サン・ラポール調布の口コミ・評判　コウシロウ（女性/40代）

居室は１階から８階まであり、上位階には部屋数が多く広い部屋もあり、主に夫婦世帯が入居されていました。基本的には世帯単位での個室ですが、常時介護が必要な方は、介護室というユニット型の居室で生活されています。こちらは個室から４人部屋までありますが、大部屋の場合も男女同じ部屋になることはありませんでした。 上位階は景色が良く、それを気に入って入居を決められる方も多かったです。 共用スペースは車椅子の方同士でもすれ違えるくらいのゆとりがありますが、トイレはバリアフリー仕様になっていない為、車椅子の方は自室に戻らなくてはならないのが難点でした。また、多目的ホールがあり、各イベントや、入居者のサークル活動等（卓球、カラオケ、手芸等）で利用されています。親族が大勢集まった際の食事場所としても利用されていました。 リハビリは外部から専門スタッフが来て個人的に指導していた他、職員が行う体操等もありますが、職員は他の業務が多く、そちらにまで手が回りにくかったです。また、認知症予防に力を入れており、学習療法を積極的に取り入れていました。学習療法専門の職員がいるのは施設として珍しいかもしれません。

季節に合わせた行事では主に食事に力を入れていました。「行事食」として通常よりも豪華になる為、普段は食堂を利用されない入居者も、その日だけは食堂で食事を楽しまれていました。元日は女性職員が着物で出勤することもありました。ひなまつりの頃にはロビーに雛人形を飾ります。中でも盛り上がるのは夏祭りで、夕食後、ロビーで職員手作りの神輿を担いだり、盆踊りを踊ったりして楽しまれています。お酒も飲めるので、それも楽しみの１つのようです。 季節の行事の他に、月に一度程のペースでバスハイクも開催されていました。美術館や水族館へ行ったり、近くのブルーベリー農家へブルーベリー狩りへ行くこともありました。しかし、毎回参加者が同じ顔ぶれになってしまっており、他の方がなかなか入り込めなくなっているというのを感じました。ちなみに、要介護の方でも職員が付き添うので参加できます。 重度の要介護の方でも、職員が車椅子で近くの公園へ散歩に出かけたりしています。 また、多目的ホールで行う動物セラピーや、保育園の子どもたちのうたの会は人気でした。 プロの奏者や、音楽大学へ通っている学生がロビーで演奏をしてくれるロビーコンサートも人気のイベントでした。 ただ、どんなに好評のイベントも何度も行っていると飽きられてしまうので、変化をつけることに頭を悩ませることもあったようです。

現在、有料老人ホームでも入居金０円、月額費用もお手頃の施設が多い中、ここは最も安い部屋でも３千万円超、最も高い部屋で６千万円超でした。それに加え、毎月の利用料が、食費や光熱費等を含めて１人１３万円からします。食事は自炊も可能ですが、３食食堂を利用されると、食費の金額がそれなりの額になります。（朝食５００円＋税、昼食６００円＋税、夕食８００円＋税） また、入居者は持ち家を処分したお金で終の棲家となるこの施設に入居されていますので、共用スペース等に故障等があると気になります。ですが施設側は即対応できなかったりと、金額に見合った対応をしていなかったように思います。 毎月の支払いは大手の銀行でしたので、その点での不便さはなかったのではないでしょうか。

高齢者向けの薄味でした。家庭的な味で私は美味しかったと感じていましたが、毎日召し上がっている入居者の中には飽きてしまう方もいて、お元気な方は自炊をされたり外食をされることもありました。要介護の方は自炊ができない上、塩分制限等もあって自分好みの味で食事ができず、不満を爆発させる方もいました。しかし、行事食等の特別な食事は量も多く食材も普段と違うものを使ったりしており、その日は喫食率が上がり、満足度も高いようでした。 メニューは和洋中と色々あり、冬場の鍋は１人ずつ土鍋で提供されるので好評でした。メニューが選べるのは主に朝食の和食と洋食で、時々セレクト昼食として昼食のメニューが選べる日がありましたが、事前申請なので、その時に食べたいものを食べられるわけではなかったです。 ミキサー食や流動食の他に、刻み食等、個別対応はできていたと思います。ただ、そのようなメニューはいつも見た目が同じようなものだったので、その方は食事が楽しくなくなっていたようです。 食事介助はその方のペースに合わせられていなかったと思います。どうしても時間で動かなければいけない上に、食事介助に割ける人員が限られていたからです。 急な来客時でも食事の提供ができるので、喜ばれていました。

職員同士の仲が良かったので、雰囲気はとても良かったです。館長等の幹部職員も話がしやすかったです。入居者との距離も近く、館長と直接話がしたい、という入居者も多かったです。私が在職していた時は、３０代〜５０代の女性職員が多く、主婦の方も多かったので、入居者への対応力も高かったように思います。どんな所でもそうでしょうが、入居者から人気の高い職員、低い職員というのはいました。お元気な方は職員を選んで話をしたり依頼をしたりできますが、要介護の方など自分の意思を伝えられない方は少し気の毒だと思う場面もありました。 入居者同士も同じで、仲の良いグループがあれば、孤立している方もいました。新しい入居者もはじめは気後れしているので、担当していた営業職員も含め、早く溶け込めるように働きかけたりしていました。 イベント時は楽しい雰囲気で良いのですが、何もない普段の日に訪れてみると、入居者や職員の通常の顔が見られるので、見学する時等はそのような日を選ぶのも良いかと思います。

介護職員も看護職員も２４時間常駐していました。夜間の看護職員は１名でした。 提携病院がありますし、近くに協力クリニック（耳鼻科、眼科等）もありましたので、ある程度の症状には対応可能でした。どんなに軽い症状でも、看護職員や介護職員が付き添いのもと、随時病院送迎していたので、対応は良かったと思います。 ただ、提携病院はあるものの、優先的に診てもらえるということではなく、緊急時などは遠くの病院へ搬送されてしまうこともありました。 また、全職員が定期的に応急処置法の講習に参加しており、もしもの時の知識を備える機会は設けられています。 ケアとしては、乾燥肌や水虫、じょくそう等の対応の他、認知症、胃ろう、エンゼルケアという看取りまで対応していました。エンゼルケアは希望者が多く、需要は高まっているようです。これを行うことにより、入居者も職員も、そして入居者のご家族にも満足していただけることが増えているようです。

目の前にはコンビニがあり、少し歩けばスーパーもあるので、お元気な方はよく買い物に出かけられていました。提携している大学病院も近くにあり、他にも近隣にクリニック（内科、耳鼻科、眼科等）が多く、ご自身でかかりつけの病院をつくっている方も多かったです。 近くには野川が流れており、時折カワセミやカワウを見かけることもあり、散歩コースにしている方もいました。 施設は最寄り駅からほぼ道を一本なのですが、徒歩で１５分程かかる為、初めて訪れる方には分かりにくい、遠いと感じられることもありました。 しかし、その分、電車の騒音はありませんし、近くに商業施設や夜間営業の店も少ない為、騒がしさを感じることはなかったです。 最寄り駅までは徒歩で１５分程ですが、電車に乗ってしまえば新宿まで乗り換えなく２０分程で到着しますので、アクセスは良いと思います。

入居時自立というのが基本的な条件なので（今は要介護でも応相談のようですが）、居室内は自由です。なので、お酒を飲んだりタバコを吸ったりしている方もいました。ただ、火災の危険から、仏壇のろうそくや線香は禁止でした。 見学は随時受け付けており、施設に問い合わせされることも多かったですが、本社の営業担当の者に繋ぎ、そちらから再度連絡することになっていました。（飛び込みでいらっしゃった方には即対応していました。） 希望の部屋が空いていない場合はキャンセル待ちという形で登録いただいておりましたが、入居までの日数は様々でした。