グループホーム　万寿の森の口コミ・評判　uaoei（女性/80代）

グループホーム万寿の森は森の中の谷合という地形を利用して建てられているので、四つの棟とデイサービスはそれぞれ個性的に建設されています。例えば二階が玄関で、階下がリビング、そしてリビングからは谷合に広がる田園風景というように。リビングの天井は高い吹き抜けとなり、周りに個室が並んでいます。階上へはエレベータや階段を利用します。バリやフリーではなく、階段も一段一段上下します。腰の曲がった人も職員の介添えで一段ずつ上り下りします。運動不足のお年寄りには鍛えられる行動です。

施設では地域のボランティアの人たちが絶えず訪問しています。活動としては、毎月「歌とダンスの集い」で全棟からひとつの棟に集まってきます。ダンスは社交ダンスです。万寿コーラスも誕生しました。毎年地域のフェスティバルに出演しています。今までに「花は咲く」「思いやりの歌」「幸せ運べるように」「釜石小学校校歌」「旅立ちの日に」「便り」「さくらそう」などを発表しています。皆歌が好きなので、難しい歌も覚えてくれます。そのほかに、活け花教室も各棟循環で行っています。全体的には防衛庁音楽隊や餅つき大会・・・その他多数のイベントを開催しています。

費用が普通と答えたのは、さぞ高級な金額かと想像したのですが一人の一ヶ月分の費用は２０万円ぐらいとのことでしたので他と比較するとふつうと判断しました。実際は万寿の森のホームページで詳しく記されていますので、そちらを見ていただければ、詳細が分かると思います

食事は皆の楽しみのひとつです。各棟それぞれで食事を作ります。元気なお年寄りがお手伝いしている様子をよく見かけます。 入居者に聞くと美味しいといいます。皆で一緒に和気藹々と過ごしているので楽しい団らんとなっています。 １０時と３時のおやつも楽しみのひとつです。 もちろん車椅子で体の不自由な方や、流動食にしないと食べられない人もいます。各棟に何人かおられます、職員がおやつも細かく砕いたり、つぶしたりして食べさせています。赤ちゃんのように口をあけて舌で感触を楽しんでおられます。

職員の方たちにはいつも脱帽です。私は歌を教えたり、ダンスや活け花、その他でたまに伺うので、実際の大変さは言い尽くせませんが、ひとりひとりに目を配ってよく対応しているといつも感心しています。

管理体制の詳細は分かりません。経営者が歯科医ということもあり、数人の看護師さんが巡回しているのを見かけます。病院も近くにあるので、家族て連携で対応しているようです。 以前、ガンの末期のお年寄りが、本人の希望で最期を施設で全うした光景が目に浮かびます。９人が在住する棟で８人がひとりひとりお別れの言葉を述べ、皆で「思いやりの歌」を歌って見送ったのです。今後は分かりませんが、看取りまで面倒を見ていただければ最高な施設だとその時思いました。

田園風景なので環境は最高です。近くに「あざみのガーデンズ」があり、各種商業施設があり、入居者の家族がたまにお年寄りを連れて食事や買い物などに気分転換をさせています。 田園都市線や市営地下鉄への駅にもバスで１０分程度て行けます。交通量も激しいですが、路地を曲がるとそこは森の谷合という地形なので、別世界のようです。お年寄りの部屋からはリビング側からは畑や栗の木が植えられた雑木林、個室の反対側の窓からは、小道に植苗された草花、雑木林の上空には青い空、そこに飛びかうオナガドリやいろいろや鳥の姿、たまに小綬鶏の鳴き声も聞こえます。

職員は確かに忙しそう。でも電話の応対はきちんと対応しています。ただ残念に思うことは、どこの施設でも共通のことですが、各棟には玄関には施錠があり、訪問の度に開けて頂かないと中に入れません。帰る時も番号を覚えないと開けることができません。職員の手を煩わすことになりますが、そのカチッという音を一番気にしている人は比較的心身のお元気な入居者です。閉じ込められた気分になるようです。心の開放的な気分を考慮するにはグループホームという施設の設計建築について国レベルで考えて欲しいと痛感します。