予防事業の1つ、「介護予防教室」って?
介護保険法で定められた地域支援事業の中には、各市町村主体の「介護予防事業」というものがあります。介護予防は「元気な人は今の状態を維持できるように、要支援や要介護の人は状態が改善するようにがんばりましょう」という考え方。それをサポートするのがこの事業です。それぞれの自治体がさまざまな取り組みを行っているんですよ。ここでは、そんなサービスの1つ「介護予防教室」にスポットを当てていきましょう。
出典:http://www.mhlw.go.jp/
脳に効く、足腰に効く、全身に効くプログラム
新宿区では、要支援・介護認定を受けていない65歳以上の区民を対象に予防教室を開催しています。『脳はつらつ教室』は3か月間、週1ペースで通う認知症予防教室。ここでは頭の体操と運動を組み合わせたプログラムを行っています。すでに認知症と診断されている方は参加できません。
少し体力のある高齢者の方向けに提供されているのは『シニアパワーアップ教室』。みなさん、マシンや水中運動を取り入れた筋力低下予防プログラムに日々励んでいるようですよ。
この他にも新宿区では、足腰の筋肉を重点的に鍛える教室やバランス力向上プログラムも用意しています。
出典:http://www.city.shinjuku.lg.jp/
介護予防教室が外に出るきっかけにも!
高崎市が体力の衰えを自覚し始めた方向けに行っているのが『いきいき運動教室』。参加者には『いきいき運動継続ノート』を提供して、教室終了後もトレーニングを続けてもらえるよう工夫しています。また、65歳以上なら誰でも参加できる『さわやか元気教室』は、軽い運動と介護予防に関する講話が中心。特に「これに効く」というプログラムを行っているわけではありません。この教室の目的は、閉じこもりな高齢者の方の生活を改善し行動範囲を広げてもらうことなのです。とにかく外に出るきっかけになればということですね。
出典:https://www.city.takasaki.gunma.jp/
1人では続かなくても、仲間と一緒なら!
介護保険が予防重視型サービスへ方向転換したのは、軽度認定者(要支援〜要介護1)の大幅な増加が原因でした。このうち半数の方は、軽い運動さえしていれば予防できたともいわれているんですよ。そんな状況の中、運動習慣がなく閉じこもり気味な人を呼び込むきっかけになっているのがこの「介護予防教室」。どうやら男性はこういった活動に消極的な傾向が見られるようですが・・・。この時ばかりは、普段は亭主関白なご主人を奥さんが引っぱっていく必要があるかもしれませんよ。
出典:http://www.mhlw.go.jp/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。