ラジオ体操、していますか?
夏休み中の子どもたちが、近所の公園に朝早くから集まってラジオ体操をする光景。昔のように毎日集まることは少なくなってきたとはいえ、それでもいまだに夏の風物詩のひとつになっています。あの曲を聴くと、大人になった今でも思わず体が動き出す…なんて方もいるかもしれませんね。
ここでは意外と知られていないラジオ体操の歴史と、あの動きに秘められた健康効果を見ていきましょう。
ラジオ体操のルーツは約90年前の「国民保健体操」
ラジオ体操のルーツをさかのぼると、たどり着くのはなんと大正時代。
当時の簡易保険局の進藤課長が海外視察に行った時、すでにアメリカではラジオ体操が行われていました。この時、見聞きした経験をもとに、進藤さんは「老若男女を問わず誰にでも平易にできる、内でも外でもいかなる場所でもできる、多少趣味的な体操の開発(「ラジオ体操の歴史」より)」を提唱。日本人の体格向上のために、手軽に行えるラジオ体操は効果的ではないかと考えたわけですね。
そして記念すべき初回放送は1928年11月。2年後に全国放送が開始されたのをきっかけに、一気に普及していきました。
戦後は、ラジオ体操第3を含む「新ラジオ体操」放送が始まったものの、少し難しかったため評判はいまいち。こちらはいったん廃止され、数年後に現在のラジオ体操第1の放送が開始されました。
ラジオ体操の健康効果とは?
「NPO法人 全国ラジオ体操連盟」の公式サイトでは、ラジオ体操の健康効果や歴史などのさまざまな情報を見ることができます。
例えばラジオ体操をした時の消費カロリーは、少し早いペースのウォーキングと同じくらいなんだとか。意外なほど運動量があるようです。そしてラジオ体操はただ単に消費カロリーが多いだけでなく、「十三種類の運動によって全身を動かし、ふだんの生活では使用しない筋肉や関節、骨に影響を与える(「全国ラジオ体操連盟」より)」ことができるそうですよ。体の柔軟性が増すことで腰痛や肩こりを予防、さらには骨粗しょう症予防につながるなど健康効果はバツグンですね。
また、高齢者を対象にした調査では、ラジオ体操を継続している方はそうでない方に比べて
などのデータも出ているそうです(平成21年「神奈川県立保健福祉大学健康サポート研究会」調査より)。
高齢者の介護予防はもちろん、若い方のダイエットにも期待できそうですよね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。