四万十市のグループホーム

介護のほんねでは、「グループホーム小夏」、「グループホームなのはな」、「あっとほーむ　四万十」をはじめとした、高知県/四万十市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は10件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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四万十市の老人ホーム・介護施設について

四万十（しまんと）市は、高知県の西南部にある市です。清流・四万十川が流れ、山林資源も豊富で自然豊かな環境です。こちらでは「四万十市での高齢者の暮らし」に関する情報をご紹介します。

四万十市の特徴

四万十市役所（日本国高知県）市立図書館も入居している。（ja:User:Sanjo - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる）

四万十市の人口は3万3,333人です。65歳以上の高齢者人口は1万2,094人で、高齢化率は36.28％となっています。四万十市の面積は、632.29㎢です。

参考：e-Stat「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和4年全国都道府県市区町村別面積調（1月1日時点）」

四万十市の魅力

四万十市は、約550年前から京都を模した街づくりがおこなわれていたことから「土佐の小京都」と呼ばれています。市内には歴史ある寺社がいくつか点在します。「一條神社」は、この地域の文化や経済の発展に尽力したとされる土佐一條氏の歴代の霊がまつられている神社です。

また、四万十市東山の一角にある「石見寺山（いしみじやま）」には「石見寺」が建っています。88カ所の石仏を巡るハイキングコースが整備されているほか、山頂には展望台もあり散策を楽しめます。

そのほか、四季折々の景観が魅力的なスポットが豊富にあります。四万十川河川敷にあるヤナギ林では、春になると1,000万本もの菜の花が一面に咲き誇ります。また「トンボ自然公園」ではピンク色に染まった睡蓮や鮮やかな紫色のハナショウブが見られます。四万十川支流の黒尊川（くろそんがわ）は、平成の名水100選に選ばれた鮮明度の高い川です。11月頃になると、渓谷沿いでは紅葉が楽しめます。

四万十市の特産品はアユです。清流・四万十川で育ったアユは、雑味がなく独特の香りを味わえます。

四万十市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

四万十市の主要な駅

四万十市には、JR予土線、土佐くろしお鉄道中村線・宿毛（すくも）線が走っています。主要な駅は「中村」駅です。土佐くろしお鉄道中村線と宿毛線を利用できます。

また、四万十市では路線バスのほか、中村まちバスや四万十市デマンド交通が運行しています。

四万十市役所

四万十市役所は、四万十市中村大橋通4丁目10にあります。「四万十市役所前」バス停からすぐです。

要介護認定の申請窓口は、高齢者支援課介護保険係です。また、西土佐総合支所保健課保健係でも受け付けています。

参考：四万十市役所

四万十市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談事に対して解決策を提示してくれます。

四万十市には地域包括支援センターが2カ所設置されています（2021年12月22日現在）。

参考：四万十市「介護保険制度について」

四万十市のイベント

一条氏を祀る一條神社（Saigen Jiro - 投稿者自身による著作物, CC0, リンクによる）

四万十市で毎年開催されているお祭りやイベントをご紹介します。

土佐一條公家行列「藤祭り」は、毎年5月上旬に一條神社を起点として開催されるお祭りです。四万十川を中心とする自然や中村開府の恩人である、土佐一條氏歴代に感謝する祭りとして始まりました。総勢200名の参加者が、室町時代の衣装を身に着けて市内を練り歩きます。役職ごとに異なる色とりどりの衣装が見ものです。そのほか、物産フェアや飲食コーナーが設けられます。

「しまんと納涼花火大会」は、毎年8月下旬に四万十川お祭り広場で開催されるイベントです。およそ1万2,000発の花火が打ち上げられ、四万十市の夏の風物詩となっています。四万十川の川面に映る花火や音楽に合わせて花火を打ち上げる演出で、訪れた人々を楽しませます。

老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。

四万十市の高齢者支援制度

四万十市が提供している高齢者支援制度を3つご紹介します。

あんしんコール事業

緊急通報装置を貸与し、急病や災害といった緊急時に安全を確保する取り組みです。利用の際は、通報を受信して適切な対応を取れる協力員2名程度の承諾が必要です。

対象者は「65歳以上の一人暮らしをしている高齢者、または高齢者のみの世帯」のうち「装置の必要性が認められる方」です。

参考：四万十市「あんしんコール事業」

家族介護用品の支給

介護をおこなう家族の経済的な負担の軽減と精神的なサポートを目的に、介護用品を支給します。支給内容は、介護用品と交換できる月額5,000円分のクーポン券1枚です。

対象者は、以下の条件をすべて満たす方です。

要介護3以上の高齢者を介護している家族
- ただし、要介護3の場合は認定調査票の「排尿」または「排便」の項目において「介助」または「見守り等」に該当していること
介護を受けている方の介護保険施設および保険医療機関への入院・入所の日数を当月の日数で除した割合が5割未満であること
介護保険料の滞納がないこと
市町村民税非課税世帯であること

お問い合わせは、四万十市役所本庁高齢者支援課介護保険係、または西土佐総合支所保健課保健係で受け付けています。

参考：四万十市「家族介護用品の支給について」

要介護者等住宅改造支援事業

住んでいる家を身体の状況などに合わせて、安全かつ利便性に優れたものに改造する際、補助金を交付する事業です。補助対象は浴室や玄関、台所、トイレ、廊下、階段、居室などの改造です。改修・改築に要する費用のうち、市長が必要と認めた経費の場合に利用できます。

補助金の基準額は100万円です。補助率は、主たる世帯の生計中心者の前年の所得税額が30万円未満の世帯だと2/3以内、生活保護世帯だと3/3以内です。

対象者は「市内在住の要支援または要介護の認定を受けた方」かつ「世帯の主たる生計中心者の前年の所得税額が30万円未満の世帯」です。

参考：四万十市「要介護者等住宅改造支援事業について」

四万十市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

四万十市で老人ホームを探していて、希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。四万十市は、宿毛市、土佐清水市、高岡郡四万十町、幡多郡三原村・黒潮町、愛媛県宇和島市、北宇和郡松野町と隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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