誌面では、埼玉県の有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅のご紹介のほか、埼玉県高齢介護課の江森課長に、これからの高齢化社会を支える仕組みとして整備が進んでいる「地域包括ケアシステム」の、埼玉県としての取り組みについてお話をお伺いしています。またそのほかにも、知っておきたい介護施設選びの基礎知識や、埼玉県の市町村別高齢者介護に関する問い合わせ先窓口一覧などお役立ち情報満載です!
今回は特別に、誌面に掲載されている埼玉県福祉部 高齢介護課長 江森 光芳さんへのスペシャルインタビューの一部をご紹介します。
地域包括ケアシステムが果たす役割とは
「埼玉県では現在、高齢化が急速に進んでいます。埼玉県における75歳以上の高齢者人口は、2010年時点でおよ そ 59 万人でしたが、団塊の世代 が 75歳以上となる2025年には、それがおそよ118万人に倍増するという予測です。この増加割合は全国でも第1位。これはもはや異次元の高齢化です。こうした状況を受け、現在、国が中心となって、高齢者がたとえ介護が必要な状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることができるように、「住まい・医療・介護・介護予防・生活支援」の5つが 一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。埼玉県としても、地域の特性にあった地域包括ケアシステムの実現に向け、さまざまな取組を行っているところです」
超高齢社会を支える要(かなめ) 。地域包括ケアシステムとは
「地域包括ケアシステムというのは、 もしかしたらみなさんあまり聞き慣れない言葉かもしれません。地域包括ケアシステムとは、お住まいになられているところから概ね30分以内 で、医療や介護など、高齢者が安心して暮らしていくためのサービスが一体的に受けられる仕組みのことです(図1) 。簡単に言うと、高齢者をまちぐるみで支える体制を地域ごとにつくっていくということ。この仕組みを実現するためには、地域の医療を担うかかりつけ医や病院、ホームヘルパーや特別養護老人ホームなどの介護を担当する事業者、そして自治会やボランティアを中心とした生活支援や介護予防との密な連携が欠かせません。地域包括ケアシステムの主役となるのは、 「地域(市町村)」です。埼玉県としては、各地域の取組を後方からバックアップすることで、よりスムーズで効果的な「地域包括ケアシステム」の実現を目指しています。
高齢化がさらに進むこれからは、認知症への対応も重要な課題です。たとえ認知症があっても安心してこれまでどおり暮らし続けることができるように、認知症高齢者の生活を地域で支えあう仕組みをつくっていくことも、地域包括ケアシステムの役割です」
いつまでも元気に埼玉県で暮らし続けるために
「これからの超高齢社会では、健康長生きできることがすべての基本です。 そして、介護や医療などが必要となった時には安心してそのサービスを受けることができ、みんなで支えあいながら、住み慣れた地域で暮らしていく。そのために必要なことが、地域包括ケアシステムなのです」いかがでしたか?「有料老人ホーム・高齢者住宅ガイド 介護ぱど&住まいるケア」は現在、埼玉エリアの地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などのほか、病院、コンビニなどで無料配布中です。お近くの方は、ぜひお手にとってご覧になってください。
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この記事の寄稿者
介護ぱど
フリーペーパーを発行するぱどが運営する介護情報ポータルサイト『介護ぱど』。全国20,000件以上の有料老人ホームの情報のほか、介護施設のホーム長への直撃取材、有料老人ホーム探しに役立つ基礎知識などを紹介しています。また、「有料老人ホーム・高齢者住宅ガイド 住まいるケア&介護ぱど」も発行しました。