福山市の要介護の受入が可能なグループホーム
介護のほんねでは、「ソラストほのか福山」、「ニチイケアセンター 松永」、「ニチイケアセンター倉光」をはじめとした、広島県/福山市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホーム/要介護の条件に当てはまる施設は71件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。
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広島県の東南部に位置する福山市は、山や海、川といった自然に恵まれた地域であり、ものづくりの町としても知られています。ここでは福山市の高齢者の暮らしについて、ポイントをご紹介します。
福山市の人口は46万4,654人です。65歳以上の高齢者人口は13万3,923人で、高齢化率は28.8%です(2021年7月31日現在)。
また、福山市の面積は517.72㎢です。中央地域、東部地域、西部地域、南部地域、北部地域、北東地域の6つの地域から構成されています。それぞれの地域にまちづくり目標があります。
地域 | 目標 |
---|---|
中央地域 | 中国・四国地方の拠点都市にふさわしい拠点性と求心力を備えた中心市街地と快適・利便性に優れた居住環境の整った地域づくり |
東部地域 | みどり豊かでゆとりある住宅地と都市を支える産業が共存した地域づくり |
西部地域 | 学園地域と港湾機能・交通拠点機能を生かした産業拠点が融合する,活力に満ちた地域づくり |
南部地域 | 瀬戸内の豊かな自然や歴史・文化等の地域資源による活発な観光交流と住みやすさを実感できる地域づくり |
北部地域 | 産・学・住・遊が融合した,自然と調和する快適な地域づくり |
北東地域 | 豊かな自然と歴史や文化に囲まれ,職・住が近接した環境の中で,住みやすさを実感できる地域づくり |
福山市は瀬戸内海沿岸部のほぼ真ん中、広島県の東南部に位置する都市です。穏やかな気候や豊かな自然に恵まれています。
歴史と文化が残る福山市には、江戸時代に徳川家康の従兄弟にあたる水野勝成(みずの かつなり)が築城した「福山城」があります。十万石の城下町として栄えた当時の様子は、今もなお数々の旧跡から感じられます。
福山駅から南に14km向かった海岸沿いに位置するのが「鞆の浦(とものうら)」です。古来から海上交通の要所として栄え、万葉集で潮待ち風待ちの港として詠われた名勝です。
また、鞆の浦には日本で最初に国立公園として指定された「瀬戸内海国立公園」があります。
そのほか、福山市は「ばらのまち」として知られており、市内には100万本のばらが植えられています。1945年の大空襲によって市街地の約8割が焼失し、多くの命が奪われたことをきっかけに、戦後に約1,000本の苗が植えられたことが始まりです。戦後復興のシンボルであるばらに市民の多くの願いが込められています。
福山市の主要駅は「福山」駅です。東海道・山陽・九州新幹線と在来線の山陽本線、福塩線(ふくえんせん)を利用できます。下りの新幹線は広島市や九州方面へアクセス可能です。上り新幹線を利用すれば、岡山や大阪、東京方面にアクセスできます。
山陽本線は尾道市(おのみち)や三原市といった広島県内や岡山県方面への移動に便利です。福塩線は「福山」駅と三次市にある「塩町」駅をつないでおり、神辺町(かんなべちょう)や府中市方面へ移動できます。
また、電車以外にも駅前からは市内や郊外を移動する路線バスや高速バス、広島空港まで向かうエアーポートリムジンが利用可能です。
福山市役所は福山市東桜町3-5にあります。電車でお越しの場合は、JR「福山」駅南口から徒歩約5分です。
要介護認定の際には本庁舎3階にある介護保険課、もしくは各支所の介護保険窓口を訪問してください。本人や家族以外では、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、介護保険施設などに依頼すれば代行で申請可能です。各種申請書は市役所ホームページからダウンロードできます。
参考:福山市役所地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)が相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
福山市には、15カ所の地域包括支援センター、7カ所のサブセンター、3カ所のサブセンターブランチが設置されています(2020年4月1日現在)。
参考: 福山市「福山市地域包括支援センター一覧表」福山市で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。
「福山ばら祭り」は毎年5月中旬に開催されています。期間中は福山市花園町のばら公園を中心として、緑町公園、中央公園、中心部商店街、「福山」駅と市全体で約100万本のバラが咲き誇ります。きれいな花々を鑑賞できるだけでなく、ローズパレードやローズコンサートをはじめとした、さまざまな催しを楽しめます。
福山市「お手火神事(おてびしんじ)」は毎年7月の上旬ごろに沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)で開催されます。大手火(お手火)と呼ばれる重さ約150kgの大きな松明を、100人を超える氏子衆が担ぎ上げ、1時間ほどかけて沼名前神社の45段の石段を登っていきます。大手火からは火の粉が吹き上がり、氏子同士がぶつかり合うたびに大きな歓声があがります。境内はまるで火の海のようにみえる、勇ましいお祭りです。
老人ホームに入居している場合でも、地域のイベントに参加できる場合があります。介護が必要な方でも、職員や家族が付き添って参加するケースはあるので、事前に確認しておきましょう。
福山市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
福山市では、市内を運行するバスやタクシーを利用する際に使える共通券を発行しています。市内に住所がある満75歳以上の市民税非課税の方が対象です。対象者には6月末に申請はがきが届き、申請するとおでかけ乗車券(1人あたり年間3,000円分)が9月下旬あたりに交付されます。
はがきを受け取ってから申請できていなかった場合も、高齢者支援課などの窓口にて10月から翌年3月末まで申請と交付は可能です。
参考:福山市「おでかけ乗車券の交付」医療保険適用外のあんま・マッサージ・はり・きゅう施術を受ける場合、費用の一部を助成してもらえる制度です。福山市内に住所がある満75歳以上で、後期高齢者医療保険に加入する高齢者が対象です。
高齢者支援課や各地域に設置された保健福祉課、支所・分室で申請可能です。申請すると助成券が年6枚交付され、1枚につき1,000円の割引となります。1回の施術で2枚まで使用できます。
参考:福山市「あんま,マッサージ,はり,きゅう等施術費助成」自力で寝具の洗濯が難しい場合に、洗濯や乾燥消毒を代行してくれるサービスです。65歳以上の一人暮らしの方や高齢者だけの世帯で障害や病気による失禁などがあり、寝具の衛生管理が困難な方を対象にしています。
サービス内容は、掛け布団と敷布団の各1点と毛布またはマットレスのうち1点、合計3点の寝具の丸洗いと乾燥消毒となっています。利用回数は年6回以内としており、丸洗いは2回以内です。高齢者支援課や各地の健康福祉課、支所、地域包括支援センターにて利用申請ができます。
参考:福山市「寝具類洗濯乾燥消毒サービス」福山市希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。福山市は尾道市、府中市、神石高原町、さらに岡山県笠岡市、井原市と隣接しています。また瀬戸内海を隔てて香川県三豊市、観音寺市、仲多度郡多度津町、愛媛県今治市、新居浜市、四国中央市、西条市、越智郡上島町と隣接しています。
ここではグループホーム(認知症対応型老人共同生活介護)への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。
グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。
グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。
グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。
要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。
グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。
グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。
特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。
また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。
グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。
グループホームはほとんどの場合、定員が9~18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。
グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。
認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。
グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
初期費用 | 月額費用 |
---|---|
0~数百万円ほど | 10~20万円ほど |
グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。
入居一時金は0~数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万~数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。
グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。
以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。
グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。
また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。
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