高齢者に多いセルフネグレクトとは?
セルフネグレクトという言葉を聞いたことがありますか?セルフネグレクトとは、日本語に訳すと「自己放任」という意味です。自分の意思で、食事や、衛生管理を行わず、身なりなどにも無頓着になり、他者に対して援助も求めようとしない状態のことを指します。一般的な原因としては失望や虚無などで何に対してもやる気が起らないようになってしまうことです。最近では、高齢者のセルフネグレクトが多くなっています。自分の意思とは別に、うつ病や認知症によるケースも発生しており、一人暮らしなどの場合に多く見られます。そのため、自分だけでは生活していけない状況なのに、施設などにも入居しようとせず、誰にも助けを求めようとしない状態になります。
出典:http://economic.jp/
セルフネグレクトの症状
では、どのようなケースがセルフネグレクトに該当するのでしょうか?例えば、以下のような症状が挙げられます。①食べる意欲も失せ、必要な食事を取らない。
②不衛生な環境で生活する。いわゆる、ゴミ屋敷などの環境で生活しても平気になってしまいます。
③医療や福祉のサービスを拒否する。重大な病気などにかかっていても、ケアを受けようとせず放置したままにしてしまいます。
④金銭の管理をしっかり行わなくなる。
⑤家族や友人との交流をしなくなる。身近な人に対しても接しようとしなくなり、自分から孤立しようとする傾向にあります。
出典:http://www.openswf.org/
セルフネグレクトの原因
セルフネグレクトになってしまう原因には、各人それぞれの理由があります。中には、特にきっかけもなく、覚えていないケースもありますが、具体的な理由としては以下のものが多いようです。①病気や入院など
ある病気にかかり入院などをせざるを得ない状況になり、失望感に襲われてしまうことがあります。高齢者の場合、認知症などのケースが多いようです。
②人間関係のトラブル
家族や他人との関係が上手く行かず、精神的に苦しくなり、うつ状態に陥ってしまうケースもあります。
③親しい人間の死去
身内や大切な人間の死去がきっかけで、生きる意欲を失ってしまう場合もあります。
出典:http://www.esri.go.jp/
セルフネグレクトを支援するには?
セルフネグレクトの場合、誰にも気付かれずに、孤独死になってしまうケースが多いようです。そのため、市町村などの自治体が、高齢者の引きこもりや孤独死を防ぐ取り組みを行う必要があります。自治体によっては、うつ病や引きこもりなどの予防教室を開いたり、施設と提携して入居を進めるなどの取り組みを行っています。さらに、セルフネグレクトの方は一人暮らしのケースが多いので、自宅に定期的に訪問して、状況を確認するようにしています。出典:http://www.nli-research.co.jp/
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この記事の寄稿者
coba
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。