苫小牧市のグループホーム
介護のほんねでは、「グッドケア・新中野」、「ニチイケアセンター苫小牧」、「くらしさ沼ノ端 」をはじめとした、北海道/苫小牧市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は26件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。
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苫小牧市の老人ホーム・介護施設について
苫小牧（とまこまい）市は、北海道の中央部、太平洋を臨む場所に位置する市です。太平洋やウトナイ湖、樽前山（たるまえさん）といった豊かな自然に恵まれています。こちらでは「苫小牧市での高齢者の暮らし」についてご紹介します。
苫小牧市の特徴
苫小牧市の人口は17万205人です。65歳以上の高齢者の人口は4万9,973人で、高齢化率は29.36%です（2021年1月1日現在）。
苫小牧市の面積は561.65㎢です。そのうち日本を代表する渡り鳥の中継地・ウトナイ湖が2.10㎢を占めています。
参考：総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」、国土交通省 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調8・78ページ」苫小牧市の魅力
苫小牧市は交通の便に優れた市です。道内陸路の大動脈である国道36号線が通っています。またJRは3路線利用でき、新千歳空港や旅客フェリーを使えます。陸・海・空と、幅広い移動手段を使えるのが魅力です。
苫小牧市は道内で比較的温暖なエリアです。年間を通じて最低気温がマイナス10度以下になることはほぼありません。降雪量は北海道で最も少ないです。また、夏季には市内全体に霧がかかります。
漁業では、高級魚・マツカワをはじめ、スケトウダラやサクラマス、ホッキ貝といった海産物が水揚げされます。なかでもホッキ貝の水揚げ量は20年連続一位であり、苫小牧市の基幹漁業となっています。
樽前山やウトナイ湖、七条大滝では自然を満喫できます。そのほか緑ヶ丘公園や錦大沼（にしきおおぬま）公園といった公園が300カ所以上あります。噴水や展望台といった設備のユニバーサルデザイン化が進んでいます。
苫小牧市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
苫小牧市の主要な駅
苫小牧市にはJR千歳（ちとせ）線・室蘭（むろらん）本線・日高本線が走っています。苫小牧市の主要駅は「苫小牧」駅です。先述した3路線すべてが乗り入れています。
室蘭線は長万部（おしゃまんべ）方面・室蘭方面、追分（おいわけ）・岩見沢方面へのアクセスに便利です。千歳線を使えば「札幌」駅まで一本で行けます。また、駅の出口付近にはバス停とタクシー乗り場があり、乗り継ぎに便利です。
苫小牧市役所
苫小牧市役所の所在地は、苫小牧市旭町4丁目5-6です。バスを利用する場合は「市役所前」バス停から徒歩2分で到着します。電車を利用する場合は「苫小牧駅」から徒歩約15分です。
要介護認定の申請は、申請書に介護保険被保険者証を添えて、介護福祉課（南庁舎1階15番窓口）に直接持ち込むか、郵送で手続きできます。申請の手続きは本人や家族の他にも地域包括支援センターや居宅介護支援事業者に代理申請を依頼することも可能です。各地域の地域包括支援センターでは、申請に関する相談を受け付けています。
参考：苫小牧市役所苫小牧市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
苫小牧市では7カ所の地域包括支援センター（愛称：とまほっと）が設置されています。介護や医療などについて、お住まいの地域を担当するセンターで直接相談できます。
参考：苫小牧市「地域包括支援センター（愛称：とまほっと）」苫小牧市のイベント
苫小牧市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りをご紹介します。
「とまこまいスケートまつり」は、毎年2月に北海道苫小牧市中央公園などで開催されるイベントです。1966年にスポーツを通じた健康的な心身づくりを目的として始まりました。おこなわれています。会場では、市民雪像コンテストやフォトコンテスト、ちびっ子すべり台、雪だるまひな壇、しばれ焼きなどを楽しめます。
「とまこまい港まつり」は、若草町の中央公園で8月の第1金、土曜、第2日曜日の3日間開催されます。ステージイベントのほか、フォトコンテストやポスター展などが催されます。
苫小牧市の老人ホームや介護施設によっては、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加することがあります。気になる方は入居前に施設に問い合わせることをおすすめします。
苫小牧市の高齢者支援制度
苫小牧市が展開する高齢者支援制度をご紹介します。
在宅寝たきり高齢者等訪問理美容サービス助成事業
寝たきりなどで外出が困難な方に対し、訪問理美容サービスをおこなっています。市が発行する助成券を使うと、訪問料とカット料金のうち2,000円分が補助されます。差額分やパーマなど、カット以外の料金は自己負担です。
対象は、苫小牧市に住民登録をしている在宅の方で、「要介護4または5に認定された方」または「要介護2または3で常時寝たきりの状態もしくは認知症状のある方」です。要介護2または3の方は、別途要件があるため苫小牧市福祉部総合福祉課へお問い合わせください。
参考：苫小牧市「在宅寝たきり高齢者等訪問理美容サービス助成事業」救急医療情報キット
苫小牧市では65歳以上の一人暮らし高齢者世帯の方に向けて、救急医療情報キットを無料で配布しています。持病、かかりつけ医療機関、緊急時の連絡先といった情報をボトル状のキットに保管して冷蔵庫で保管します。緊急時に救急隊がキットを発見することで迅速な救急活動、連絡につながります。対象は、65歳以上のひとり暮らし高齢者世帯の方です。
参考：苫小牧市「救急医療情報キット」在宅寝たきり高齢者等寝具クリーニングサービス
寝たきりの高齢者などの自宅に事業者が訪問して寝具を受け取り、クリーニングして届けるサービスです。寝具は掛け布団、敷き布団、毛布、丹前（たんぜん）で、年2回クリーニングします。利用料金の1割が自己負担となります。
利用申請は各事業者へ直接予約する必要があり、申請書は苫小牧市のホームページからダウンロードできます。
参考：苫小牧市「在宅寝たきり高齢者等寝具クリーニングサービス」苫小牧市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
苫小牧市で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。苫小牧市は千歳市、白老郡白老町、勇払郡厚真町・安平町と隣接しています。
グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】
ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。
グループホームの入居条件は満たしていますか？
グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。
認知症の診断が必要です
グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。
要支援2以上が入居対象です
グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。
要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。
住民票のある地域でしか入れません
グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。
グループホームの退去要件
グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。
特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。
また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。
グループホームの特徴を把握していますか？
グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。
1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア
グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。
「できることは自分でする」という考え
グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。
看護師は配置は義務付けられていない
認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。
グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
グループホームの費用
| 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|
| 0～数百万円ほど | 10～20万円ほど |
グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。
入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。
グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。
グループホームで認知症を抑制しながら生活する
以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。
- 認知症の症状の抑制を考えている
- 認知症でありながら、自立した生活を続けたい
- 医療依存度は高くない
グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。
また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。
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