「介護のほんね」入居相談グループについて
「介護のほんね」のページを見てお問い合わせいただいた方に対して、お電話やLINE、SMSなどを通じて全国の老人ホームをご紹介しています。ご希望の条件に合った施設の提案から空室状況や受入可否の確認、資料請求、見学調整に至るまで、「納得できる老人ホーム探し」をお手伝いいたします。
恩師が教えてくれた“走る楽しさ”と“人としてありたい姿”
松田さんは教員免許をお持ちなんですね!
そうなんです。
先生を目指した理由は何だったんですか?
中学生の頃に出会った体育の先生がきっかけです。その先生のおかげですごく考え方が変わったというか。小さい頃から野球をやっていて、その中でも走る練習がとても多かったんですが、走ることが大嫌いで(苦笑)。でも中学でその先生と出会ったことで、走る楽しさや達成感を味わうことができて「先生のように人生を変えるきっかけを与えられる人になりたい」と思ったんです。
その先生は他の先生とどう違いましたか?
一人ひとりに向き合ってくれる先生でした。昔だからこそできたのかもしれませんが、駅伝大会に向けて朝練に付き合ってくれたり、マンツーマンで指導してくれたりしました。1クラスに3、40人くらい生徒がいる中で、全体しか見ていないという印象の先生が多かったので。
ちなみに、私は走るのが苦手なまま大人になったタイプなもので「走る楽しさ」と言われると別世界の話なんですが、具体的にどんなふうに変わるものなんですか?
小さい頃から体が大きいほう、太ったほうだったんですけど、走る楽しさを知ってからはどんどん痩せて、走っても息が上がらなくなって。体型維持はもちろんなんですが、汗をかくことでリフレッシュしたり不安やストレスを緩和したり、自分と向き合う時間としてもいいと思っています。今はちょっと子育てが大変で走れていないんですが、本当は継続することが大事なんです。続けることで走れる距離や時間も延びますし、自分のコンディションの変化にも気が付きやすくなります。
いいこと尽くしですね。興味が湧きました!
ブライダルプランナーから老人ホームの入居相談員に
実際に先生として働いたことは?
いえ、教育実習にも行って免許までは取得したんですが、「世界観が広がるかな」と軽い気持ちで参加した就活イベントでブライダルプランナーという仕事に興味を持って、そちらの道に進みました。もともと「人生を変えるきっかけを与えられる人になりたい」と思っていたんですが、ブライダルプランナーは結婚式という人生に一度きりの場に立ち会うことができて、涙を流しながら感謝されることもあって、自分のなりたい姿に共通点があるかなあと思ったんです。
ブライダルプランナーも素敵なお仕事ですね。
はい、好きな仕事だったんですが、コロナ禍の影響で結婚式を挙げる人が激減してしまって……。将来のこともいろいろ考えて転職しました。
ブライダルプランナーから老人ホームの入居相談員となると、関わる方の年齢層も上がると思うんですが、不安はありませんでしたか?
そうですね。ブライダルでは自分と同世代の方が中心でしたが、現在はその親世代の方が多いですし、非対面のサポートになるので。目上の方に対して電話口できちんと情報をお伝えできるように、声のトーンや話すスピードには気を付けています。
「介護のほんね」のご利用体験談を読むと、松田さんが担当した方からは「優しい」「丁寧」という感想をよくいただくなと思います。こうして一対一で話してみて分かったんですが、電話口だから声色を変えているわけではなくて、普段から穏やかな話し方なんですね。聞いていてとても安心できます。
そう言っていただけると嬉しいです(笑)。「『介護のほんね』を使ってよかった」「松田さんが担当でよかった」と言われるととても嬉しいので、ご相談者様のことを考えて何ができるのか、ということをこれからも考えていきたいなと思っています。
老人ホームは“牢獄”みたいな場所?
入居相談グループは「介護のほんね」のホームページを見て、電話やWeb経由でお問い合わせいただいた方のサポートを担当していますが、どのような相談が多いですか? やはりお急ぎの方が多いんでしょうか?
もちろんお急ぎで入居できる施設をお探しの方もいるんですが、2年後、3年後を目処にお考えの方もいて、いろいろですね。時期は決めていないけど、とりあえず情報収集をしたいという方もいらっしゃいます。
老人ホームに対してはどんなイメージをお持ちでしょうか?
それも個人差が大きくて「老人ホームに入居すれば、友人もできて楽しく暮らせるのではないか」と考えている方もいらっしゃる一方で、言い方は悪いんですが「“牢獄”のような場所に閉じ込められるのではないか」というイメージをお持ちの方もいます。ですので、必ず見学に行っていただきたいとお伝えしています。きっとイメージが変わると思いますので。
私自身、見学に行って「老人ホームってこんな場所なんだ」っていい意味で驚いた記憶があります。見学後にはどのような感想をいただきますか?
これもまたいろいろで、「大変よかったです」という感想もあれば「入居されている方の要介護度がちょっと母とは合わないかも」という感想もあります。実際に足を運んでみると、入居された後にご家族が通いやすい距離だったかどうかとか、大切にしたい検討軸が明確になるかと思います。
入居されるご本人があまり乗り気ではない時は?
印象に残っているご相談者様はいらっしゃいますか?
もともと別の施設についてお問い合わせをいただいたんですが、私が追加で提案した施設を非常に気に入ってくださってご入居に至った方が一番印象に残っています。ご両親のご入居先をお探しで、地元の紹介センターにも相談されていたんですが、そちらの相談員の方からも「こちらを上回る施設は提案できません」と言っていただいたそうです。
松田さんはなぜその施設を提案したんですか?
そうですね……。ご希望の条件に合致していて、かつ、施設の方に見学調整の連絡を入れた時にとても丁寧に応対していただいたので、ご相談者様にも安心しておすすめできると感じました。
ちょっと待ってくださいね……(お問い合わせ履歴を確認)。初めてお電話をいただいた時にとても丁寧に話を聞いていますね。遅い時間のお問い合わせだったようですが、翌日にはご希望の条件に合う施設を提案しています。
そうでしたね。ご両親に対する思いや不安に感じている点についてすべて話を伺って、最終的に「それじゃああなたにお願いするわ」と言っていただけました。
老人ホーム探しは多くの人にとって初めてのことですから、分からないこと、不安なことも多いと思います。そんな方に伝えたいことはありますか?
まずは見学に行ってみてください、ということですね。自分もそうだったんですけど、老人ホームに対するイメージが変わりますし、Webや電話だけでは判断できないことがたくさんあります。入居されている方の表情を見ていただいて、入居後に楽しく過ごしていただけそうか判断していただきたいです。
見学には入居されるご本人も伴ったほうがいいですか?
見学は複数回行くこともできますので、ご本人があまり乗り気ではないという場合は、まずはご家族だけで見学に行っていただければと思います。ご本人がいる前では聞きにくいこともあるかと思いますので……。
例えばどんなことでしょう?
お金のことや万が一の時の対応については、やはりご本人の前ではお話しづらいかなと思います。
確かにそうですね……。
そういった不安や疑問を解消した上で、ご家族の目から見てその施設が「とてもいい」と思えたら、改めてご本人と一緒に見学に行っていただくのも一つの方法だと思います。
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この記事の寄稿者
介護のほんね編集部
年間1万件以上の老人ホーム探しをサポートしている介護のほんね編集部です。介護に関する情報を、認知症サポーターの資格を持つスタッフが正しく・分かりやすくお届けします。