嬉野市のグループホーム

介護のほんねでは、「しきぶの里」、「グループホーム　　紫陽花の路」、「グループホーム千寿荘」をはじめとした、佐賀県/嬉野市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は4件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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嬉野市の老人ホーム・介護施設について

嬉野（うれしの）市は、佐賀県の南西部に位置している市です。今回は「嬉野市での高齢者の暮らし」についてご紹介します。

嬉野市の特徴

佐賀県嬉野市の公衆浴場、嬉野温泉シーボルトの湯（STA3816 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

嬉野市の人口は2万5,677人です。65歳以上の高齢者人口は8,844人で、高齢化率は34.44％となっています。嬉野市の面積は126.41㎢です。

参考：e-Star「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和4年全国都道府県市区町村別面積調（1月1日時点）」

嬉野市の魅力

嬉野市は西九州最大級の温泉街です。「嬉野温泉」は佐賀県の観光名所の一つで、周辺には多くの旅館やホテルが軒を連ねています。

温泉水を用いて作られる「嬉野温泉湯どうふ」は地域の特産品です。温泉水の成分により、一般的な湯豆腐に比べて柔らかく胃腸に優しいのが特徴です。市内では、嬉野産大豆「フクユタカ」を100%使った木綿豆腐が販売されており、手軽に購入して湯どうふ料理を楽しめます。

市内にある塩田町は江戸時代、長崎街道（シュガーロード）の宿場町として栄えた場所です。現在に至るまで古い街並みが残されており、風情ある街歩きを楽しめます。宿場町の川港である「塩田津（しおたつ）」は重要伝統的建造物群保存地区に選定され、2020年6月には日本遺産にも認定されました。

嬉野市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

嬉野市の主要な駅

現在、嬉野市内を走る鉄道路線はありません。2022年秋に開業を予定している西九州新幹線「嬉野温泉」駅が完成すると、「長崎」駅までは30分、「博多」駅までは90分でアクセスが可能になる予定です。

また、市内の路線バスは祐徳自動車、JR九州バス、西肥自動車の3社・8路線が運行しています。

嬉野市役所

嬉野市役所には「嬉野庁舎」と「塩田庁舎」の2つの庁舎があります。

庁舎名	所在地・アクセス
嬉野庁舎	所在地：嬉野町大字下宿乙1185 アクセス：「公会堂前」バス停留所から徒歩2分
塩田庁舎	所在地：塩田町大字馬場下甲1769 アクセス：「嬉野市役所塩田庁舎前」バス停留所から徒歩すぐ

要介護認定の申請窓口は、嬉野庁舎の福祉課、または塩田庁舎の子育て未来課です。

参考：嬉野市役所

嬉野市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

地域包括支援センターは、嬉野市内に3カ所設置されています。

参考：嬉野市「地域包括支援センター」

嬉野市のイベント

ja:嬉野温泉、シーボルトの湯の夕景（Totti - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

嬉野市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。

「嬉野温泉土曜風鈴夜市」は毎年7月下旬～8月上旬の土曜日に嬉野温泉商店街本通りで開催されます。夕方から夜にかけて、数百の風鈴が嬉野温泉商店街本通りに並び、涼を感じられるイベントです。本通りが歩行者天国となり、ゲームやビンゴ、縁日屋台など、さまざまな催し物を楽しめます。

「うれしの温泉秋まつり」は、毎年11月に温泉公園、古賀書店駐車場、商店街本通りで開催されるイベントです。湯どうふフェスタ、マルシェ、産業祭などが同時に開催されるほか、名産品の格安販売や芸妓による踊りのパフォーマンス、抽選会などがあります。祭りに参加すると、旅館の立ち寄り入浴半額券がもらえます。

「うれしのあったかまつり」は毎年1月下旬～2月下旬に、温泉公園、商店街本通り周辺、嬉野市体育館で開催されるイベントです。迫力のあるランタンアート作品が市内のさまざまな場所に設置され、温かな灯りで温泉街を彩ります。

老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。

嬉野市の高齢者支援制度

嬉野市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

高齢者見守りネットワーク事業（見守りシール事業）

徘徊がみられる認知症高齢者が行方不明になることを防ぐため、関係者間で安否に関する情報を共有する仕組みです。認知症高齢者の行方不明事案が発生した場合、発見者が高齢者のラベルシールに印刷されているQRコードを読み取ります。するとICTサービス「どこシル伝言板」にて対象者の家族と情報を共有でき、身元確認や家族への引き渡しにつなげます。

対象となるのは市内在住で徘徊の恐れがある高齢者です。申請窓口は嬉野市役所福祉課（嬉野庁舎）です。

参考：嬉野市「高齢者見守りネットワーク事業（見守りシール事業）について」

うれしカット

理美容店に出向くことが困難な高齢者の方向けの、訪問による理美容サービスです。料金は理美容室によって異なります。また、カット当日は家族か訪問介護員などの立ち合いが必要です。

対象者は、理美容店に出向くことが困難な高齢者等です。

参考：嬉野市「嬉野市高齢者等訪問理美容サービス『うれしカット』をご利用ください」

車いすの無料貸し出し

嬉野市では、車いすの無料貸し出しをおこなっています。冠婚葬祭、病院からの一時帰宅、通院、遊びに訪れる際などの用途で利用可能です。車いすの貸し出し期間は、5日以内となっています。

対象者は「おおむね65歳以上で、身体が不自由であり在宅において車椅子を必要とする方」です。利用申請は、嬉野市役所福祉課（嬉野庁舎）または子育て未来課（塩田庁舎）で受け付けています。

参考：嬉野市「市役所では車いすの無料貸し出しを行っています」

嬉野市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

嬉野市内で希望する施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。嬉野市は、武雄市、鹿島市、杵島郡白石町、長崎県大村市、東彼杵島群東彼杵町・川棚町・波佐見町に隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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