シニアタウンって新しい介護施設?
シニアタウンとは、その名のとおり高齢者のためにつくられた街です。でも、介護のための街ではありません。住居に加えてレクリエーションセンターやスポーツ施設、店舗やレストラン、医療施設などもあり、高齢者が健康なうちから入居し、そこでアクティブに暮らすための街なのです。
アメリカではすでに全国的に普及しているシニアタウン、日本にもあるのをご存知でしょうか?
千葉のシニアタウンは日本最大級!
千葉県千葉市稲毛区にある『スマートコミュニティ稲毛』は、分譲マンションに大型コミュニティ施設が併設されたシニアタウンです。コミュニティ施設はショッピングモールを改装した総面積約3万平方メートルのクラブハウス。ここにはレストランやフィットネスジム、カフェバー、アトリエなど趣味や暮らしを楽しむための施設が集まっています。もちろん医療施設やちょっとした健康相談のできる保健室、さまざまな相談の窓口となるコンシェルジュカウンターがあるのも心強いですね。
さらにすごいのは約7万平方メートルのグラウンド。野球場が2面にサッカー場が1面、4面のテニスコートに1周約700メートルのジョギングコース、ゴルフ練習場もあるんだとか。まさにアクティブシニアのための施設といえそうです。
入り口ゲートでは24時間監視や防犯カメラの設置、警備スタッフの巡回などセキュリティ体制も万全。クラブハウスには居宅介護支援事業所があり、常勤のケアマネジャーがケアプランの作成やいろいろな手続きの代行もしてくれます。近隣の医療機関との連携で、緊急時の対応も安心できますよね。
ほどよいスローライフ、福岡のシニアタウン
福岡県朝倉市の『美奈宜の杜(みなぎのもり)』は豊かな自然に抱かれたシニアタウンです。天然温泉やゴルフ場、家庭菜園も楽しめる環境ながら、福岡市内から車で約45分。大型ショッピングモールもある朝倉市街地までも、車で10分程度という便利な立地が魅力です。ホームセキュリティや緊急コールシステムも完備しており、タウン内のコミュニティセンターには総合病院と提携したクリニックも。また在宅介護支援センターとも提携し、在宅看護にも対応しています。
ほどよく便利でほどよく田舎、最近では高齢者だけでなく、子育て中の世代で引っ越してくる方もいるんだとか。それだけ魅力的な住環境なんでしょうね。
シニアタウンは「高齢者のためだけの街」ではない!
「そうはいってもシニアタウンって高齢者を囲う街なんじゃないの?」そんな感想を持つ人もいるかもしれません。ですが、『スマートコミュニティ稲毛』も『美奈宜の杜』も少子高齢化で人口が減りつつある地域の活性化にも役立っているのです。
高齢者が暮らす街にはサービスを提供する人手も必要ですし、何よりそこで暮らす人が増えると街が元気になりますよね。日本ではまだ始まったばかりのシニアタウンですが、高齢者が第二の人生を楽しむための街がこれから広がっていくといいですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。