エスペランサ武蔵小杉の口コミ・評判　kooei（男性/40代）

平成19年11月開所の、5階建て全40床の介護付き有料老人ホームです。 居室は広さによって3プランありますが、一番狭い部屋でも20平米以上あるので、他の施設と比較するとやや広く感じられると思います。基本的には1室1名での入居になるようです。 リハビリルームには、歩行訓練用の平行棒の他、一般的なスポーツジムにも設置してあるようなトレーニング器具も置かれていました。 こちらの施設の運営母体である、住友林業グループのフィルケア社の施設共通で見られる特徴のようですが、浴場が非常に広く、車いすの方でも、いわゆるリフト浴ではなく、スロープを使って車いすのまま半身浴ができる形になっていて、くつろいで入浴ができる設備になっている点が素晴らしいと感じました。

私が見学に訪れた際には、週に1度定期的に開催されている、集団リハビリをやられていて、入居者様が輪になって、ボールを使った簡単なバレーボールをされていました。 外出を伴うリハなども開催されているそうです。

部屋の広さと、入居者の年齢に応じて、入居一時金および月額利用料が異なってきます。 入居一時金は、プラン次第で500万円弱から2,000万円超までと、決して安くはない金額がかかりますが、入居一時金0円のプランもあるため、自身の経済状況に鑑みて検討可能な体系となっていると思います。

調理風景のみを拝見させて頂きましたが、外部業者が、施設内の厨房設備を使って、毎日調理を行っています。 開所からある程度の時間も経ち、最大でも40名ほどの入居者数ですので、調理スタッフについても個々人の好みやその日の様子などを見ながら柔軟に味付けの工夫が行える点が強みだと感じました。 また、食べる喜びを感じてもらうことを優先し、お年寄り向けの極度に薄い味付けではなく、できる限りしっかりとした味付けをされることを心がけていられるとのことでした。

2015年2月現在で、平均介護度は3未満で、完全自立の方も何名か入居しておられるようで、全体的にお元気な方の多い印象を受けました。 スタッフの方も、入居者の方と共に楽しんでリハを介助されていたのが印象的でした。 案内をして頂いた方も、施設内を説明されながら、すれ違う入居者様お一人お一人に、形式的な挨拶ではない、心のこもったお声掛けをされていて、入居者の方を大切にしていらっしゃる様子が感じられました。

スタッフは15名ほどいらっしゃるようですが、前述の通り、全40名の定員という中規模なこともあり、介護スタッフ以外の事務の方々に至るまで、入居者のことを把握されているので、見守り力は高いと感じました。 看護師は24時間常駐ではなく夜間はオンコール対応になりますが、日中の常駐時間帯に一人一人の様子を把握できているため、夜間に急な連絡を要したときであっても、スムーズに対応することが可能であるとのことです。

急激に開発が進む武蔵小杉から、JR南武線で1駅の向河原駅が最寄りになります。駅からは歩いて5分程度で、大通り沿いにあるため、迷うことなく訪れることが可能です。湘南新宿ラインの武蔵小杉駅からも徒歩で行ける圏内になるので、アクセスは非常に良いと感じました。 車での来所も駐車場があるため、問題ないと思いますが、川崎方面から来ると、逆車線側になるため、少し遠回りになるかもしれません。

運営母体を同じにする別のエスぺランサシリーズが、登戸と川崎にありますが、兄弟やご夫婦で分かれて入居されている方も多いそうです。また、こちらに入居した方が、別のご親族を紹介されるケースなどもあるようで、信頼感の高いサービスを提供されているのだと感じました。