言語聴覚士について知ろう!
介護施設では「STさん」なんて呼ぶこともあります。この「T」は先生(Teacher)ではなく、セラピスト(Therapist)のT。「Speech-Language-Hearing Therapist」=「言語聴覚士」は、介護の現場でも活躍するリハビリ専門の医療スタッフです。
言語聴覚士は、
「音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者(言語聴覚士法より)」です。
これだけ見ると、会話でのコミュニケーションの専門家に見えますね。ですが「話す」だけでなく「読む」「書く」のも言語。さらには噛む、飲み込むなど嚥下機能に関わる分野も言語聴覚士の仕事です。
言語聴覚士のなり方は?
毎年3月に行われる言語聴覚士国家試験を受けるためにはと、かなりみっちり勉強する必要があります。合格率が50~60%と比較的高いのも納得ですね。
出典:http://mezase-st.com/
言語聴覚士はどこで活躍する?
画像出典:http://www.isen.ac.jp/その主な就職先はほとんどが医療関係。大学病院や診療所、リハビリ施設など言語聴覚士を必要としている施設はたくさんあります。
事故の後遺症で言語麻痺が残ってしまった人、または生まれつき上手に話すことができない人。こういった患者に対してまず言語聴覚障害検査を行い、その結果に基づいたリハビリを組むのが仕事です。
他にも高齢者施設や小児療育センター、養護学校でも活躍の舞台はあります。
ですが、リハビリ対象者の内訳を見ると「摂食・嚥下」「成人言語・認知」に機能障害が見られる人がほとんど。活躍の場はそれぞれ違っても、多くの言語聴覚士が高齢者のリハビリに携わっているようです。
出典:http://www.tyojyu.or.jp/
言語聴覚士の需要はますます増えそう!
本人への直接的なリハビリだけでなく、家族へのアドバイスも行うのが言語聴覚士の仕事です。文字盤やコミュニケーションボードで代用コミュニケーションを行う方法も提案しています。そしてリハビリの基本はチームプレイ。色々な現場で医療専門職・保健や福祉の専門職・心理専門職と連携して働きます。彼らはお互いに必要とし、必要とされる関係なんですね。
医師、看護師、介護福祉士がいる所に言語聴覚士あり、と考えると今後もますます活躍の舞台は増えてきそうです。
出典:http://www.tyojyu.or.jp/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。