インタビュー

入居相談員に聞く! 「介護のほんね」の上手な使い方 ──松原萌実(入居相談グループ)

前職で「高齢者の住まいの実態」を知りこの仕事を選んだという入居相談グループの松原さん。納得できる老人ホーム探しのために大切な「介護のほんね」の上手な使い方について教えてもらいました。

入居相談員に聞く! 「介護のほんね」の上手な使い方 ──松原萌実(入居相談グループ) | 介護のほんねニュース

「介護のほんね」入居相談グループについて

「介護のほんね」のページを見てお問い合わせいただいた方に対して、お電話やLINE、SMSなどを通じて全国の老人ホームをご紹介しています。ご希望の条件に合った施設の提案から空室状況や受入可否の確認、資料請求、見学調整に至るまで、「納得できる老人ホーム探し」をお手伝いいたします。

高齢者の住まいの現状を知り、入居相談員に

松原さんが老人ホームの入居相談員になった理由は何ですか?

介護のほんね編集部の画像 介護のほんね編集部
松原さんの画像 松原さん

前の仕事が住宅リフォーム会社の営業で、お問い合わせをいただいたお宅を訪問して実際に家の中を確認しながら提案をするという仕事だったんですが、ご年配の方からの依頼がとても多い地域で。

ご年配の方からの依頼となるとやっぱり「手すりを付けてほしい」とか?

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松原さんの画像 松原さん

そうですね、「手すりを付けてほしい」とか「お風呂が寒い」とか。実際に拝見すると、本当に昔ながらの古い造りのおうちも多くて「こりゃ寒いよな」と。

当然と言えば当然なんですが、住んでいる人と一緒に家も歳を取るんですね……。

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松原さんの画像 松原さん

はい、そういった古いおうちで一人暮らしをされている90歳のおばあちゃんもいらして、こちらが心配になってしまうようなことも多くて。それに、私はあくまで仕事のために伺っているんですが、訪問するととても喜んでくださるんです。

何ですかね、こう、複雑な気持ちになりますね。嬉しくもあり、心配でもあり……。

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松原さんの画像 松原さん

そうなんです。それで、これから結婚や出産をした時に外出の多い仕事は続けていくのが難しいなと思った時に、ご高齢の方の生活を支える仕事に携われたらいいなと思ってこの仕事に就きました。

それからもう5年目になるんですね。

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松原さんの画像 松原さん

間に産休・育休で1年ほどお休みをいただいているんですが、そうなりますね。

入居相談員の紹介ページにも「趣味:子育て」とありましたが。

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松原さんの画像 松原さん

すみません、趣味をする時間がなくて、本当に子育てくらいしかしていないんです(笑)。

インタビューを受ける松原さん 復職後は時短勤務の松原さん。「他の相談員のみなさんにとても助けられています」と話します。

おすすめの施設は「ちょっとないですね」

前職の経験が生かされていることはありますか?

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松原さんの画像 松原さん

職場が千葉県にあって、松戸・柏・流山のあたりを車で営業していたので、そのエリアのご相談が来ると「よし!」って思います(笑)。

相談員さんによって得意なエリアとかあるんですか?

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松原さんの画像 松原さん

馴染みのあるエリアだと調べなくても分かります。地名だけでなく路線名や駅名でも分かりますし、急行が停まるのか、乗り換えがしやすいのかまで。

では、個人的に気に入っているおすすめの施設とかもあるんでしょうか?

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松原さんの画像 松原さん

うーん……。そういうのはちょっとないですね。土地勘の有無はあるものの、入居相談員が利用しているツールで調べれば全国の施設をご提案できますし、ご相談者様のご希望に合うかなど基本的な条件は確認した上でご提案しているので、それ以上「この施設はこうだから合わないかもしれません」といった私個人の意見はお伝えしないようにしています。私が「どうかな?」と思ったとしてもご相談者様がどう思うかは別なので、実際に見学に行って決めていただきたいと思っています。

確かに、その一言が原因でご相談者様の選択肢が減ってしまうことは避けたいですし、決めるのはあくまで私たちではなくご入居されるご本人やそのご家族ですもんね。

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松原さんの画像 松原さん

はい、そうです。

お電話を受けながらパソコンを操作する松原さん より良いお住まいを見つけられるよう「介護のほんね」の入居相談員は中立的な立場からご提案します。

初めての老人ホーム探し、見落としがちなポイントは?

相談員の立場から「こういう情報を教えてもらえると提案しやすい」といったものはありますか?

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松原さんの画像 松原さん

ご相談者の方もあらかじめWebでいろいろ調べて気になっている施設があると思うので、そちらを教えていただけると比較対象になるような施設をスムーズに提案できると思います。

興味がある施設を2、3個挙げてもらえれば、その共通点から「こういう施設をお探しなんだな」ということは伝わりそうですね。

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松原さんの画像 松原さん

はい、特に探し始めの時期は「ご希望の条件はありますか?」と聞いても、具体的に答えられない方も多いんです。「お部屋にトイレはあったほうがいいですか?」とこちらから聞いて初めてご希望が出てくるという感じですね。

初めての老人ホーム探しだと、設備だけでなく居室のお掃除は頼めるのか、お風呂は週に何回入れるのかとか、生活の細かな部分で期待と現実にギャップがありそうですね。

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そうですね、「お風呂は通常週2回、多くても3回ですよ*」と言うと驚かれる方もいます。

*入浴に介助が必要な方。お部屋に浴室があり、ご自身で入浴できる場合はこの限りではありません。

他にも一般的に知られていないというか、見落としがちなポイントってあるんでしょうか?

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松原さんの画像 松原さん

多いのは病院のかかり方でしょうか。施設の方に通院の送迎や付き添いをお願いしたいというご家族も多いんですが、往診はあっても通院介助は対応していないか、対応していても月額利用料とは別に料金がかかることが一般的です。

インタビューに答える松原さん お掃除、お洗濯、携帯電話、通信環境、ケーブルテレビ……。サービスの提供状況やルールは施設によって異なるため、それまでの生活習慣や趣味嗜好なども考慮する必要があります。

何も決まっていなくても大丈夫、次のステップを一緒に考えます

今ふと病院に上手なかかり方があるのと同じように、「介護のほんね」にも上手な使い方があるんじゃないかなと思ったんですが、どうですか?

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松原さんの画像 松原さん

そうですね……。老人ホーム探しは初めてという方が多いと思うんですが、今置かれている状況を教えていただければ、お探しの地域の相場感をお伝えすることもできますし、どんな施設があるかご提案もできます。次のステップを一緒に考えることができるので、「まだ具体的に条件が決まっているわけではないけどどうしようかな」という段階でもお電話いただけると嬉しいです。

先ほど検討の初期段階だと希望条件が定まっていないという話もありましたが、現在置かれている状況──、ご本人のお身体状態や、ご家族も含めてどんなことに困っていてどんなサポートが必要かということさえお伝えいただければ大丈夫ということですね。

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松原さんの画像 松原さん

はい、そうです。「まだ具体的な条件が決まっていないのでいいです」という方もいらっしゃるんですが、そこからお手伝いできることもあると思いますので。

みなさん、だいたいどのくらいの期間で入居を決められるんですか?

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松原さんの画像 松原さん

時間をかけて検討されるケースもあるんですが、通常1〜2カ月くらいですね。実際に見学に行って気に入っていただけると、お話がトントン拍子で進むこともあります。「家族会議します!」って。私もご相談者様にとっていい施設が見つかると、本当によかったあって「ほっ」とします。

「やった!」ではないんですね。

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松原さんの画像 松原さん

そうですね(笑)。ご家族が安堵の気持ちから「ほっ」とするのと同じで……。私はご相談者様の気持ちに共感するタイプなので、やっぱり「ほっ」です。

「介護のほんね」のデジタルサイネージを背に、ほんねさんのぬいぐるみを抱いてポーズを取る松原さん 安心して暮らしていただける場所が見つかるようお手伝いいたしますので、お気軽にお電話ください。
介護のほんね編集部

この記事の寄稿者

介護のほんね編集部

年間1万件以上の老人ホーム探しをサポートしている介護のほんね編集部です。介護に関する情報を、認知症サポーターの資格を持つスタッフが正しく・分かりやすくお届けします。

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