運動の機会が多くアクティブな施設
ラ・ナシカみさとは、東京都葛飾区と埼玉県三郷市のちょうど間に位置している介護付き有料老人ホームです。周辺は緑が多い環境が広がっている一方で、スーパーやコンビニといった必要な施設はあります。適度に「田舎」という感じで、とても暮らしやすさを感じる立地です。建物は3階建てで、1階と3階には比較的お元気な方、2階には認知症などが進行して見守りが必要になった方といった具合に分かれています。
3階に伺うと、ダイニングにはたくさんの入居者様が集まってテレビを見ていらっしゃいます。取材に来た私に女性の入居者様が「あれ、演奏家の人?」と声をかけてくれました。ラ・ナシカみさとでは月に一度、「シダー音楽隊」がやってきてパフォーマンスを披露されているのだとか。「いえ、取材と撮影なんです」と答えると「あら、じゃあ出演料をもらわないと」と冗談をおっしゃり、周りの入居者様にも笑いが広がりました。とにかく明るい雰囲気が流れている施設です。また私を音楽隊と勘違いするほど、イベントやレクリエーションを楽しみにしているのも魅力的だと感じました。
おすすめポイント “職員が本気で楽しむレクリエーション! 感動して泣いてしまう入居者も”
ラ・ナシカみさとが力を入れているのは、レクリエーションです。以前は苦手なプログラムでも、職員が無理して企画していたそうですが、案の定、入居者様を楽しませることができず続かなかったそう。そこで職員が得意なことを楽しみながら企画するようにしたら、入居者様も笑顔で取り組んでくれるし、参加率も大幅に高まったのだといいます。
あるレクリエーションで、職員がプロの歌手のようにスーツを着て、入居者様のリクエストに応じて歌謡曲を歌ったことがあったそうです。その際に入居者様は職員が歌っていると気づかず、感動して涙を流しながら握手を求める方もいたのだとか。日常を過ごすなかで、こうした刺激があるのは魅力的です。そのほかレクリエーションでは外部から講師を呼ぶこともありますが、入居者様に費用はかかりません。施設長の安藤さんは「(外部講師を)呼べば呼ぶだけ赤字なんだけど、それでも入居者様が楽しいのが一番だから」と笑っていらっしゃいました。
気になるポイント
ラ・ナシカみさとでは365日毎日おこなっている体操のほか、レクリエーション、機能訓練などをおこないます。介護付き有料老人ホームなので、要介護度が重い方の受け入れも可能ですが、施設の魅力を存分に感じられるのは、ご自身で体を動かしながら機能維持に努められる方でしょう。入居されている方の多くが長年住み続けている方なのだそうです。長く機能維持をしながら能力をキープできていることがよく分かります。