ブランシエール所沢（東館・西館）の口コミ・評判　ワンダーウーマン（女性/60代）

夫婦ともに同じ部屋に住める施設はあまりないと思うが、こちらの施設には数は少ないが2部屋ある居室があり非常に良いと思う。（通常の施設では健常者と要介護者は同じ部屋に住めないケースが多い）部屋の清掃も行き届いており清潔に保たれている。ヘルパーさんが掃除やゴミの収集等で頻繁に部屋を出入りするのでプライバシーが無いに等しいが、逆にいつも誰かが見守っているということなので安心である。リハビリ体操も毎日実施されており、参加を促す声掛けもしれもらえるので非常に良いと思う。

節分や夏祭りなど季節ごとに行事を開催してくれており、お天気の良い日にお花見や絵画展など近場に外出する機会も作ってくれている。同行できるヘルパーさんのスケジュール次第ということもあり、毎月というわけにはいかないようだが積極的に体を動かしたり、外の刺激を受けたりすることで入居者の心身の健康維持・向上に努めている。写真を見る限りでは参加者はとても楽しそうな様子である。

入居には数千万円かかり、数年で減価償却していく仕組みとなっている。毎月の費用は食事代・光熱費・身の回り品などを含めて25万円前後とかなり高額である。ただし、毎月費用の内訳明細（請求書）が発行されるため、不明な点は確認ができるようになっている。支払いは口座振替になっているため特に不便を感じることはない。

メニューは週に１〜2日は2種類から選べるようになっているが、それ以外は決まったメニューとなっている。栄養士がメニューを作成しており、個別にカロリー計算されて出されるので栄養バランスやカロリーについての心配は不要である。呑み込みが難しい人にはミキサー食やとろみをつけた食事が用意されている。介助が必要な人にはヘルパーさんが一人ついておしゃべりをしながら食事をしているようである。家族も一緒に食事をすることもできなくはないが、あまり落ち着かないであろうと思われる。（別に健常者の食堂を使うことも可能である）

スタッフは皆明るく、感じの良い人ばかりである。お互いに顔を覚えているので気軽に挨拶ができる。長く働いているスタッフが多くアットホームである。スタッフは基本的には入居者の苗字ではなく名前（〇〇さん）で呼んでおり、お互い信頼関係がありとても良い雰囲気だと感じた。ただ、忙しい時にはこちらの要望がなかなか伝わらないこともあり何度も同じことをお願いしたこともあった。（どこの施設でも同じだと思うが）

看護師は午後5時頃までいるが、夜間はスタッフのみであり、緊急時には救急車で近くの病院に搬送する体制をとっているようである。隣にかかりつけの内科医がおり、看護師と連携して普段から健康管理をしている。胃瘻、点滴や認知症の対応は可能であり、寝たきりの人に対しては床ずれ防止の体位変換やスキンケアをこまめにしていた。

最寄駅から徒歩10〜15分程度で比較的わかりやすい場所にある。近所には大きなマンションがたくさん建っているためスーパーやコンビニ、自然食料品店などがあり便利。徒歩圏内に大きな公園があり、自然環境は抜群であると感じる。病院、税務署、市役所等の施設も歩いていけるため非常に恵まれた立地条件であると思う。

施設内に健常者棟と要介護棟があり、健常者の方々の暮らしに制限があるのかはわからないが、要介護の人々が暮らしている棟・階では恐らくお酒・たばこは厳禁であると思う。自分の親が入居した時にはたまたま部屋が空いていたのですぐに入居ができたが、タイミングによっては入居待ちになることもあるのではないかと思う。（部屋が空いてもすぐに埋まっているようである）徘徊するくせのある人は夜間に部屋のカギをかけられている可能性があるが、日中は部屋の出入りは自由である。ただし、一人で会出ができないようにエレベーターのボタンは施錠されておりスタッフに声をかけてボタンを押してもらわないといけない仕組みになっている。家族の訪問に特段の時間制限はないようである。常識的な範囲であればいつでも訪問はできるのだと思う。