特別養護老人ホーム釧路町釧望やすらぎの郷の口コミ・評判　simon（女性/50代）

当時は欧米式の方法で、ベッドをずらっと並べたひとつの部屋だったのでプライバシーがなかったのが長く入居する者にとってつらかったと思います。 また、病室みたいで、床に座るスペースもなく、ただ一日中ベッドに寝ているしかなく、居住空間がなかったので、ある程度最初は元気だった家族も、段々衰えて歩かなくなり、ベッドにずっといる感じで、可哀そうでした。

色々とイベントはされていて、特に誕生会など、きちんと化粧してくれてきれいにしてくれたりしたのは良かったです。 ただ、元気に楽しめない入居者の方々に寄り添ったイベントもあるといいなと思いました。

費用は年金でまかなえたので、決して高額ではなかったと思います。 残高は定期預金として貯蓄して下さって助かりました。 会計も毎月、きちんとどのように使われたか詳細な明細書を送って下さっていたので安心でした。

祖母は糖尿病でしたが、それでも工夫されたメニューでした。やはり塩気のなさに不満そうでしたが、食べられる時は食欲旺盛に食べていました。 ただ、鼻の管からの流動食や、胃ろうは、反対でしたし疑問を感じました。 出来れば最後まで、人間らしく、普通に食事をさせてあげたかったという思いがあります。

大体は感じの良い方が多かったです。入居の最後のほうで、がらりと職員が変わり、若い人が増えて、あまり笑顔もなく、何か不安を覚えました。 ひとりだけ、キツイ言動の看護師がいて、家族のことで話すたびにけんかみたいになるのが嫌でした。

職員が十分とは思えませんでしたが、どこもぎりぎりのところで経営しているので、普通かと思います。 ある時、おじいさんがベッドから床に落ちて転がったままになっていたので、職員に声をかけて教えたことがあり、全てに目を配るのは難しいのだろうと察しました。 祖母はおむつに排泄するのが嫌で、いつも便秘がちでした。 とにかく、おむつやトイレも部屋ごとに順番にやっているので、間に合わないと困るから、まだトイレに行ける体力のある人も、ベッドでおむつにさせているのは本当に改善されて欲しいと思いました。

何もない原野ですが、バス停がすぐ近くにあったので、その点は良かったです。 ただ、周囲から隔離されたような場所なので、寂しい感じはします。

介護全般、刑事的な問題になっては困るので、安全第一で行われていたように見受けました。 その点はすごく安心感があって良かったです。 ただ、胃瘻など終末介護に関して、本人の意思がある時期に色々尊重して決定しておいてあげられたら良かったと心残りがあります。 そこは答えのない難しい部分で判断してやって下さっていましたが、これからの時代はより終末期の介護問題がクローズアップされて、本人の意思や家族の意向が反映されるようになるよう願っていますし、そうなると思われます。