インタビュー

ITと相談員の力で「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」を実現 ──遠藤木実(入居相談グループ)

東京・六本木のオフィスの一角から全国の老人ホームをご紹介する「介護のほんね」の入居相談グループでマネージャーを務める遠藤木実さん。キャッチコピーである「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」を叶えるために、どのようなことを心がけているのか話を聞きました。

ITと相談員の力で「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」を実現 ──遠藤木実(入居相談グループ) | 介護のほんねニュース

「介護のほんね」入居相談グループについて

「介護のほんね」のページを見てお問い合わせいただいた方に対して、お電話やLINE、SMSなどを通じて全国の老人ホームをご紹介しています。ご希望の条件に合った施設の提案から空室状況や受入可否の確認、資料請求、見学調整に至るまで、「納得できる老人ホーム探し」をお手伝いいたします。

医療ITとして“情報”の力で課題を解決する

入居相談員としての経歴はどのくらいになりますか?

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遠藤さんの画像 遠藤さん

メドレーに入社したのが2018年10月なので現在5年目です。2022年2月からは入居相談グループのマネージャーも務めています。

以前はIT企業で採用業務を担当されていたそうですね。

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はい。でも、自社メンバーの採用だけでは物足りなくなり、もっといろんな選択肢を与えられるような仕事に携わりたいと思って辿り着いたのがメドレーでした。

──と、いうことは?

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遠藤さんの画像 遠藤さん

応募したのは「ジョブメドレー」だったんです(笑)。選考の過程で「今伸ばしたい事業があるんだけれど」と打診されたのが「介護のほんね」でした。介護や老人ホームにはこれまで接点がなかったので不安でしたが、そこまで言っていただけるならチャレンジしてみようと。

入居相談員としてやりがいを見つけることはできましたか?

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それぞれ悩まれているポイントは違いますが、ご相談者様はみんな“介護”という問題を抱えている点では共通しています。最終的に老人ホームへの入居が決まっても決まらなくても、今後を左右する重要な決定に携わることができるので、とてもやりがいがあります。

あとは、ご相談者様から「この施設がいい」とご指名をいただいてもご入居される方のお身体状態によっては受け入れが難しかったり、お急ぎで入居できる施設をお探しの方に空室のあるホームを提案してもご予算の関係でご入居いただけなかったり、老人ホーム探しはゴールに辿り着くのが難しいんです。決して単純ではない業務という意味でもやりがいを感じます。

ホテルを予約するようにボタン一つ、電話一本で入居できるような世界ではありませんもんね。

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その方に適した施設をいかに案内できるかは“情報”がすべてです。特に全国の老人ホームをご紹介する入居相談グループにとっては情報の基盤が重要で、そこはメドレーが得意としているITの力で解決できている部分なのかなと思います。

インタビューを受ける遠藤さん

「介護のほんね」の提供価値と向き合う

都市部と地方で差は感じますか?

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都市部は介護付き有料老人ホームなど手厚いサービスが受けられる施設が多いのですが、その分月額利用料が高くなる傾向にあります。地方は施設そのものが少なく、どこも満室でご案内できる施設がないこともあります。そういう時はとても心苦しいです、何か力になりたいんですが……。

タイミングよく入居できる施設を探すのは入居相談員でも難しいことなんですね。

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地域を問わず「入りたい時に入れない」ということが課題になっていると感じます。介護は突然必要になるものです。よくあるのが、自宅で転倒・骨折して入院したところ、その間に認知機能が急に低下してしまい一人暮らしが困難になるケースです。病院にいられる期間は決まっているので、「1カ月以内に入居先を決めなければならない」となるんですが、多くの方が検討される価格帯のホームは満室のことが多く、どうしても「入りたい時に入れない」ということが起きてしまいます。

でも「介護のほんね」のキャッチコピーは「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」ですよね。

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はい!

介護のほんねのTOPページ キャッチコピーはご利用者様に対する“約束”。

実際、ご利用体験談を読んでいても「おかげさまで本人も納得して入居できる施設が見つかりました」というお声をいただいています。何か心がけていることはありますか?

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そうですね。やっぱりどれだけ深く希望・要望を汲み取れるかによって、ご提案できる施設が変わってくるので、初めてお問い合わせいただいた際のヒアリングがとても重要だと思っています。エリアと予算さえ分かれば候補は挙げられるんですが、ご本人のお身体状況やそれ以外のご希望を伺うことで、よりご希望に近い施設をご提案できます。初回のヒアリングで精度の高い提案をすることが「“納得”できる老人ホームが“すぐ”見つかる」につながってくるのかなと思います。

モニターを見つめる遠藤さん いかに迅速に的確なご提案ができるか、そのまなざしは真剣そのものです。

在宅介護者が抱える不安と葛藤

先ほど「介護は突然必要になる」という話がありましたが、ご家族はやはりショックを受けている様子でしょうか?

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ショックと戸惑いですね。「どうしよう……。一人暮らしはもう難しい……。自分の家に連れて来ても、仕事があるので面倒見れないし……。じゃあ老人ホーム……? 老人ホームって入れて大丈夫なの……? “姥捨山”じゃないの……?」

“姥捨山”というイメージはやはり強いのでしょうか?

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遠藤さんの画像 遠藤さん

いまだにそうおっしゃる方はいます。先日お電話いただいた方も「要介護1なんですけど、入れていいんでしょうか?」とおっしゃるので「どういうことですか?」とお伺いしたら「だいたい要介護3までは自宅で頑張ると聞いて……」と。介護度が軽い段階から入居される方も大勢いらっしゃいますし、無理をしてご自宅で過ごすことでご家族もご本人もつらくなってしまうくらいなら、老人ホームに入居したほうがみんなが幸せになれるのではないかなと思います。

入院中の方の場合は「退院までに」という期限がありますが、在宅の方の場合そういった明確な期限がないので、決断のタイミングが難しいのかもしれません。

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ご相談者様には在宅で介護をしている方も多いのですが、「今は大丈夫だけど、いつか倒れてしまうのではないか」「いつか介護うつになってしまうのではないか」という不安を抱えていらっしゃいます。

口では「大丈夫」と言っていても、そういった不安を感じている時点で黄色信号なのではないかなと思ってしまいますね。

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何かあってからでは遅いんですよね。介護にまつわる悲しい事件もありますが、全員が当事者になる可能性があると感じます。それが防げるのであれば、老人ホームへの入居も選択肢の一つとして持っていただいていいのではないかと思います。見学に行くと本当にイメージが変わると思いますので、一度見学に行って、施設の方とお話しする機会を設けていただければと思います。

インタビューに答える遠藤さん 選択肢を多く持っておくことが、介護する人・される人の心理的な負担を軽減することにもつながります。

選択肢を幅広く、スピーディーに提示

最後に、老人ホーム探しで一番大切なことは何でしょうか?

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「介護付き有料老人ホームだから」とか「24時間看護師常駐だから」といった理由だけで決めないほうがいいということです。「外部のデイサービスを利用したい」というご意向があるのであれば、住宅型有料老人ホームをご提案することもあります。施設形態にこだわりすぎるとゴールが見えなくなってしまうので、まずは何件か見学してみて、自分の目で確かめた上で決めることが大事かなと思います。

必ずしも自立なら住宅型、要介護なら介護付き、認知症ならグループホームというわけではないですもんね。

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遠藤さんの画像 遠藤さん

「認知症なのでグループホーム」という方、とても多いです……! メリットとデメリットを理解した上での判断ならいいのですが、「通常お部屋の中にトイレはありませんが、大丈夫ですか?」と聞くと「そうなの?」と反応されることも多いですね。

グループホームに入居するには認知症の診断が必要ですが、認知症だとグループホームにしか入居できないわけではありません。そういった思い込みを排除していろいろな選択肢を幅広く提示できることも「介護のほんね」のような民間の紹介センターをご利用いただくメリットかもしれません。

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遠藤さんの画像 遠藤さん

はい。それに、自分で探すよりもはるかに時短でお身体状況やご希望に合った施設を探せます。興味のある施設には見学に行くことをおすすめしていますが、施設見学には1回当たり1時間、移動時間も含めると2〜3時間はかかります。自分一人で探すと全然見当違いの施設にばかり見学に行ってしまい疲弊してしまう、ということも珍しくありませんので、忙しい方こそ私たちのような老人ホーム探しのプロを活用するという方法が効率的なのかなと思います。

「介護のほんね」のデジタルサイネージの前でほんねさんのぬいぐるみを抱いてポーズを取る遠藤さん 老人ホーム探しのプロがご相談者様が抱える不安に“ほんね”で向き合います!
介護のほんね編集部

この記事の寄稿者

介護のほんね編集部

年間1万件以上の老人ホーム探しをサポートしている介護のほんね編集部です。介護に関する情報を、認知症サポーターの資格を持つスタッフが正しく・分かりやすくお届けします。

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