大阪市の老人ホーム・介護施設について
「大阪府」の県庁所在地である「大阪市」。大阪府の中央に位置し、経済・交通・文化が発達している西日本を代表する大都市です。老人ホーム・介護施設の数も多いため、お探しの方にとっては選択肢が豊富なエリアといえます。
この記事では「大阪市の特徴」「要介護認定を申請する場所」「高齢者支援制度」などをまとめました。
大阪市の特徴
大阪市は政令指定都市であり、24区の自治体があります。代表する区として、西日本最大級の繁華街やビジネス街がある北区、大阪城や道頓堀がある中央区、通天閣がある天王寺区などが挙げられます。
大阪市の24区
北区/都島区/福島区/此花区/中央区/西区/港区/大正区/天王寺区/浪速区/西淀川区/淀川区/東淀川区/東成区/生野区/旭区/城東区/鶴見区/阿倍野区/住之江区/住吉区/東住吉区/平野区/西成区(50音順)
大阪市の人口は275万3,476人、世帯は146万3,041世帯です(2021年1月1日現在:大阪市)。大阪府の総人口はおよそ881万人であるため、大阪府の約3割は大阪市民といえます。全国の市町村の中でも、東京特別区、横浜市に次ぐ第3位。西日本最大の都市です。
また、大阪市の高齢化率は2015年に25.3%であり、全国的には低めです。ただし、増加傾向にあり2045年には32.4%に高まる見込みとなります。なお、大阪市内の高齢化率も一様ではなく、大正区・生野区・住之江区・平野区は、2045年には40%を越える予測です。
大阪市の魅力
大阪市内でお買い物やお食事を楽しむなら、大阪・梅田周辺の「キタ」エリアか、難波・心斎橋周辺の「ミナミ」エリアが人気です。ショッピングモールや百貨店、商店街などの商業施設が密集し、活気にあふれています。
また、都会の利便さもありながら、自然を楽しめるスポットも多数です。関西屈指の梅の名所である大阪城公園や、「大阪みどりの百選」にも選ばれた中之島公園、約4,500本の桜並木が咲き誇る毛馬桜之宮公園など、各所に自然公園が点在しています。
また、市域面積の約1割は水面が占めるほどの、水都としても有名です。一級河川である淀川や大和川が都市部を流れ、大阪湾へとつながります。緑豊かな河川敷では、ウォーキングしている高齢者の方も多くいらっしゃいます。
「都会の便利さ」と「緑や水辺の潤い」の両方を享受できる環境は、大阪市の魅力です。高齢者にとっても、快適で暮らしやすい街といえます。
大阪市の主要駅・市役所・地域包括支援センター
主要駅や市役所、地域包括支援センターなど、高齢者の生活に欠かせない施設の情報をご紹介します。
大阪市の主要駅
大阪市は交通網が発達しています。主にJR、大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、阪急電車、阪神電車などの電鉄が通っており、他県にもつながっています。
主要駅は「大阪」駅、「梅田」駅、「難波」駅、「天王寺」駅などです。特にJR「大阪」駅は1日あたり84.5万人が利用し、JR西日本で1位の乗客数を誇ります(JR西日本調べ)。他県の主要駅である「京都」駅や「三宮」駅にも約30分で到着できることも魅力です。
大阪市内には、企業や教育機関が集まっているので、時間帯によっては満員電車になります。移動する際は、通勤・通学の時間帯を避けることをおすすめします。
大阪市役所・大阪市認定事務センター
大阪市には25箇所の市役所・区役所が存在します。介護施設に入居する際に住所を変更したり、要介護認定を申請したりと、何かと市区町村の役所に行く必要が出てきます。
なお、大阪市の場合は、要介護申請は「大阪市認定事務センター」にて郵送で受付けています。市役所・区役所に足を運んでも、郵送での申請を案内されますので、二度手間にならないように気をつけてください。
また、マイナンバーカードをお持ちの方は、郵送することなくインターネットから要介護認定の手続きができます。詳しくは、大阪市の「要介護・要支援認定のオンライン申請について」ページを参考にしてください。
役所
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所在地・アクセス・ホームページ
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大阪市役所
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- 所在地:大阪市北区中之島1-3-20
- アクセス:大阪メトロ御堂筋線・京阪電車京阪本線「淀屋橋」駅、1番出口から徒歩4分/京阪電車中之島線「大江橋」駅、6番出口から徒歩2分
- ホームページ:大阪市役所
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大阪市認定事務センター
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- 所在地:大阪市西成区出城2-5-20
- アクセス:JR大阪環状線・大和路線「今宮」駅、西出口から徒歩9分
- ホームページ:大阪市認定事務センター
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大阪市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
- 総合相談支援
- 虐待の早期発見・防止などの権利擁護
- 包括的・継続的ケアマネジメント支援
- 介護予防ケアマネジメント
大阪市には、66箇所の地域包括支援センターを設置しています。近隣の地域包括支援センターの場所は、大阪府の「地域包括支援センター」のページにて確認してください。
大阪市のイベント
大阪市は、伝統的な行事やお祭りが多彩です。
大阪市を代表するお祭りといえば、天暦5年(951年)から続く「天神祭」です。天神祭は祇園祭・神田祭と並ぶ日本三大祭の1つであり、毎年6月から7月にかけて開催。総勢3千人が巡行する「陸渡御」や、100隻ほどの船が行き交う「船渡御」が行われ、街全体が盛り上がります。
また、8月に淀川の河川敷で開催される「なにわ淀川花火大会」は、例年多くの人が集まり人気です。音楽に合わせて花火が打ち上がり、夏の風物詩となっています。
老人ホームによっては、季節行事や外出レクリエーションが盛んです。気になる方は、「過去にどんなイベントをしたのか」「地域のお祭に参加できるか」など、見学時にスタッフへ質問してみてください。
大阪市の高齢者支援制度
大阪市では、市内で暮らしている高齢者に対して、さまざまな支援制度を整えています。ここでは一部の取り組みを紹介しましょう。
総合生涯学習センターで高齢者向け講座の充実
「大阪市立総合生涯学習センター」では、梅田・難波・阿倍野を拠点に、市民の生涯にわたる学習活動を支援しています。高齢者の方がやりがいを持てるような講座も開催。水彩画教室やパソコン講座、彫刻体験や英会話教室など、講座の種類も多彩です。興味がある講座が開催されているかは、大阪市立生涯学習センターのホームページを確認してください。
施設名
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住所
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総合生涯学習センター
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大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル5・6階
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阿倍野市民学習センター
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大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1-300 あべのベルタ3階
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難波市民学習センター
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大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階
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「わたしのケアノート」の配布
2018年に大阪市長の吉村洋文氏は「認知症の人をささえるまち大阪宣言」を掲げるなど、認知症の方の支援に取り組んでいます。
その1つに「わたしのケアノート」の配布があります。このノートは、認知症になった本人が自分の考えを整理できるように、そして周囲と意思形成を図れるように作成されました。
具体的には、生活パターンや医療歴、介護が必要になったときにどうしてほしいかなどを書き込めます。ノートは大阪市の公式ホームページからダウンロードや印刷が可能です。
敬老優待乗車証(敬老パス)の配布
大阪市では70歳以上の方を対象に大阪メトロ、地下鉄ニュートラム、大阪シティバスに50円で乗車できる敬老優待乗車証(敬老パス)を配布しています。
敬老パスはICカードタイプです。事前に駅の券売機などでチャージ(入金)しておくと、改札やバス料金収納機にタッチするだけで利用できます。
文化施設などへの優待
大阪市には大阪城をはじめとした歴史的建造物や博物館、美術館などの文化施設が数多く存在します。65歳以上を対象に、市立の文化施設に無料で入場できる優待制度を実施しています。それぞれの施設の窓口で運転免許証や敬老パスなど、住所と年齢の確認できるものを提示するだけで入場が可能です。
大阪市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
希望する老人ホームが見つからない場合は周辺地域まで範囲を広めてみましょう。大阪市に隣接する地域には豊中市、吹田市、摂津市、守口市、門真市、大東市、東大阪市、八尾市、松原市、堺市などがあります。また、兵庫県の尼崎市も隣接しています。