熊本市の老人ホーム・介護施設について
熊本市は九州地方の中心部に位置する熊本県の県庁所在地です。九州有数の都市でありながら、水と緑に恵まれるなど自然の豊かな地域です。ここでは、熊本市での高齢者の暮らしについて、ポイントをご紹介します。
熊本市の特徴
熊本市は、九州地方のほぼ真ん中、熊本県の西北部に位置する市です。東は阿蘇外輪山の丘陵地帯、西は有明海に面しています。
有明海との間に金峰(きんぽう)山系が連なっているため、盆地の気象条件となります。一年を通して寒暖差が大きい点が特徴です。冬から春への移り変わる速度が速く、夏の期間は比較的長い傾向にあります。
熊本市の人口は73万1,863人で、熊本県で最も人口の多い市です。65歳以上の高齢者は19万5,158人で、全人口の約26.6%を占めています(2021年8月1日現在)。
熊本市の面積は熊本県内の市で3番目に大きく、390.32㎢です。2012年には政令指定都市になりました。西区、北区、中央区、東区、南区の5つの区があります。特に熊本城がある中央区は、行政の中心であり、観光客や地元民が多く訪れる繁華街にもなっています。
参考:熊本市「熊本市
統計情報室」
熊本市の魅力
熊本市には、日本三名城の1つとして知られる「熊本城」があります。1607年、戦国時代の武将として名高い加藤清正が完成させた天下の名城です。
熊本城は、2016年4月に起きた熊本地震で大きな被害を受けてしまったものの、現在は復旧の取り組みを進めています。熊本市のシンボルである熊本城は、現在では復興のシンボルとして市民に親しまれています。
約74万人もの人口を有する熊本市ですが、上水道のすべてを天然の地下水で賄っています。阿蘇の山々に降り注いだ雨が大地を通り、約20年もの歳月をかけて湧き出る水はミネラル分が豊富で体に優しい天然水です。
そんな天然の地下水で育つ農産物も美味しいことで知られています。米や野菜、果樹などさまざまな農産物の生産が盛んで、特にスイカやメロン、ミカンなどは全国でも有数の生産地です。
熊本市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
熊本市の主要な駅
熊本市の主要駅は「熊本」駅で、1891年に開設されました。それ以降、熊本市の玄関口として県・市内外の多くの方に利用されています。
「熊本」駅には、九州新幹線のほか、鹿児島本線、豊肥本線が乗り入れています。鹿児島本線は福岡県北九州市の「門司(もじ)港」駅や佐賀県の「鳥栖(とす)」駅、熊本市内の「八代(やつしろ)」駅を結び、豊肥本線は大津町の「肥後大津」駅や大分県につながっています。また、九州新幹線を利用すれば、鹿児島方面や福岡県の博多、大阪方面へのアクセスも良好です。
熊本市役所と主な区役所
熊本市には5つの区があります。今回は熊本市役所のほか、特に人口が多い東区、中央区、北区の役所について紹介します。
なお、要介護認定の申請はお住まいの最寄りにある区役所のほか、各地区(託麻・河内・天明・幸田・城南・清水・龍田)の総合出張所でも受け付けています。
役所名
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所在地・アクセス・ホームページ
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熊本市役所
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- 所在地:熊本市中央区手取本町1-1
- アクセス:熊本市電「熊本城・市役所前」駅からすぐ
- ホームページ:熊本市役所
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東区役所
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- 所在地:熊本市東区東本町16-30
- アクセス:各社バス路線の「第二高校前・東区役所入口」バス停または「第二高校前」バス停下車、徒歩3分
- 要介護認定の申請窓口:福祉課 高齢福祉班
- ホームページ:東区役所
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中央区役所
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- 所在地:熊本市中央区手取本町1-1
- アクセス:熊本市電「熊本城・市役所前」駅からすぐ
- 要介護認定の申請窓口:福祉課 高齢福祉班
- ホームページ:中央区役所
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北区役所
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- 所在地:熊本市北区植木町岩野238-1
- アクセス:「北区役所前」バス停からすぐ、または「五霊中学校前」バス停から徒歩4分
- 要介護認定の申請窓口:福祉課 高齢福祉班
- ホームページ:北区役所
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熊本市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
熊本市の地域包括支援センターは、「高齢者支援センターささえりあ」という名称で親しまれています。市内各地に合計27ヵ所設置されており、いつでも介護や医療などの相談が可能です(2021年8月1日現在)。
参考: 熊本市「ささえりあ(地域包括支援センター)一覧」
熊本市のイベント
藤崎八旛宮秋季例大祭(kumamoto - 自ら撮影, パブリック・ドメイン, リンクによる)
熊本市内で、毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。
「藤崎八旛宮秋季例大祭」は熊本市を代表するお祭りで、毎年9月の第3月曜日を最終日として、5日間に開催されています。お祭り最大の目玉は最終日におこなわれる「神幸式」です。
神幸式では、藤崎台の御旅所(おたびしょ)まで神幸行列が開催されます。約2万人と約70頭の馬で行列をなし、威勢の良い掛け声や伝統の舞を披露しながら熊本市内を練り歩きます。
「江津湖(えづこ)花火大会」は水の都・熊本市のシンボルとなっている江津湖で、8月の最終土曜日に開催されています。およそ1万発の花火が打ち上げられるとともに、夜店も多く立ち並び、夏の風物詩となっています。
また「お城まつり」が熊本市のシンボルである熊本城を会場に、春と秋に開催されます。春はYOSAKOIや武将隊イベント、秋は太鼓響演会や古武道演武会、名月観賞、食のイベントなどが実施され、市民に親しまれています。
近隣のイベントやお祭りに職員や家族と一緒に参加できる高齢者施設もあります。どのようなお祭りに参加できるか、施設の職員に質問してみるとよいでしょう。
熊本市の高齢者支援制度
熊本市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
介護保険パンフレット「くまもと介護知得情報」
熊本市では介護保険制度についてわかりやすくまとめた「くまもと介護知得情報」といパンフレットを配布。要介護認定の申請手順や介護サービスの利用方法、事業者選びのポイント、介護保険利用料の軽減などについて全7章で説明しています。以下のリンクからダウンロードできます。
参考:熊本市「介護保険パンフレット『くまもと介護知得情報』」
さくらカード・おでかけICカード
さくらカードとは、熊本市にお住まいの満70歳以上の高齢者または障害者が利用できる優待証です。カードを提示することで、市の施設を無料または割引料金で利用できるようになります。カードの発行申し込みは、お住まいの地域に関わらず区役所の福祉課や総合出張所でおこないます。
同時に市内を走る路線バスやJR以外の電車、市電を通常より安い運賃で利用できる、おでかけICカードも申請可能です。70歳以上の高齢者なら2割、障害のある方は1割の自己負担でバスや電車が使えるようになります。
参考:熊本市「『さくらカード』『おでかけICカード』について」
在宅高齢者向け支援事業
熊本市では、在宅で自立した生活を送れるようにさまざまな高齢者向けの支援サービスを提供しています。例えば、退院後の在宅生活で一時的に生活の援助が必要な高齢者や、急な体調不良でいつもどおりの生活が難しい場合、ヘルパーを派遣しています。
熊本市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
熊本市で老人ホームを探している方で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。熊本市は玉名市、玉東町、山鹿市、菊池市、合志市、菊陽町、益城町、嘉島町、御船町、甲佐町、宇城市、宇土市と隣接しています。