たん吸引とは|措置の概要や利用できる施設などについて

たん吸引とは、のどの奥に溜まったたんをチューブを通して吸い出す措置のこと。たんを自力で体外へ排出することができない方などに対し、呼吸困難や誤嚥性肺炎を防ぐためにおこなわれます。

たん吸引とは|措置の概要や利用できる施設などについて

措置・病気の概要

鼻・口・のどの粘膜は粘液に覆われています。空気中に含まれるホコリやばい菌、肺や気管から出る老廃物を粘液で包んだものがたんです。たんがのどに溜まると、一部は咳・くしゃみとともに体の外に排出されます。残りの大半は唾液などと共に、無意識に胃の中へ飲み込まれているといわれています。

しかし、加齢による反射能力の低下、意識の低下、麻痺、気管切開、嚥下障害などによって、たんを自力で排出したり飲みこんだりするのが難しくなります。すると、たんや唾液がのどの奥に溜まり、気道が狭まってしまいます。この状態を放置すると窒息や呼吸困難につながる可能性があるのです。それを防ぐためにたん吸引をおこないます。

たん吸引は、吸引器に接続したチューブの先を、鼻、のどより挿入し、手順に従ってたんを吸い出します。気管切開している方はカニューレから挿入します。たん吸引は受ける本人にとっては苦痛を伴う処置であり、医療行為です。実施するには鼻やのどの粘膜を傷つけないようにしたり、のどの奥を突いて嘔吐を誘発してしまったりしないように専門の知識や技術が要ります。

そのため、たん吸引は医師、看護師、2016年1月以降の試験で介護福祉士となった人、研修を修了し都道府県に認定された介護職員しかおこなうことができません。ただし、在宅では吸引の手技を習った家族も日常的な吸引をおこなうことになります。

利用に適した施設

介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム
サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム 軽費老人ホーム・ケアハウス
特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 介護療養型医療施設

たん吸引は、人により頻度が異なるものの、夜間でもおこなう必要がある場合もあります。そのため、常にたん吸引が必要な方の場合、入居できる介護施設が限られます。看護師『認定特定行為業務従事者認定証』の交付を受けた介護職員のいずれかが24時間勤務する施設であれば受け入れられやすいでしょう。

この記事のまとめ

  • 加齢によって口腔機能などが低下すると、自力でのたんの排出が難しくなる
  • のどの奥に溜まったたんをチューブを通して吸い出す措置を「たん吸引」という
  • 限られた職員しか対応できないほか、夜間の処置が必要なので対応可能な施設限られる

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