それぞれが役割を持ち助け合って生活 笑い声あふれるホーム
ニチイケアセンター世田谷宇奈根は、「二子玉川」駅からバスと徒歩で15分ほどの場所にある施設です。ちょうどお昼時に伺ったこともあり、キッチンには食べ終わったお皿を洗う入居者様たちの姿が。2人でシンクに立ち、楽しそうにおしゃべりしながら家事をされていました。萩原さんによると、家事は入居者様たちが自発的にしてくださっているそうです。「家事が取り合いになるくらい、みなさま積極的に取り組んでくださっているんです。職員側から家事をお願いしたり、当番制にしているわけではありません」。
また、姿勢の維持が難しい入居者様を他の方が支えてあげたり、ホームの家庭菜園で野菜を育てていたりと、それぞれの入居者様が役割を持って協力しながら生活しています。入居者様にホームでの生活は楽しいか伺うと「楽しくなきゃここにいないよ!」と元気なお声が返ってきました。取材中も入居者様やスタッフの笑い声が響いていた、温かいホームです。
おすすめポイント “実例多数! 入居者様の「やりたい」を叶え続けるホーム”
ニチイケアセンター世田谷宇奈根は「入居者様のやりたいことを叶える」をモットーに掲げ、日常の小さな願いごとから行きたい場所にお連れするといった大きな願いごとの達成までお手伝いしています。
以前「ボウリングに行きたい」と希望された入居者様がいらした際は、スタッフ間で方法を思案。また、ご本人の目標として「駐車場からボウリング場まで15分歩けるようになる」ことをケアプランに盛り込み、体操などにも積極的に取り組んでくれるようになったそうです。「実際にボウリングに行けたときは本当に喜ばれていました。ただ私たちがご希望を叶えるのではなく、ご本人の目標を達成したうえでのボウリングだったので、喜びもひとしおだったのだと思います」と萩原さん。
ほかにも「居酒屋に行きたい」「健康的に過ごしたい」「仏壇にお供えする花を買いたい」といった入居者様のあらゆるご希望を叶えられるよう、一緒に考えながら実現しています。
気になるポイント
ホームはお元気な方がほとんどでアクティビティーや家事に積極的な方が多いため、要介護度の重い方には不向きかもしれません。一方で無理に家事をする必要はなく、みなさま自分の得意なことや好きなことを生かして協力しあって暮らしています。ホームに入っても今までの生活をあきらめたくない方、好きなことや家事・お料理をしながら日々いきいきと暮らしたい方にぴったりの施設です。
お食事レポート
左から「もち麦ごはん、ゆで卵、黄金カレイの煮付、青菜とちくわの煮浸し、味噌汁」です。ホームでは常食をお出ししているため、介護食の提供はありません。
ホーム内の畑で育てている季節の野菜が食卓に並ぶこともあります。初夏~夏にかけてはいんげん豆、冬には大根などを育てているそうです。また入居者様のご希望でホットケーキ作りをしたり、入居者様なじみのメニューを作ったりすることもあります。