医療法人福和会　ケアハウス・スカイラークの口コミ・評判　サザエ（男性/70代）

高齢の親の入居をお願いして以来、毎週顔を出して生活状況を見ております。個室でありますが南側に面して程よい広さの空間を備えた部屋ですので大変気持ちよく生活できているようであります。窓からは遠くに山並みが気持ちよく広がり、大きな建物も近くにないせいかすがすがしい景観が心地良さそうです。叶うものなら同居して最後まで面倒を見てやりたい気持ちは重々ありますが、介護する方も高齢者の年齢になってきている現状では、いつどのようなトラブルが発生しないとも限らないことと、そうした時に即時入居できる施設状況でないこととを考えるとこのような施設に取り敢えず入居させられたことは双方にとって良いことであったと思われます。入居に際してはやはり環境等の問題はもとよりですが、何より年金暮らしの境遇からして経済的にどれだけ対応できるかが大きな問題となりますが、この施設は軽費なため何とか親の年金と多少の蓄えで取り敢えずの負担は可能となっていることも助かります。施設のスタッフの方々も大変一生懸命やっていただいておりますし、同居している方々とも今のところ大過なく過ごしているようなので安心しました。長生きすることが辛いと感じる社会は残酷でありますが、支える側の様々な事情を考えるとギリギリの選択であったのかなと感じますが、まだ世の中にはもっと過酷な環境に居ざるを得ない方々もいると思われます。国から個人のレベルまで大変な時代を迎えていると実感致します。

まだ入居して半年足らずですが、週何回かは脳トレの時間がありボケないように熱心に取り組んでいます。気候のいい時期には花見や博物館などの施設見学にも行ったようで仲間との交流を通じて新たな体験を味わっております。習字や音楽など色々と施設側も気をくだいて入居者の楽しめるような企画を考えておりますが、好き嫌いもあり選択して参加しているようです。自宅にいる時とはまた異なる環境でのイベント参加は少なからず刺激にもなっているようですが、あまり過度に思い入れしてしまうことは本人も気をつけているようでそこそこ楽しめる範囲での参加は長い目で見るといいことであると感じます。

入居に際しての支払いはなく、月々の利用料として夏場は７万円台、冬場は暖房費がかかるため８万円台となっていますが、現状では何とか本人の年金プラス蓄えの一部充当で賄えております。管理費の範囲で毎週部屋の掃除やシーツ交換を施設側でしていただいておりますし、病院が併設というか医療法人の経営ですので定期的に診察などもしてもらっています。毎週顔を出しているとは言えやはり掃除やシーツ交換となるとかなりの負担に成ることを考えると大変助かっております。経済的にも最大限月額１０以内でなければと試算の上施設探しをしていたため現在の利用料については感謝しています。今後介護度など上がることによる負担増も考えられますが、本人も支出を増やさないよう気を使っていることが子の立場からは一抹の寂しさがありその分定期的に顔を出して対話を重ねることと、不足なものについて準備するなど心を砕くことが最善の孝行かなと考えています。

毎回訪問するとき一週間の食事メニューを覗いてきます（笑）。自分らよりバランスのとれた適度の食事だなと思います。飽食時代にあって必要十分な食事は多すぎなく、カロリー過多でもないむしろ質素と思われるくらいのメニューが最善かなと、我が家の食生活においてもそう心がけているところであり、施設の食事はその点十分かなと思います。とはいえ、時々外食で気に入ったものを食べたくなるものかもしれませんが日頃から食事に対しては質素を旨とする世代の特徴でもありましょうが十分満足しているようです。決して施設の食事が質素一辺倒という意味ではありません。さきほど書いたように量的にも質的にも十分かつ満足なものと思います。

これまで書いたことに尽きますが、施設の環境は申し分なく部屋の広さや移動の際の気配り・・・バリアフリーの状況、スタッフのきめ細かいケアには本当に満足しています。むしろ入居してこんな環境で過ごせることが有難いと本人はしきりに言っております。施設に入れることが少し時代を遡った頃のイメージと重なることがあり心中決して穏やかなわけではありませんが、介護する側と少子化による家の状況を考慮するとこの時代の老いの生活は一言で言い表せない気がします。スタッフの方になるべく負担をかけずに過ごせるようにしたいという気持ちは強く、家族全体がそのへんの気配りをしながら施設のお世話になるという気持ちでおりますが、そのためには少しでも健康寿命を長くしなければという思いと、それにも限度があるわけでありますし、やはり過度（？）な延命措置など医療側と家族側のコンセンサスづくりはこれからの重要な課題と思われます。

施設は特定施設となっており、入居者が体調を崩したときは併設の病院で診察できることと、同じエリアにあるため移動もスムーズであります。介護・看護のスタッフも十分確保されているような感想をもっていますが、それ以上の内情はわかりません。スタッフ不足がいわれている時代ですが無理をしているなという印象もありませんので入居者数と施設の規模、スタッフ数がうまくバランスのとれた状況ではないのかなとなんとなく感じています。今後本人になにかの異変が起きたときどのような状況に直面するかはわかりませんが現状はそれほど心配するほどではないと思われます。

普段はマイカーで顔を出しており自宅からも３０分ほどの距離ですから不便は感じません。すぐそばに大きなショッピングセンターもあります。車のない場合でも、JR駅と施設を往復する専用バスが用意されていますのでその点の不自由さもありません。兄弟や甥姪なども遠方から比較的来やすい環境であるので毎月・毎週のように顔を出せることが可能であり助かります。

入居時に色々スタッフの方と話をさせていただき、初めての体験をさせるに当たって気を使うことが多いかなと想像していたことが意外にもスムーズであったことは良かったと思います。まさにそこが新しい住まいであるとの認識を持つよう強調していましたが、確かに外泊や出かけることにも特段の不自由さはありません。様々な役所からの通知に対しても・・・例えば選挙や届出等のことも施設がすべて対応してくれることは家族にとってありがたいことです。土日の訪問も全く問題ありません。これからの超高齢化社会において高齢者への対応は最大の課題であることは間違いありませんが、とかく過度に接することは本人にも施設側・スタッフの方々にもストレスとなります。粗末にならず、かつ派手にもならず自然体での介護環境が益々求められる時代です。双方にストレスのかからないような仕組みづくりが大切だと痛感します。