グループホーム　慈温の郷の口コミ・評判　花手毬（女性/60代）

比較的新しい施設で、デイサービスと併設の居室９室のグループホームでした。リビングは広く開放的で清潔感があり、常に目が行き届くようになっていました。車椅子でも不自由なく移動できるスペースで全てバリアフリーになっていて、廊下には手すりも取り付けてありました。個室は景観は良いとは言えませんが窓が大きとってあり明るく開放的で、トイレ・洗面所も完備しており、居心地の良い居室になっていると思いました。お風呂も充分な広さがあり、脱衣所には腰掛ベンチも設置されていました。リハビリ職員は、デイサービスの方と兼任のようでした。連携は充分に取れていたと思います。

毎月何らかのイベントや誕生会が開催されていました。半年に1回、お花見やフルーツ狩りといった施設外でのレクリエーションもありました。もちろん全員参加でした。移動の車中では歌を歌ったりして遠足気分を楽しんでらっしゃいました。デイサービスのフロアを利用して、入所者の家族を交えてお好み焼き会や、花火等もあり、カラオケなどの設備の有無は知りませんが、入所者さんで元踊りのお師匠さんが踊りを披露しておられました。お祭り、敬老会等の地元の行事にも積極的に参加されていました。入所者の方も普段にない笑顔が見え、楽しんでおられたのだと思います。

施設での調理は朝食と、昼・夕食のご飯と汁物で、給食サービスを利用されていました。味は少し薄めでしたが、メニューは多彩で、食事制限にも対応していました。ただ、キッチンバサミで細切れにしないと食べられない方がいるので、見た目には良くなかったですが、皆さん食事の時間を楽しみにされていて、「ここの食事は美味しい」、とおしゃっていました。また、流動食にも対応していて、食事介助もされていました。家族との食事は個室か、外食になっていました。

入所対象者は要介護2～3程度の認知症の方なので、自分の事は殆どできますが、毎日同じ話の繰り返しでしたがスタッフの皆さんは笑顔で対応されていました。症状が進行して他の人に危害を加える行為や不安させるようなことが目立ってくれば退所という条件のようでした。 入所者の方の程度により、洗濯物の取り入れやたたむ事、買い物、プランター栽培の野菜や花の水遣り等の手伝いを積極的に取り入れておられました。折り紙やちぎり絵で、季節毎のリビングの壁の飾りや自室の名前の飾りなどを手作りで楽しんでおられ、各自の程度により、計算や漢字の書き取り問題や、ぬり絵などの種類も豊富で、皆さんの希望に沿っておられました。 施設長は、入所者の程度によって出来る事は手伝ってもらうという方針で、画一的ではない介護方針を採っておられました。

検温・血圧測定はスタッフが行い、体調の変化にはデイサービスの看護スッタッフが対応されていました。異常があれば施設長が付き添って医療機関で受診し、家族にも直ぐに連絡を取っておられたようです。薬管理もシッカリされていて、各自の薬を飲みわすれの無いように対処されていました。

国道沿いにあり交通量は比較的多いです。消防署が近いので消防車や救急車の音は頻繁でした。スーパー、理髪店などが近くにあるので買い物や、整髪にも便利です。自然環境は良くありませんが、窓からは山の景色が楽しめます。バス停が近いので、お見舞いには便利です。