社会福祉法人　神港園　　　　　神港園しあわせの家の口コミ・評判　くらり（女性/40代）

施設が二つの棟に別れており、介護度の高い本館と比較的元気な方がいるグループホーム棟に別れています。グループホーム棟はすべて個室となっていますが、トイレはカーテンの仕切りのみで居室内の臭いが気になります。また、排泄介助を居室のドアを開けたまますることも多く、プライバシーが守られていない印象です。グループホーム棟にはスロープがあり、入居者が運動できるようになっている点は良いと思います。風呂はどのフロアも狭く、着替えや出入りがしにくくなっています。檜風呂がありますがひとつしかなく、また個浴となっているため全ての利用者が入れるわけではない所に不公平感を感じます。本館は車椅子の方がほとんどなので廊下が広く使われていますが、食堂は十分なスペースが確保でにておらず、食事を終えた方を廊下に追いやって流れ作業のように介助をしている印象です。本館は全て大部屋ですが、居室で休んでいる時もカーテンを閉めるわけでもなく、廊下から丸見えであり、プライバシーが守られていないように感じます。看取りを行っており、家族と最期を過ごすための静養室を備えています。静養室は比較的広く、ソファで良ければ泊まることも可能です。中庭があり、春は桜が満開で美しいです。

夏祭りや敬老会、新年会といった季節行事の他に、グループホーム棟では年に１度日帰り旅行があります。また、家族会が盛んで毎週家族会主催の喫茶をしています。日帰り旅行については認知症専門施設ということもあり、家族の協力の無いかたは行けない方が多いです。菜園もしていますが、こちらも認知機能が比較的しっかりした方しか参加できないため、外出の機会がほとんどない方もいらっしゃいます。グループホーム棟では毎日夕方に玄関ホールに集まって歌や楽器を使った音楽の集いをしています。本館では重度の方が多いため、年に１度の散歩会が唯一の外出の機会となっている方もいらっしゃいます。家族の協力があれば散歩に行けますが、そうで無いかたはなかなか難しくなっています。

職員だっため、費用については分かりませんが、グループホーム棟は全部屋個室のため、費用が高いと聞いています。

食事は量が多いように感じますが、皆さんよく食べられています。米飯だけでなく麺類やパン、丼などもあり、種類は豊富なように思います。グループホーム棟では毎週玄関ホールに集まって、お弁当や目の前で調理されたものを食べたり、ご自身で食べたいもの選べる選択メニューがあるなど、楽しみもあります。入居者自信で作るおやつ作りの時間もあったりと、食事は工夫されているように思います。

利用者主体で考える良いスタッフがいる反面、業務優先で利用者に冷たく対応するスタッフもいます。特に排泄介助についてはプライバシーを尊重してないように感じます。カーテンや部屋のドアを開けたまま介助をするスタッフがおり、その際下半身を隠すこともなきため、見ていて悲しくなります。入浴も大人数での入浴ですが着替えの際にタオルなどで隠すこともありません。仕事が忙しいのは分かりますが、イライラして利用者に対応するスタッフもいます。

しあわせの村の中にあるため、周囲が緑にかこまれ、とても静かで良い環境に思います。