グループホームべんてんの口コミ・評判　min（女性/30代）

一階部分はエントランスと事務室で、二階からが居住スペース。上下階への移動にはエレベータと階段がある。入居の条件に車椅子が不要な者とあるので、独歩による怪我や屋外徘徊を防ぐ為に、エントランスとエレベーターはパスロック制になっており、階段は重い扉で仕切られている。お散歩やお買物など入居者の外出時には職員さんが同伴する。 施設内は綺麗に清掃されている。認知症進行緩和と、可能な範囲での自立行動をサポートしながら共同生活を送ることを、ホームの大きな目標にしているようで、入居者さんも可能な方は清掃に参加する。 個人部屋にはベッド、水道、タンス、テレビが揃っている。ひとつだけ贅沢を言うと、個人部屋の広さがあとほんの少しあったら良いなと思うが、一人が過ごすには十分であるし、共同スペースのリビングダイニングは十分な広さが確保されている。

お祭りや水族館など近場〜やや遠方まで、定期的に連れ出してくれる。たまに男性グループと女性グループとでわけて、より興味を持ってくれそうな場所を選んでくれたり、職員さんたちの面白い発想でイベントが企画されるので、とてもありがたい。入居している身内は外出があまり好きではなく出発時にバスへの乗車をごねたりするが、職員さんと他の入居者さんがうまくなだめすかしてくれて、目的地まで行くとそれなりに楽しそうな様子をみせる身内を見ると、家族の立場からは、入ったのがここのグループホームで本当に良かったと思う。

もともとかなりの遠方に暮らしており、在住県での施設入居の検討と同時進行で、長子一家在住県でも入居可能な施設を探していたところ奇跡的なタイミングで入居でき、本人の年金で賄えているので不満は全くない。

食事は職員さんが料理してくれる。栄養バランスも良く季節感もあり、味も美味しい。入居中の身内は、好みが偏っていて残してしまうこともあるが、ダイニングで一緒に食事をする他の入居者さんたちは美味しそうに食べている。手伝いが可能な入居者は、できる範囲内での手伝いをする。入居前持ち家に住んでいた頃は食事の準備をする習慣のなかった身内が、先日、皆のサラダを取り分けていて驚いた。共同生活の中で何かしらの役割を与えられるのはとても良いことだと思う。誕生日には、食べたいメニューをリクエストできるらしい。

最大入居者数が９人の少人数制グループホームで、認知症の進行緩和を目標に、可能な限りの自立行動を職員さんがサポートしてくれる。職員さんが本当に丁寧に目を配ってくれるので、安心して任せることができる。他の入居者さんは、身内の入居初日から挨拶や声をかけてくれたりする明るい方が多い。 身内は複数の理由が重なってかなりの遠方からこのグループホームに入った。職員さんのうちのひとりが遠路遥々入居審査に来てくれて、そして入居初日には「今日からここで一緒に生活する◯◯です」と向かい合って挨拶してくれたことで、ここに勤めている職員さんたちの仕事と人に対する誠意を感じた。身内は訛りがかなりきついのだが、なんとか理解しようと頑張ってくれる。職員さんたちの笑顔は柔らかくて安心感がある。施設内の雰囲気は良いと思う。

体温や血圧など日常的な健康状態は毎日チェックしてもらえる。風邪などの病気にかかった時は、医師が往診してくれる。職員さんは日中３人、深夜１人の体制でみてくれていて、異変があれば電話で連絡・報告してくれる。未だ深夜に連絡が来たことはない。入居中の身内は持病への服薬で定期的な血液検査が必要なので、そういった病院への受診には、家族が連れて行く。

東側には海(ホームは海寄り)、西側には山があり、田舎だが環境は良いと思う。周辺には住宅が多く静かだ。ただ高速道路の出入り口からはあまり近くないし、国道からは少し外れるので、アクセス面は普通程度。しかし、中距離ほど離れた親戚がホームに会いに来た時、道に迷ったりはしなかったようだ。

不穏が出やすかったり時に頑固だったり、体調を崩したり、たまに認知症の症状が強く出てしまったりしても、職員さんはしっかり対応してくれる。とても感謝している。