至誠キートスホームの口コミ・評判　pika10v（女性/50代）

施設内はバリアフリーで、１フロアに10室程度の居室があり、共有スペースとつながった構造になっていて、車椅子やベッドで出入りしなければならない状態の入居者用の移動ベッドも楽に入る、十分な大きさがありました。個室のみなのでプライバシーに配慮されていると感じました。 居室も共有スペースも大きな窓があり、外の光が入って明るい建物でした。春にはちょうど桜の木が見え、きれいでした。 施設内は多忙な中でも清掃が行き届いていて、清潔な感じがしました。それでいて病院みたいな冷たさはなく、生活している感じがしました。 居室で大声を出すと共有スペースに聞こえてしまうようでしたが、介護者の方がうまくフォローに入っているので、ギスギスすることなく穏やかに1フロアが一つの家族のように生活していました。癒しのための動物も飼われていて、ちゃんと手入れされているので安心感がありました。

祖母はすぐに自分で食べ物を飲み込むことができなくなってしまい、胃に栄養を送り込むための器具をつけることになったのですが、そういう特殊な食事でもきちんと対処していただけました。

この施設ができたころから、入居者の家族の家族会という会があり、施設の側との話し合いの場があるので、利用者からの要望を聞いていただきやすい環境でした。施設側からの提案も積極的にあり、運営側と利用者側でより良い環境にしようという意識がありました。 祖母は認知症がどんどん進行していて、寝たきりの状態で入居していましたが、ひどい扱いは受けたことがありませんでした。同じ歌を夜中もエンドレスで歌ってしまった時期も、根気よく付き合ってくださっていたようです。スタッフのみなさんが、老人のどうしようもない状況を受け止め、明るい方に受け流してくださっているようで、受け答えは穏やかな方ばかりでした。 祖母は施設で亡くなりましたが、穏やかに最期をみてくださいました。

医者は常駐していませんでしたが、健診もつど行ってくださっていたようで、食べ物を飲み込むのが難しくなってきたときは、提携している病院に相談を勧めてくださり、胃に直接栄養を入れる器具の手術をし、そういう面倒な食事にも対応していただけました。もちろん水などは飲むことができるので、口に含ませてくださっていたようです。 バイタルの状態が悪化し余命宣告が出てからは、どの程度の延命処置をするかなど、親族と相談をしてあらかじめ決めていたので、それにのっとって介護していただきました。 祖母は施設で最期をみとっていただいたのですが、死の前日までもう危ないとわかる状態でも話しかけやお風呂などしっかりお世話してくださいました。

周囲はまだ自然も多く、環境は良いところです。ただ、車がないと行きづらい場所です。電車の駅からはかなり遠く、モノレールが最近できましたが、その駅からも15分以上歩くことになると思います。車で行くなら五日市街道にほど近いので、わかりづらいことはありません。ただ、駐車場は地下なのであまり大きい車は入りづらいと思います。

祖母が亡くなったとき、１階の共同スペースで仮の葬儀をさせていただきました。祖母の前にも何人かお亡くなりになった方がいたそうで、それぞれ同じように葬儀をされていたそうです。ホーム内は様々な宗教の方がいるので、あまり仰々しいことはせず、それぞれ一番お気に入りの服などを着せてあげたり、人によってはドレスを着せてあげたご家族がいたり、そういう装束で棺に入れ、祖母の場合は仏式で葬儀をしていただきました。同じフロアに入居していて、動ける方はお焼香に来ていただいたりしたようです。荼毘に付してから改めて故郷の檀家寺で、嫡男の叔父が葬儀を出しました。