老人保健施設　堺ラ・メールの口コミ・評判　I.CHAN（男性/70代）

当時、私の実母が入居していましたが、施設そのものは、それほど新しいものではないので、最新鋭の介護設備が整っているという状況ではなく、職員のみなさんも、清潔感にあふれたいで立ちという訳ではありませんでしたが、作業しやすいい服装で、入居者に対して、とにかく一生懸命対応していただいているという状況でした。建物の出入口は、外から入ってくる人には、自動で開きますが、内側からは、職員の人が状況を見て、ドアを開けてくれるようになっていて、入居者が勝手に外出できないようになっていて安心です。また各階のエレベータは、特殊な押方をしないと、スイッチが入らないようになっていて、訪問者の私たちも職員に教えてもらってスイッチを入れることがしばしばありましたが、入居者が勝手にうろうろすることを防止する意味では、やむを得ない措置かと思います。お風呂は原則週３回でしたが、足腰の不自由な人のために、専用の器具を使って、入るようにしていました。専属の医師はいましたが、２４時間体制ではないので、その点の心配はありました。母も、入居中、身体の調子が思わしくなくなり、一旦別の入院可能な比較的近い病院への入院を余儀なくされ、回復してから一旦施設に戻ったものの約１ヶ月後には、病院を併設した施設に移動せざるを得ませんでした。 母も、ちょうど体調が変動する時期で、色々ありましたが、母も満足してくれていたと思います。

母は、入居期間も短く、大きな行事に参加できないこともありましたが、日々入居者を集めて、リハビリを兼ねた軽い体操やゲームのようなものをやってくれていて、母も、それなりに日常生活を楽しんでくれていたと思われます。 入居者の中には、なかなか言うことをきかない人や、足腰の不自由な人、反応の鈍い人等、様々な症状の人がいる中で、職員の方も体力勝負というところもあり、大変かと思います。

費用は、母の年金で充分まかなうことができました。 着替えは、ほぼ毎日、洗濯物を持ち帰って自宅で洗濯したものを、また施設に届けておくという状況で、おむつ等は施設側で準備してくれていたものを利用していました。 歯の検査・治療、散髪等は、外部委託していたようで、別費用となりましたが、それほど高いものではありませんでした。 補助金等が出る手続きも事前にしてくれたので、請求書がきても困ることはありませんでした。

母から、食事の不服は聞いたことがありません。 見た目にもおいしそうという印象はありませんが、入居者別に工夫されたメニューが出されていた印象です。 ただ、そのころから、母もおなかが一杯で食べられなかった等の発言もありましたので、実際にどれだけ食べていたのかは、職員が記録はとっていた模様ですが、特に把握はしていません。

元々評判が良くて、なかなか入居できないと聞いていた施設ですが、運がよかったのか、そろほど待たないで入居することができました。 とにかく、職員の皆様はいつも忙しそうですが、活動的でよく動きます。 母も、ベッドに備え付けてある呼び出しブザーを使って、よく職員の人を呼び出していた様子ですが、急いで駆け付けてきてくれます。 職員の人と院内ですれ違っても、そこそこきちんと挨拶してくれるので、訪問していても気持ちはいいです。

一応、専属の医師が１名いますが、常駐ではないことと、治療設備はないので、何かあれば外部の病院に頼らざるを得ません。 母も、入居時に、ある数値が悪くなって、一時期別の比較的近くの病院に入院せざるを得なくなりましたが、介護施設としては、問題を発見することが限界かと考えています。 退院して、施設に戻ってからも、やはり施設では管理の限界があるとして、約１か月後に、病院併設の施設に変わることになりましたが、適切な処置であったと理解しています。

正直言うと、周辺に楽しめたり、買い物をしたりできるような立地ではありません。 ただし、自宅からは約２ｋｍの距離にあり、普段車には乗らない家内でも、自転車や徒歩で用意にアクセスできる状況にあり、母が入居中は、非常に助かりました。

どこの施設でもそうですが、希望通りに入居できるかどうかや、一旦入居しても、その期限が気になるものです。 この施設も、それまで入っていた施設で、事実上リハビリができなくなって希望を出していたもので、かなり待たされる可能性が高いと言われながらも、比較的短期間で、入居が決まったものです。 この施設も、当初はいつまで入居できるのか心配でしたが、あまりそのことにはとやかく言われなかったので助かりました。 母の症状の問題で、他の施設に移らざるを得なくなりましたが、それは納得ずくの話です。 余命約２ヶ月の母の入居でしたが、この施設を選んで良かったと思っています。