と呼ばれていました。2004年に「痴呆症」という言葉から「認知症」に改称されのと同時に、「長谷川式認知症スケール」と改称。いまもなお、全国の医療機関で広く使われているテスト方法です。5~10分という短時間で実施できるのも特徴でしょう。

テスト内容

記憶力や計算力、言語力、見当識(日時や場所などの状況把握力)の程度を調べるテストです。「お歳はいくつですか?」「私がこれから言う数字を逆から言ってください」など、年齢・日時・場所・言語・計算に関する9つの質問に答えいきます。質問内容は下記に記載していますので、気になる人は実践してみてください。

採点結果

30点満点中の20点以下の場合は、認知症の疑いがあります。

長谷川式簡易知能評価スケール

ミニメンタルステート検査(MMSE)

「MMSE(Mini-Mental State Examination)」は、1975年に米国の精神科医であるFolstein夫婦が作成した知能検査です。世界中で最も使用されている神経心理検査でもあり、2006年に神経心理学者の杉下守弘氏が日本語に翻訳しました。日本では「ミニメンタルステート検査」と呼ばれています。

テスト内容

「時間や場所を正しく把握できているか」「文章を復唱できるか」など、11の質問に答えていきます。2問だけ「文章を書く」「図形を描く」テストがあるので、紙と筆記用具を用意しておきましょう。このテストを通じて、記憶力や計算力、言語力、見当識の程度を調べていきます。質問内容は下記に記載していますので、気になる人は実践してみてください。

採点方法

30点満点中の23点以下の場合は、認知症の疑い。27点以下は軽度認知障害(MCI)の疑いがあります。

ミニメンタルステート検査
NO. 質問内容 採点方法 点数
1 今年は何年ですか? 1点 0 1
今の季節は何ですか? 1点 0 1
今日は何曜日ですか? 1点 0 1
今日は何月ですか? 1点 0 1
今日は何日ですか ? 1点 0 1
2 ここは何県ですか? 1点 0 1
ここは何市ですか? 1点 0 1
ここは何病院ですか? 1点 0 1
ここは何階ですか? 1点 0 1
ここは何地方ですか? (例:関東地方) 1点 0 1
3 3つの単語を1秒間に1個ずつ言いますので復唱してください。
(相互に無関係な単語を言う)
各1点×3単語 0 1
すべて言えるまで6回繰り返す。 0 1
6回繰り返しても答えられなかったら0点。 0 1
4 どちらかに答えてもらう。 各1点×5問 0 1
  • 100から7を順番に引いてください。(5回まで引いてもらう)
0 1
0 1
  • 「フジノヤマ」を逆から読んでください。
0 1
0 1
5 3の問題で提唱した単語をもう一度言ってください。 各1点×3問 0 1
0 1
0 1
6
  • (時計を見せながら)これはなんですか?
1点 0 1
  • (鉛筆を見せながら)これはなんですか?
1点 0 1
7 次の文章を繰り返してください。
「みんなで力をあわせて綱を引きます」
1点 0 1
8
  • 右手にこの紙を持ってください。
1点 0 1
  • それを半分に折りたたんでください。
1点 0 1
  • それを私に渡してください。
1点 0 1
9 (「目を閉じなさい」 と書かれた紙を見せながら)
次の文章を読んでその指示に従ってください。
1点 0 1
10 何か文章を書いてください。 1点 0 1
11 次の図形を紙に書いてください。 図形 0 1
合計
  • 全問正解で30点
  • 27点以下は軽度認知障害(MCI)の疑いがあり
  • 23点以は認知症の疑いあり

/30

参考:ミニメンタルステート検査(MMSE)

時計描画試験(CDT)

「Clock Drawing Test (CDT)」は、丸時計の絵を描くテストです。日本では「時計描画試験」と呼ばれています。

テスト方法は、A4の紙に見合った大きさの丸と時計の文字盤を描いてもらいます。次に11時10分の時刻を指す針を描いてもらい、テストは終了です。適切に描けているかを採点して、空間認識能力や構成能力を評価していきます。

また、認知症のテストに懐疑心ある人でも、時計を描くという内容のため、比較的抵抗なく取り組めるのも大きなメリットです。

アルツハイマー病評価スケール(ADAS)

「ADAS(Alzheimer’s Disease Assessment Scale)」は、1983年に米国の精神科医であるRichard Mohs氏が作成した認知機能検査です。日本では「アルツハイマー病評価スケール」と呼ばれています。

アルツハイマー病患者またはアルツハイマー病の疑いがある人を対象に実施。記憶力を中心としたテストを継続的に受け、点数の変化によって認知機能の進行具合を調べていきます。

ウェックスラー成人知能検査(WAIS-R)

「WAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)」は、1939年に米国の心理学者であるDavid Wechsler氏が作成した知能検査です。1981年に「WAIS-R」が標準化され、日本では「ウェックスラー成人知能検査」と呼ばれています。

16歳以上の成人を対象に、知能(IQ)を測るための本格的なテストであり、設問数も多く検査時間は約2時間ほどかかります。高齢者にとっては大変かもしれませんが、世界で使用されている精度の高いテストです。

高齢者うつスケール(GDS)

「GDS(Geriatric depression scale)」は、高齢期のうつを調べるための世界で最も使われているテストの方法です。日本では「高齢者うつスケール」と呼ばれ、認知症のうつをスクリーニングします。

15個の質問を「はい」「いいで」で答えていく簡単なテストです。15点満点中10点以上がうつ状態、5点以上がうつ傾向と評価します。

高齢者うつスケール (1、5、7、11、13 には「はい」0 点、「いいえ」に 1 点を、 2、3、4、6、8、9、10、12、14、15 にはその逆を配点し合計する。
5点以上がうつ傾向、10 点以上がうつ状態とされている。)

参考:日本老年医学会「高齢者うつスケール

【アプリ・ツール】ゲーム感覚で楽しめる認知症テスト

医療現場で使われている本格的な認知症テストを紹介しましたが、次にゲーム感覚で楽しめる認知症テストを紹介します。認知症を疑われていることを不快に思っている人でも、気軽にお試しできるでのおすすめです。

おすすめは日本光電工業株式会社が作った「物忘れ相談プログラム MSP-1100」です。アルツハイマー型認知症を見つけるために、いくつかの重要な質問を用いたセルフチェック用のテストプログラムになります。

特徴は質問者がおらず、タッチパネルで操作しながら進めること。ストレスを感じずにテストができます。またテスト時間はたったの約5分で済み、感度96%・特異度97%と信頼もおけるツールです。

認知症自己診断テスト

「一般社団法人 認知症予防協会」が作成した認知症自己診断テストです。記憶力や計算力、空間認識能力などに関する10の質問に答え、認知機能の低下を調べます。100点満点中80点以上あれば、認知症の心配の疑いはありません。Web版とPDF版で公開されており、誰でも無料で利用できます。

【Web版】スマホ・PCでテストする場合

【PDF版】プリントして紙でテストする場合

迷わず医療機関へ相談を

セルフチェックを実施し認知症の疑いが出た人はもちろん、不安な人は、ぜひ医療機関で診断を受けてください。上記で紹介したご自宅でできるテストは、認知症かどうかの判断材料とはなりますが、正しく認知症とは判断できません。

また「認知症は治らないから、病院へ行かなくてもいい」と思ってしまうと危険です。認知症は進行性の病気のため、放置しておくとただただ症状が悪化していきます。認知症は完治しませんが、病院で治療を始めることで「進行の遅延」「症状の緩和」を大いに期待できます。

早期発見・早期治療することで、結果的にご本人・ご家族の精神的負担が軽くなるはずです。認知症を引き起こす原因の病気はさまざま。病気によって治療法も異なります。まずは認知症の診断を受け病気を知ることが、認知症と長く付き合っていくための第一歩でしょう。

どの医療機関へ行けば検査できる?

認知症の検査は、どの医療機関で受ければいいのでしょうか?

まずは「かかりつけ医」に相談してみましょう。認知症は長年付き合っていく病気のため、こまめに相談しながら治療を続けられることが大切です。これまでの健康状態も把握しているため、医師も認知症かどうかを見極められやすいでしょう。また、必要に応じて認知症の専門医を紹介してくれるケースもあります。

かかりつけ医がいない場合は、近くの精神科・心療内科・神経科・脳神経外科・神経内科がある病院やクリニックへ行きましょう。

「近くに該当する医療機関がない」「より専門的な医療機関へ行きたい」など病院探しに困ったら、地域包括支援センター市区町村の相談窓口へ相談するのもおすすめです。

医療機関での認知症診断の内容

では、実際に認知症診断をするためにどんな検査が必要なのでしょうか。医療機関により内容は多少違いますが、おおまかな流れを解説します。

面談・問診

認知症の症状の現れ方は千差万別であり、認知症の原因となる病気の種類も多様です。

面談では、ご本人とご家族から詳しい状況を話してもらい、どの病気の傾向に当てはまるかなどをチェックしていきます。主に、以下の内容を尋ねられるでしょう。

「どんな症状があり、いつごろに異変に気付きましたか?」

「症状の進行具合は悪化していますか?」

「ご本人・ご家族の生活の状況はどうですか?」

「これまでに患った病気や服薬中の薬はありますか?」

ご本人の気分によっては苛立ちを覚えてしまうなど、穏やかに進まないケースもあります。そのためにも、事前に伝えたい内容はメモにまとめておき、面談に挑みましょう。

身体検査

認知症を引き起こす病気を絞り込むためにも、一般的な身体検査が必要です。糖尿病や高血圧や高脂血症など、他の病気による影響の有無を調べていきます。

主な身体検査
  • 血液検査
  • 心電図検査
  • 感染症検査
  • X線撮影

認知症検査

認知機能の状態を計るため「神経心理検査」「画像検査」を受けていただきます。

神経心理検査

認知機能の状態を評価していく神経心理検査。検査の内容は医療機関によって異なりますが、だいたいの検査では、記憶力・見当識・計算力を見極めるテストを実施します。

画像検査

画像検査では、脳の形や血液の流れ方などを調べて原因を特定する検査。脳の構造を画像で診られるため、脳の萎縮・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍など、脳内の異常を見つけられます。

画像検査の種類
画像検査 検査方法 内容
形態画像検査 CT X線を使ったコンピューター断層撮影。脳の萎縮度を調べることで認知症の判断材料にする。
MRI 電磁気を使うことで、CTでは分かりにくい脳の変化を調べる。
VSRAD 統計的鑑別法を用いることでMRI画像を解析する検査方法。早期でアルツハイマー型認知症を検査できる。
機能画像検査 SPECT 放射線検査薬を注射し、体内での動きを観察することで脳の血流が落ちている部分を調べる。
PET ブドウ糖代謝などの機能から異常を調べる。

認知症と診断されたら

「認知症は治らない」とよくいわれるため、いざ認知症と診断されると不安になってしまうかもしれません。確かに、認知症の多くは根治できないのが事実です。しかし実際にはさまざまな治療法があり、早期に対応することで進行を遅らせることもできます。ここでは、代表的な治療法を紹介しましょう。

認知症の治療法

薬物療法

神経伝達物質や脳内の物質に作用する薬を服用する方法です。薬剤にはいくつかの種類がありますが、適応できる認知症の種類は基本的に「アルツハイマー型認知症」と「レビー小体型認知症」に限られます。

非薬物療法

日常的にできるリハビリテーションやアクティビティなどで改善を目指す方法です。認知症の予防効果も期待できるため、介護施設では幅広く取り入れられています。次のようなものが代表例です。

  • 認知機能リハビリテーション
  • 生活リハビリテーション
  • 園芸療法
  • 回想法
  • ペット療法
  • 音楽療法

認知症の治療方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

介護保険サービスを活用しよう

認知症には多様な治療法がある一方、そのどれもが「必ず効果が得られる」というものではありません。場合によっては進行が早く、日常的な介護の負担がどんどん増していく可能性もあります。家族が疲弊してしまわないように、介護サービスの活用も視野に入れることが大切です。

ほとんどの介護サービスは認知症の方にも対応しています。なかには「認知症対応型通所介護」など、認知症の方専用のサービスもあるのです。入居先を探す場合は「グループホーム」が認知症に特化しています。まずは介護サービスにどのような種類があるのかを把握しておきましょう。

介護保険サービスについては、以下の記事でまとめて紹介しています。

認知症専門の「認知症対応型通所介護」「グループホーム」については、それぞれ以下の記事を参考にしてください。

運転免許は返納すべき?

認知機能に疑いを持ったときは、運転免許をどうするかも並行して考えてみましょう。

しばしばニュースをにぎわす高齢者による自動車事故は、今や社会問題です。国土交通省のデータによると、75歳以上の免許保有者は全体の6%であるのに対し、「逆走した経験があるドライバー」の45%は75歳以上が占めています。

悲惨な交通事故を引き起こす原因として大きいのが「認知機能の低下」です。そのため、2017年に改正道路交通法が施行されました。大きな変更は以下が挙げられます。

75歳以上の運転者対象の改正道路交通法
  • 3年に1回の免許証更新時に認知機能検査を受ける
  • 信号無視や通行禁止違反など一定の違反行為があった場合も認知機能検査を受ける
  • 「認知症のおそれあり」と判定された人は医師の診断が義務付けられる
  • 認知症と診断された人は免許停止または取り消し

免許更新の認知機能検査とは

認知機能検査は、記憶力や判断力の低下があるかどうかを短時間で判定できる認知機能の簡易スクリーニング検査です。

認知機能検査の概要
  • 検査内容:時間の見当識・手がかり再生・時計描画という3項目を回答する
  • 所要時間:約30分
  • 検査手数料:750円
  • 持参するもの:「検査と講習のお知らせ」はがき・筆記用具
認知機能検査の項目
検査項目 内容
時間の見当識 年月日・曜日・時間に答える。
手がかり再生 16種類のイラストを記憶し、記憶しているイラストを答えていく。
時計描画 時計の文字盤を描き、指定された時刻を表す針を描く。

少しでも不安を覚えたら返納をおすすめ

多くの高齢者は「自分の運転技術は落ちていない」「まだ免許を返納するほどではない」と認識しているのではないでしょうか。しかし、もしものことが起こってしまっては手遅れです。運転の異変には、ご本人よりも一緒に乗車しているご家族がいちばん早く気付けます。いつもと違うと感じた場合は、運転免許の返納をおすすめします。

ただし、まだ認知症の診断を受けてない人にとって、運転免許を取り上げられることはとてもショックな出来事です。ご本人の気持ちに配慮した伝え方が重要でしょう。上記で紹介した「長谷川式認知症スケール」「認知症自己診断テスト」などを実施し、認知力の低下を調べてみるのも一案です。

認知機能が低下している場合、以下の運転傾向が当てはまります。チェックしてみて、思い当たる場合は、免許の返納を検討しましょう。

当てはまったら要注意!
  • 運転中に行き先を忘れる
  • 駐車、幅寄せが苦手になった
  • アクセルとブレーキを踏み間違える
  • 車に傷をつけたことに気付かない
  • 車間距離が短い、センターラインを超える
  • 一時停止を見逃す
  • 急にスピードを出す

認知症は早期発見が大切です!

ご自身でテストをした結果「いつもと違う」「ちょっと心配」と感じたら、医療機関へ行きましょう。最初は腰が重いかもしれませんが、認知症は早期発見が大切です。少し気になる段階で医療機関へ行くか、放っておくかで、のちのち介護に大きく影響します。認知症はいかに早く発見し、進行をくい止めるかが重要です。

アルツハイマー病など、多くの認知症は完治できない疾患ですが、早期治療により進行を遅らせるほか、症状の軽減が期待できます。

今回、紹介した認知症テストをきっかけに、認知症の早期発見につながれば幸いです。

この記事のまとめ

  • 安易に家庭で試してしまうと人間関係を壊す可能性も
  • セルフチェックができる簡易的なものもある
  • 医療機関にかかる場合、まずは「かかりつけ医」に相談

豊富な施設からご予算などご要望に沿った施設をプロの入居相談員がご紹介します

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