特別養護老人ホーム作楽荘の口コミ・評判　ぱんとねこ（女性/40代）

日本福祉大学卒業生の者です。当時大学２年生だった私は、地元豊橋にある、特別養護老人ホーム作楽荘で１か月間実習をしたことがあります。 全体的に古い感じの雰囲気でした。現在はわかりませんが、少し暗い雰囲気があります。掃除は行き届いていたと思います。ただ、ニオイがあると思います。 ポータブルトイレが置いてあって、そういったところからは、やはり完全にはとれないニオイが感じられました。ちょっと閉鎖的というか、圧迫感のある建物でした。

レクリエーションは、職員さんが毎回工夫して行っていて、入居者の方たちも楽しそうに参加していました。歌を歌ったり、クイズを出したり、みんなで円になってボール遊びをしたりしていました。子どもみたいだと言って、参加しない方たちは、個人的にのんびり過ごされていたりしましたが、もう少しいろんな遊びを選択できるといいなとも感じます。お年寄りに対して、子供に接するような感じで関わる職員さんが比較的多かったので、そういった雰囲気が気に入らない方もいたように思います。 そのほか、外出する日がグループごとに決められていたりもしました。少しの外出は、気分転換にもなり、入居者の方たちも嬉しそうにしていました。

実習で伺った場所なので、価格や費用に関してはわかりません。

飲み込みがよくない方にとろみをつけたり、きちんとした配慮はされていたように思います。栄養バランスの取れた食事を作っていたと思います。 飲み込みやすくするために、見た目だけでは何のお料理かよくわからなかったりするので、職員さんが食事介助をする時に、限られた時間の中でも、楽しそうに笑顔でコミュニケーションをとりながら介助していたと思います。 私は、個人的には薄味で少し物足りない感じがありましたが、健康を考えるとあの味付けになっても仕方ないようにも思います。

全体的には、初めて介護の現場を目の当たりにして、正直、初日にショックを受けたことを覚えています。それまで机の上で学んでいた介護の理念・在り方と、作楽荘で見た現場スタッフの介護の在り方はあまりにも違っていました。 スタッフの人たちは、入居者の方に対して、親がこどもを叱るような感じの言葉遣いだったり、こどもっぽく接したりしていました。明るくて冗談を言ったりして楽しそうな人間関係もできていたように思います。どちらにしても、いろんな入居者の方がいるので、その人それぞれに合った信頼関係の結び方ができていれば個人的にはよいのかなと感じます。

フロアにいた車椅子のお年寄りが「トイレに行きたい」と言っても、職員さんは「まだトイレの時間になってないから、もう少し待って」と言い、個別にトイレへ連れていってもらえなかったり、いざ「トイレの時間」になると、一斉にあるスペースに並べられたポータブルトイレの前まで、職員さんが１人で２人の車いすを前側から引っ張ってものすごいスピードで歩いて連れていき、ズボンやおむつをおろして、ポータブルトイレに順番に座らせる光景・・・。 プライベートも何もない、ただただ、絶句したことを覚えています。 お年寄りの生活ペースに介護者ができるだけ個別に対応する姿勢ではなく、職員が仕事しやすいようにスケジュールが組まれていて、その中にお年寄りを合わせてもらうというやり方が納得できず、現実の厳しさと、理不尽さを感じました。 あれから１０年以上たって、もちろん今はそのようなことがないように、願うばかりです。

周辺の環境としては、自動車学校が近いのと、地元の人が抜け道に使うような車通りのある通りに面していますので、ちょっと外に出るときは気を付ける必要はあると思います。 アクセスのしやすさは、バス停が歩いて数分のところにあるのと、大型スーパーが近くにあったり、ケーキ屋さんがあるので、たとえば家族の方が何か必要な差し入れをする時などは、便利だと思います。駐車場は当時はそこまで広くはなかった記憶があります。現在はどうかわかりません。