違う世代の人と「積極的に関わってみたい」と思ったこと、ありますか?
今の日本は地域住民同士の関係も薄くなり、違う世代の人と出会う機会はずいぶん減ってきました。でも実は、高齢者の半数は若者と積極的に交流したいと思っているそうなんです。これって若者にとっては結構嬉しいことですよね。もちろん、機会があれば高齢者と接してみたいと考える若者も多いみたいですよ。それぞれ違う価値観や文化を持った若者と高齢者との交流はお互いにとってメリットがあり、また社会的にも意味があるものです。ここではカレッジリンクと幼老複合施設、それぞれの異世代交流のあり方について見てみましょう。
出典:http://www5.cao.go.jp/
大学の中にシニア住宅を作っちゃう「カレッジリンク」!
関西大学にあるのはカレッジリンク型シニア住宅。近頃の大学には社会人学生も増えてきましたが、それでも高齢者がキャンパス内を歩く姿はちょっと不思議な光景ですよね。でも関西大学ではそれが当たり前になりつつあります。若者と一緒に講義を受け食堂でランチを取っているのは、ここの学生でもあり住人でもあるシニアの方なのです。この場所での暮らしは生活にハリを、また若者たちとの会話は新しい知識と文化をもたらしてくれます。ゼミやイベントに参加したり、時には講師として教壇に立つこともあるそうです。学生以上に学生らしいキャンパスライフを送っているように見えますね。
出典:https://sangakukan.jp/
老人ホームの敷地内に保育園が!幼老複合施設って?
老人ホームで暮らしている人にとって子どもや孫の訪問は楽しみの1つ。特に小さな子どもとのふれあいで「元気をもらった」「癒された」と感じる人は多いようです。とはいっても毎日来てもらうのはちょっと難しいですよね。でも、幼老複合施設にいればいつでも子どものにぎやかな笑い声を聞き、その無邪気に遊びまわる姿を見ることができます。子どもたちにいろいろ教えてあげることで、自分の存在意義や自信を取り戻すきっかけにもなるようです。孫のようにかわいい園児たちに心配をかけないよう、元気を維持するモチベーションも上がりそうですよね。
出典:http://www.irs.jp/
カレッジリンクと幼老複合施設は異世代交流のお手本!
「若者世代の文化を知りたい」「子どもとのふれあいは活力になる」そんなふうに考えている高齢者の方は、若者が思う以上にまだまだアクティブで好奇心旺盛。でも、現状では高齢者と若者が出会うきっかけはボランティアというケースが多いようです。出会った時から何かしてあげる、何かしてもらう、という関係ができていると本当の意味での異世代交流にはなりません。そういう意味では、お互いの存在が日常の一部であるカレッジリンクや幼老複合施設は、実に見事な異世代交流スタイルと言えそうですね。
出典:http://group.dai-ichi-life.co.jp/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。