墨田区は大相撲や花街など、江戸時代からの文化が残る一方、東京スカイツリーの建設など変化にも積極的な区です。ここでは「墨田区の高齢者の暮らし」についてポイントをご紹介します。
墨田区は東京都の中央東寄りに位置する特別区です。西側は台東区との境に流れる「隅田川」、東側は葛飾区および江戸川区との境に流れる「荒川」と、2つの川に挟まれています。
墨田区の人口は27万6,066人です(2021年6月1日現在)。65歳以上の人口は6万1,076人で高齢化率は22.1%になります。
墨田区全体の面積は13.77k㎡です。おおまかに「両国・本所地域」「鐘ヶ淵・向島地域」「八広・京島地域」「吾妻橋・押上地域」「錦糸町地域」の5エリアに分けられます。
両国・本所地域は下谷、浅草、深川と並ぶ東京を代表する下町エリア。「江戸東京博物館」「すみだ北斎美術館」などの観光名所も多いです。
鐘ヶ淵・向島地域はかつての花街でした。その名残もあり、老舗の料亭や和菓子屋が点在しています。「牛嶋神社」や「すみだ郷土文化資料館」も有名です。
八広・京島地域は町工場も多く、大正・昭和初期に建てられた長屋が残っています。「下町人情キラキラ橘商店街」というレトロな商店街も人気です。
吾妻橋・押上地域には、東京スカイツリーが建ち、再開発が進んでいる地域です。また墨田区役所があります。
錦糸町地域には東京都の東部を代表する繁華街があります。「錦糸町」駅周辺が特ににぎわっていて、おしゃれな店舗が入る商業ビルが立ち並びます。
参考:墨田区「墨田区世帯人口現況」/「年齢別及び男女別人口」
墨田区の魅力
墨田区には大相撲で使われる「両国国技館」や「向島花街」など、江戸時代から引き継がれた魅力的な文化も残っています。
江戸切子、江戸衣裳着人形、江戸押絵羽子板などが特産品であることからも分かる通り、昔ながらの伝統を大切にしています。
一方で電波塔としては世界一の高さである「東京スカイツリー」が建つなど、新しい建物も続々と立ち始めています。
新旧の魅力が融合したエリアであることが墨田区の魅力です。
足立区の主要な駅・区役所・地域包括支援センター
墨田区の駅、区役所、地域包括支援センターについてご紹介します。
墨田区の主要な駅
墨田区内には、全部で14の駅があります。路線は、JR総武線、京成押上線、東京メトロ半蔵門線、都営浅草線・新宿線・大江戸線、東武伊勢崎線・亀戸線があり利便性良好です。
墨田区の乗降者数1位の駅は「押上」駅です。東京メトロ半蔵門線、京成電鉄押上線、都営地下鉄浅草線を利用でき、1日50万人以上が乗り降りします。なお「東京スカイツリー」駅にも地下で直結しています。
「錦糸町」駅や「東京スカイツリー」駅も、多くの方が利用している主要駅です。。
墨田区役所
墨田区役所の住所・アクセス・要介護認定の申請先窓口を紹介します。
墨田区役所の住所は東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20です。最寄り駅は「浅草」駅から徒歩5分で到着します。また「本所吾妻橋」駅A3出口から徒歩5分です。
要介護認定の申請先は介護保険課 調査担当係です。なお郵送での申請も可能です。郵送先は「〒130-8640
墨田区吾妻橋1-23-20 墨田区介護保険課調査担当宛」となります。加えて後述する各地域包括支援センターでも申請を受け付けています。
参考:墨田区役所
墨田区の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
墨田区には8カ所の地域包括支援センター(高齢者支援センター)があります。
墨田区のイベント
墨田区で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。
「隅田川花火大会」は毎年7月の最終土曜日に、隅田川近辺で催されるイベントです。2万発以上の花火が上がり、100万人近い人が訪れます。「江戸川区花火大会」ととともに東京二大花火大会とされている大規模な花火大会です。
また「墨堤さくらまつり」では屋形船に乗って桜を鑑賞できます。陸路では吾妻橋から桜橋まで1kmにわたって続く「桜トンネル」が見どころです。そのほか早稲田大学と慶応大学の対校戦の1つ「レガッタ(ボート競技)」が毎年4月に開催され、見物客が集まります。
老人ホーム・介護施設によっては職員同伴のもとで墨田区のイベント・祭りに参加できることもあります。
墨田区の高齢者支援制度
墨田区が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
すみだ高齢者見守りネットワーク事業
墨田区には、住み慣れた地域でひとり暮らしの高齢者が安心して暮らせるよう、地域住民や介護事業者、各種団体、商店などで構成された見守りネットワークを整備しています。
見守り活動に関して協定を結んでいるのは主に「東京都水道局」「生活協同組合コープみらい」「株式会社りそな銀行本所支店」など高齢者と日常的に接する法人・団体です。
参考:墨田区「すみだ高齢者見守りネットワーク事業」
救急通報システム
65歳以上の一人暮らし、または高齢者のみの世帯となる墨田区民の方には、「自宅に備え付けるタイプ」と「胸に掛けるタイプ」の専用通報機を支給しています。主に慢性疾患がある高齢者が自宅で病気や事故を起こした際に活用するアイテムです。月額利用料は身体状況、所得状況によって2,618円・500円・0円の3パターンがあります。
福祉用具のレンタル
墨田区では、高齢者の皆さんが過ごしやすいように福祉用具のレンタルができます。車いす、車いすの付属グッズ、歩行器、歩行補助つえ、介護用ベッド、工事を伴わない手すりやスロープ、体位変換器、自動排泄処理装置など充実しています。利用価格は借り上げ費用の1~3割です。
参考:墨田区「福祉用具を借りることができます」
墨田区で見つからない場合は周辺エリアを探す
もしも墨田区内で希望の老人ホーム、介護施設が見つからない場合、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。墨田区に隣接しているのは台東区、葛飾区、江戸川区、足立区、江東区、中央区、荒川区です。