褥瘡(じょくそう)とは?どうしてなるの?
褥瘡(じょくそう)とは、「布団やベッドなどと触れる部分の皮膚が、長い間圧迫され続けることで血流が不足して、皮膚や筋肉などの組織が壊死する状態」(医師たちがつくるオンライン病気事典MEDLEY「褥瘡(床ずれ)」より)のこと。
元気なときは無意識に寝返りなどで体重移動を行っています。でも、病気や体力の衰えなどで自分で体を動かせなくなると、同じ部分に体重がかかり皮膚や筋肉を圧迫。その結果、必要な酸素や栄養が供給されなくなった部分が壊死してしまうのです。皮膚が赤くなる程度のものから水ぶくれやただれ、ひどい場合には皮膚がえぐれて骨が見えるほどになることもあるといいます。
褥瘡ができやすい部分は?
褥瘡ができやすい場所はその人の姿勢によって違います。
圧迫されている部分が赤くなっていたら体の向きを変え、向きを変えたあと30分経っても赤みが残っていれば褥瘡の初期かもしれません。お医者さんや看護師さんに相談してみてください。
褥瘡は予防が大切!
介護施設ではケアも手厚いため、ひどい床ずれはあまり見られないようになってきました。ですが、寝たきりの方を家族で介助されている場合など、特に在宅介護では重度になりがちです。骨が見えるほどにまでなってしまうと、本人の苦痛も相当なものになります。
医師によると「自宅で寝たきりで、調子が悪くなって家族が病院に連れてきたような患者さんの中には、やはりひどい褥瘡の方を見かけることがあります。」(医師たちがつくるオンライン病気事典MEDLEY「褥瘡(床ずれ)患者さんへのメッセージ」より)とのこと。さらに「褥瘡は予防に始まり予防に終わると言われるほど予防が重要」ともコメントしています。
褥瘡を予防するには?
それでは褥瘡予防のポイントをおさえていきましょう。
気を付けていてもできる場合も
最後にオンライン病気事典MEDLEYより医師から在宅介護をするご家族の方に向けたメッセージを紹介します。
「もし介護をしている方で、『自分の注意が足りなくて褥瘡ができてしまった』と思われている方がいましたら、自分を必要以上に責めないで欲しいと思います。」(褥瘡(床ずれ)についてのメッセージ)
それだけ褥瘡は気をつけていてもなりやすいものだということ。もしもなってしまっても自分を責めすぎず、公的サービスなどを積極的に利用して、介護する側もされる側も快適に過ごせるようにしていってくださいね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。