「介護のほんね」入居相談グループについて
「介護のほんね」のページを見てお問い合わせいただいた方に対して、お電話やLINE、SMSなどを通じて全国の老人ホームをご紹介しています。ご希望の条件に合った施設の提案から空室状況や受入可否の確認、資料請求、見学調整に至るまで、「納得できる老人ホーム探し」をお手伝いいたします。
表参道の美容師が老人ホームの入居相談員になった理由
仲川さんは入居相談員になる前は美容師をされていたそうですが、どちらで働いていたんですか?
表参道のサロンでスタイリストをしていました。
激戦区中の激戦区ですね……! 美容師と老人ホームの紹介センターでは、業界も働き方もがらりと変わりますが、なぜキャリアチェンジを考えたのでしょうか?
私の場合は手荒れがひどくてシャンプーができなくなって……。いろいろと業務が制限されたことがこれからの働き方について考え直すきっかけになりました。介護業界に興味を持ったのは、父がデイサービスを運営していたり母がケアマネをしていたり、小さい頃から身近にあったからです。デイサービスにはよく遊びに行っていました。
「遊びに」って何をするんですか?
利用者の方とお話ししたりお茶を飲んだり、レクリエーションが始まったら一緒に参加したり……。
利用者の方と一体になってますね。でも、こういった老人ホームの紹介センターという仕事があることを知っていましたか?
転職エージェントの方に紹介されるまで知りませんでした! 仕事探しにエージェントサービスがあるように、老人ホーム探しにもエージェントサービスがあるんだなって思いました。でも、そう思って改めて町を見てみると、紹介センターの広告も老人ホームもたくさんあることに気が付いて、それだけ世の中に需要があるんだなと。
確かに、老人ホームも一般の集合住宅と見た目はあまり変わらないので、意識して見ないと気が付かないかもしれません。技術職から相談員になって、仕事のギャップに戸惑ったりしませんでしたか?
違いはパソコンを使うことくらいです。電話を通じてですが、人と接するという基本は変わりません。美容師の頃から思っていたんですが、利用者の方から直接「ありがとう」って言ってもらえる仕事って意外と少ないと思うんです。その点では美容師も入居相談員も変わらないし、社会に貢献してるって実感も持てるのでやりがいがあります。
ご入居先の候補は入居相談員が精査した上で提案
改めてなんですが、入居相談の業務はどのような流れで進めているんですか?
ご相談者様から入居される方のお身体状態や希望条件についてヒアリングをしたら、まずそれに合いそうな施設を選定します。次に施設側にお受け入れが可能かどうか確認します。すると「要介護度の高い方が多いので(お元気な方だと)合わないかもしれません」とか「エレベーターがないので車いすの方はお受け入れが難しいです」といった回答がいただけるので、そこからお受け入れに問題がなさそうな施設に絞ってご相談者様に提案して、見学のご希望をいただいたら日程調整に進む、という流れです。
最初に選んだ施設をそのままご相談者様にご提案するのではなく、施設側にも確認を入れて精査した上で初めてご提案しているんですね。
はい、そうです。
入居相談員のみなさんの仕事を側から見ていると、その一連の業務をすごいスピードでおこなってますよね。
受入可否の確認は30分を目安に完了するように心掛けています。どうしても施設の担当者が不在で確認できないということもあるんですが、とにかくご相談者様へのご連絡を半日以上空けないようにしています。確認に時間がかかりそうなのであれば、それも含めご報告します。自分自身がせっかちな性格っていうこともあると思うんですけど(笑)。私がご相談者様の立場なら「自分で連絡したほうが早いかな」って思ってしまうかもしれないので、お待たせしないよう少しでも速く回答することを意識しています。
なるほど。確認作業をしている入居相談員の30分と、回答を待っているご相談者様の30分では、同じ時間でもやっぱり感じ方は違うでしょうね……。
“声”だけで信頼を得るのは難しい
入社してからどのくらい経ちましたか?
半年くらいです。
入社した時よりも電話の受け答えもスムーズになってきたし、声のトーンも変わってきたんじゃないですか。
それが私、たまに男性と間違えられるんです。
えっ!?!?
他の相談員から「今『男性の仲川さんいますか?』ってお電話つながってるんだけど、心当たりある?」って。「男性の」って言わなくてもいいと思うんだけどなって思いながら出ました(笑)。
仲川は一人しかいませんもんね(笑)。
先輩相談員に通話録音をチェックしてもらってフィードバックをもらうんですが、めちゃくちゃ笑われました。でも“声”だけで信頼を得るのはとても難しいなと思います。美容師は対面なので、表情とか雰囲気とかも含めて判断してもらえるんですが。
美容師は髪型もメイクも服装もすべてをセルフブランディングしなきゃいけない世界ですよね。そういえば今日はいつもと雰囲気が違いますね。きれいめなオフィスカジュアルというか。
ちょっと意識してみました(笑)。
餅は餅屋に、老人ホーム探しは入居相談員に
これからの目標はありますか?
そうですね……。シンプルにもう少し知識を増やしていきたいなと思います。それこそ渡邊さんのインタビューを読んで感化されました。
私もです。びっくりしました。知識が必要と分かっていても、実際に勉強をしたり資格を取ったりできる人は少ないと思うので。
やっぱり知識がある、資格があると、視野が広がってサポートできる幅も広がるのかなと思います。
そうですね、渡邊さんに続けるようにがんばりましょう。
私自身は親の介護に直面しているわけではないし、当事者になったことがあるわけではないんですが、今、叔父に頼まれて祖母の入居先を探しているんです。施設がとても多い地域なので、身近に代わりに施設を探してくれる人、相談に乗ってくれる人がいると心強いし、大事な役割を担っているんだなと思います。
仲川さんのようにご両親が介護の仕事をされていても、老人ホーム探しは入居相談員を頼るものなんですね。実際におばあ様の施設を探してみて、どんなことが大切だと感じましたか?
やっぱりWebに掲載されている情報や写真だけでは分からない、実際に足を運んで見てみないと分からないことがたくさんあると思います。なので、入居される方のことを一番よく知っているご家族の方に見学に行っていただいて、「合いそう、気に入ってもらえそう」と感じるところを選んでいただくのが一番かなと思います。
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この記事の寄稿者
介護のほんね編集部
年間1万件以上の老人ホーム探しをサポートしている介護のほんね編集部です。介護に関する情報を、認知症サポーターの資格を持つスタッフが正しく・分かりやすくお届けします。