まとめ

なぜ今も補助犬の入店拒否はなくならないのか?

身体障害者補助犬法が施行されて10年。にもかかわらず、いまだに補助犬ユーザーが入店拒否されるケースはなくならないようです。

補助犬の入店拒否

補助犬の入店拒否はいまだになくなっていない!

目や耳などの障害がある方のそばにぴったり寄り添いサポートする補助犬盲導犬や介助犬、聴導犬などがよく知られていますね。
彼らは補助犬を使用する方の体の一部。特に外出先での安全を確保するためには欠かせない存在なのです。

2002年に施行された「身体障害者補助犬法」では、「一般の施設などで補助犬同伴者の入店を拒んではならない」ことが定められました。にも関わらず、いまだに補助犬が入店拒否される事例は報告されているようです。

10年続いたイベントが開催中止!その理由は…

毎年恒例の室蘭市聴覚障害者交流行事が今年度は開催中止を余儀なくされました。その理由は「参加者の宿泊先を確保できなかった」から。主催者からの問い合わせを受けた近隣のホテルは即答を拒んだり、中にははっきり受け入れ拒否の意志を示したところも。「ペット同伴の宿泊客を受け入れた時、掃除が大変だったから」などホテル側にも事情はあったようですが…。

出典:http://dd.hokkaido-np.co.jp/

でも「犬だから」という理由でペットと同じ扱いを受けてしまうのは残念ですよね。補助犬はペットではありません。粗相をしたり散らかしたりしないよう、十分に訓練を受けています。また、手入れがしっかりされているので体も清潔です。でも、まだまだ受け入れる側の知識や理解が十分ではないようです。

補助犬と接する機会が増えれば意識も変わる?

近頃受講する方が増えてきた「高齢者・障害者に対する接客サービス従事者研修」。
これはホテルやデパートに勤務している方が、高齢者や障害者の方への適切な接客サービスを学ぶ研修です。なぜ需要が高まっているかというと、お客さんとしてお店にやってくる高齢者や障害者の方が増えたから。特別な配慮を必要とするお客さんのニーズに応えるためには、一般従業員にもある程度の知識や理解は必要なんですね。

そしてこれは補助犬の場合も同じことがいえるでしょう。先月、三重県で行われた「全日本盲導犬使用者の会」総会。こちらは従業員があらかじめ研修を受けていたため、宿泊客の受け入れもスムーズだったそうです。こんなふうに補助犬の存在を知り、実際に接する機会が増えれば、世間の理解も少しずつ広がっていくのではないでしょうか。

なかなか補助犬と接する機会がない人は?

積極的に理解を深めたり知識を得る機会はあまりないかもしれませんが、最低限のマナーだけは覚えておきましょう。

街で補助犬を見かけた時は、脅かしたり怖がらせたりしないのはもちろん勝手に触ったり食べ物をあげるのもNG!悪気があっての行為ではなくても、彼らはお仕事中です。サポート業務に支障が出ないよう、トラブル時以外はそっと見守るようにしてあげてください。

補助犬に対する理解が深まれば、補助犬を連れての外出が今よりもっとしやすくなります。そうすればもっと補助犬と接する機会が増えるかもしれませんね。

ポッポ

この記事の寄稿者

ポッポ

介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。

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