まとめ

残された人のケア「グリーフケア」とは?

残り少ない時間を穏やかに過ごすための終末期医療やホスピスケア。でも、残された家族の心は誰がケアするのでしょうか?今、グリーフケアの重要性が高まっています。

グリーフケア

グリーフケアとは?

愛する人が亡くなった時、いつも通りに過ごせる人なんているのでしょうか。寂しさ、悲しさ、中には突然の別れに故人に対して怒りをおぼえる人すらいるでしょう。これらの感情をまとめて「喪失感」と表現することもできます。そして多くの人が、それを乗り越えて立ち直ろうとする気持ちも同時に抱くのです。
場合によっては数年続くこの「喪失感」と「立ち直り」のはざまで揺れるグリーフという状態。近年、このグリーフ期の遺族を支えるグリーフケアの必要性が重視されるようになってきました。
出典:http://www.grief-care.org/

グリーフ期=ストレス期

親しい人との死別でさまざまな感情に支配されている状態、これはストレスです。強いストレスは心身に影響を与え、さまざまな症状を引き起こします。「何もやる気がなくなる」「感情の起伏が激しくなる」といった心の症状。また、睡眠障害や食欲不振など体に悪影響を及ぼすこともあるのです。
とはいえ、人類の歴史が始まって以降、数えきれないほど多くの人が遭遇してきたはずの「死別」。決して今に始まったことではありません。それなのになぜ今あらためて、グリーフケアの必要性が訴えられているのでしょうか。

「死に対する免疫不足」「相談相手不足」がグリーフケアの需要を生み出す

長寿化が進んだ現代、多くの人にとって死は身近な存在ではなくなりました。「死」そのもののショックに加え、初めての体験への不安も出てきます。そこでグリーフケアでは、どんな症状がどれくらいの期間続くのかを知ることから始まります。今おかれている「グリーフ」の正体を知ることで、未知の体験への恐怖が和らぐのです。
そしてグリーフを乗り越えるためには、本人の心に寄り添い、耳を傾けてくれる協力者の存在もまた不可欠。ですが近年の核家族化傾向で、身近に気軽に話せる相手がいない人も増えてきています。そこで家族の代わりに本人に寄り添ってサポートするのもグリーフケアの役割なのです。

「グリーフケア」はまだまだ普及段階

すでに終末期医療に関わるホスピスでは、「遺族会」などを通じてグリーフケアを行っているところもあります。また、2009年には日本初のグリーフケア研究所が設立され、ますます国内でも関心が高まってきました。
もし個人でグリーフケアを希望する場合は、日本グリーフケア協会が開催してるワークショップなどに参加することもできますよ。場合によっては電話やメールでのケアを受けることも可能です。
「死」を遠い存在に感じている方こそ、今のうちからグリーフケアにふれておくと良いかもしれませんね。
出典:http://medical.nikkeibp.co.jp/
ポッポ

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