軽費老人ホーム(ケアハウス)ってどんな施設?【入居前に知っておくこと】
ここでは軽費老人ホーム(ケアハウス)への入居をお考えの方に向けて「見学前に確認しておきたい軽費老人ホーム(ケアハウス)の特徴」をご紹介します。
軽費老人ホームはケアハウス(C型)に統合される
軽費老人ホームはA・B・Cの3種類があります。なかでもC型を「ケアハウス」といいます。A型とB型は2008年より新設されていません。今後はケアハウス(C型)に統合される見通しです。
軽費老人ホーム全体の数もC型が全国に2,020施設あるのに対してA型は193施設、B型は13施設しかありません。この記事では、ケアハウスを中心に軽費老人ホームについて紹介します。
参考:厚生労働省「平成29年度福祉行政報告例の概況」
ケアハウスには2種類ある
ケアハウスは「一般型」と「介護型」の2種類があります。どちらも比較的、低価格で利用できるのが魅力ですが、サービスの内容やスタッフの種類に違いがあります。検討時にどちらを選ぶべきなのか把握しておくのがおすすめです。
ケアハウス(軽費老人ホームC型)の特徴を把握していますか?
続いてケアハウスの特徴をご紹介します。ご自身が求めている希望と照らし合わせながらご覧ください。
一般型ケアハウスの特徴
一般型ケアハウスは、食事の提供や生活支援、安否確認などのサービスを受けられます。介護サービスを提供していないので、デイサービスや訪問介護を利用する際は外部の事業者と別途、契約が必要です。
介護型ケアハウスの特徴
介護型ケアハウスは「特定施設入居者生活介護」を受けており、介護サービスが含まれています。24時間介護スタッフが常駐しており、日常的に介護が必要な方にとっても安心できる環境です。要介護度が重くなっても入居し続けられ、なかには看取り対応しているホームもあります。
ケアハウスの特徴についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ケアハウス(軽費老人ホームC型)の入居条件は満たしていますか?
ケアハウスには入居条件があります。当然、満たしていない場合は入居ができません。見学までして「入居不可だった」ということがないよう、あらかじめ入居条件を把握しておくことをおすすめします。
一般型ケアハウスの入居条件
一般型ケアハウスの場合は「60歳以上」が入居条件です。ただし基本的には自立~要支援2の方を対象としており、要介護3以上になると退去しなければいけないケースもあります。
介護型ケアハウスの入居条件
介護型ケアハウスは65歳以上で要介護1以上の方が対象です。自立~要支援2の方は入居できません。
ケアハウスのメリット・デメリット
入居条件と特徴を踏まえて、メリットとデメリットについて紹介します。他の施設形態と比べて優れているところ、劣っているところを把握したうえで、ピッタリの施設を探してみてください。
一般型ケアハウスのメリット
一般型ケアハウスのメリットとして、価格が安いことが挙げられます。初期費用・月額費用ともに少なく、収入に不安がある方でも入居可能です。また生活上の自由度が高く、外出も基本自由です。介護サービスも必要な分だけ利用できます。
一般型ケアハウスのデメリット
一般型ケアハウスの場合は、介護・医療体制が充実していません。もし介護や医療のニーズが高まってしまった場合は、退去が必要になることもあります。
また介護型にも共通しますが、ケアハウスは費用が低額のため人気です。よって待機者も多くすぐに入居できない点もデメリットとなります。
介護型ケアハウスのメリット
介護型ケアハウスのメリットとして大きいのは24時間にわたって介護職員が常駐しており、安心して生活できる点です。また終身利用できる施設が多く「終の住処」として利用できます。介護付き有料老人ホームに近いレベルで医療・介護体制がある施設とイメージしてください。
介護型ケアハウスのデメリット
介護型ケアハウスの場合、月額利用料は他の施設よりリーズナブルに設定してあるものの、初期費用が高くなる傾向にあります。まとまった額を準備しなければ入居できないこともありますので、注意が必要です。
ケアハウスの費用
|
入居時費用
|
月額費用
|
一般型
|
数十万円ほど
|
8万~20万円ほど
|
介護型
|
数十万~数百万円ほど
|
実際に入居するにあたって、ケアハウスでかかる費用について紹介します。一般型と介護型で、初期費用が大きく変わるのがポイントです。
介護型の場合は介護サービスが含まれているので、そのぶん入居時費用が高いのが特徴になります。月額費用は他の施設に比べるとリーズナブルです。
ケアハウスの費用についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
ケアハウス(軽費老人ホームC型)が要望に合っているかを事前に確認しておく
ケアハウスに入居する前は、必ず介護体制や入居後の暮らしを知ってから決断することをおすすめします。
また一般型と介護型では入居後のライフスタイル、メリット・デメリットが大きく違います。微妙な違いについて、ご自身で判断ができない場合は、希望の施設がなくても、介護のほんねまでお気軽にお電話ください。
施設探しのプロである入居相談員が、お客様のご希望を伺い、ピッタリの施設をご提案させていただきます。またケアハウス以外に全国の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームを紹介しております。悩んだ結果、施設の種類から見直す場合は参考にしてみてください。