練馬区は東京23区の北西部に位置する区です。田畑や公園が多く、都心へのアクセスも良いことから、住宅地として人気があります。人口が多く老人ホーム・介護施設の数も多いエリアです。今回は、練馬区エリアでの高齢者の暮らしを紹介します。
練馬区は、東京都の特別区のひとつです。1947年に板橋区から分かれて、東京都の23番目の区となりました。主な地域は、練馬・光が丘・石神井・大泉の4エリアです。
人口は74万0,772人。東京23区では世田谷区に次いで2番目に多いです。そのうち65歳以上の高齢者は16万1,600人で、高齢化率は21.82%となっています(2021年6月1日現在)。面積は48.08k㎡です。
参考:練馬区「世帯と人口(人口統計)」/「練馬区の高齢者(65歳~)人口統計」
練馬区の魅力
練馬区の魅力の1つは公園の多さです。区内には、696カ所もの公園があり東京23区で最多です。石神井公園、光が丘公園、城北中央公園など広い公園が点在しウォーキングやジョギングを楽しめます。
練馬区の主要な駅・区役所・地域包括支援センター
次に、練馬区の駅、区役所、地域包括支援センターについて紹介します。
練馬区の主要な駅
練馬区には、西武鉄道池袋線・西武有楽町線・豊島線・新宿線、東京メトロ有楽町線・副都心線、都営地下鉄大江戸線の3社7路線が通っています。
練馬区内で最も乗降者数が多い駅は東京地下鉄・西武鉄道「練馬」駅です。「練馬」駅から「新宿」駅までは18分、「渋谷」駅、「東京」駅までは27分と中心部へのアクセスも優れています。
練馬区役所
練馬区役所の所在地は、東京都練馬区豊玉北6丁目12-1です。最寄り駅の 「練馬」駅西口から徒歩5分で着きます。
要介護認定の申請先は介護保険課です。ただし郵送での申請も受け付けています。郵送先は、「〒176-8501 練馬区豊玉北6-12-1
練馬区役所介護保険課」です。申請時には、介護保険の被保険者証、主治医の氏名と病院・診療所の名称や所在地のわかるものが必要になります。
練馬区の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
練馬区内にある地域包括支援センターの数は、25カ所です。練馬地域に6カ所、光が丘地域に7カ所、石神井地域に7カ所、大泉地域に5カ所の地域包括支援センターがあります。各センターの受付時間は、午前8時30分~午後5時15分までとなっています。
参考:練馬区「地域包括支援センター(医療と介護の相談窓口)」
練馬区のイベント
関のボロ市(写真は2008年)(ITA-ATU - 自分で撮影したもの, パブリック・ドメイン, リンクによる)
練馬区の毎年恒例のイベントを紹介します。
「練馬まつり」は、区内最大規模のお祭りです。1978年から毎年10月の第3日曜に開催されています。
練馬まつりの会場は、練馬総合運動場です。100店舗以上の模擬店や地方物産などが集まり、お買い物や飲食が楽しめます。
また特設ステージでは、地元グループのフラダンスやミュージシャンによる生演奏などもおこなわれています。
また「練馬酉の市」は、毎年11月の酉の日に、練馬大鳥神社で開催されているイベントです。会場には、商売繁盛を招くといわれる熊手や奉納提灯がずらっと並びます。神楽の上演や投げ餅もあり、風情あるお祭りです。
そのほか「関のボロ市」は、毎年12月ごろに、本立寺境内で開催されるイベントです。現在は、練馬区指定無形民俗文化財に登録されています。江戸時代から続く伝統あるイベントで、当時は農民が使う農具などが売られていました。
現在では衣料品、骨董品、地元の特産物などのお店が並びます。
練馬区の高齢者支援制度
練馬区が展開する高齢者の支援制度を紹介します。
自立支援用具の給付
練馬区では、腰掛便座、補助用具、シルバーカーなどを導入する方向けに、自立支援用具給付制度を用意しています。
「65歳以上で介護保険の要介護・要支援認定を受けていない方」もしくは「日常生活動作になんらかの困難があって自立支援用具が必要な方」が対象です。給付費用は、1割相当額となっています。生活保護受給者、住民税非課税世帯の老齢福祉年金受給者の場合は、本人負担なしで利用可能です。
参考:練馬区「自立支援用具の給付」
見守り配食
練馬区に登録した民間配食事業者に「食事の配達」と「見守り」を依頼できるサービスです。栄養バランスの取れたお弁当を届けるほか、居住する高齢者の様子を確認します。利用料金はプランによって変わりますが、最大でも750円です。
参考:練馬区「見守り配食」
自立支援住宅改修給付 設備改修
スロープの設置、浴室の床の改装、トイレの洋式化などの介護リフォームをおこなった場合には、住宅改修給付が受けられます。対象となるのは、要介護・要支援の認定を受けている方です。
支給対象上限額は以下の通りです。
改修内容
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支給対象上限額
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浴槽の取り替えおよびこれに付帯して必要な給湯設備等の工事
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25万円
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流し・洗面台の取り替えおよびこれに付帯して必要な給湯設備等の工事
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15万6,000円
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便器の洋式化およびこれに付帯して必要な工事
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10万6,000円
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玄関の拡張に伴う造作物の撤去工事
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10万円
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昇降機(階段・玄関等)、ホームエレベーターの設置
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100万円
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引用:練馬区「自立支援住宅改修給付
設備改修」
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