岐阜県の老人ホーム・介護施設について
日本のほぼ中央に位置する岐阜県は、自然豊かな環境にあり今もなお多くの歴史や文化が残る都市です。こちらでは「岐阜県の高齢者の暮らし」にまつわる情報をご紹介します。
岐阜県の特徴
岐阜県の総人口は197万9,516人です。そのうち65歳以上の高齢者人口は59万6,387人であり、高齢化率は30.5%になります(2020年4月1日現在)。
岐阜県には、21の市と19の町、2つの村があります。県内は主に5つのエリアに大別でき、それぞれの自治体は以下のとおりに属しています。岐阜県の総面積は1万621.29k㎡で、全国で7位の広さです。
岐阜県の魅力
岐阜県は北部に位置する「飛騨地域」と南部の「美濃地域」で気候が大きく異なります。北部の飛騨地域は周辺を山々に囲まれており、冬が訪れると氷点下の気温になりやすく、さらに市街地でも積雪が見られます。
美濃地域は西側に濃尾平野を有し、平地が広がっています。いっぽう東側には山間部が広がっており美濃地域でも東西で気候が異なります。ただし、飛騨地域に比べれば冬は比較的温暖で、夏になると気温が上昇しやすいです。
飛騨は古い家屋が立ち並び「飛騨の小京都」と呼ばれるほど、歴史的な街並みが魅力的な場所です。世界遺産にも登録されている合掌造りの古民家があります。
岐阜県は日本のほぼ真ん中に位置する県なので、東京・大阪・名古屋などの都市圏へアクセスしやすいのも魅力の1つです。新幹線を使えば東京には約2時間、大阪には約1時間30分で到着できます。
岐阜県の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
続いて、岐阜県の駅・市役所・地域包括センターについてご紹介します。
岐阜県の主要な駅
岐阜県の主要駅には、東海道新幹線が停車する「岐阜」駅、「岐阜羽島」駅があります。特に岐阜駅には東海道本線以外に高山本線や名古屋鉄道、JRハイウェイバス、高速バスなどへの乗り換えも可能です。
県内を走る路線には、名古屋鉄道が運行する各務原線や犬山線、羽島線、広見線などがあります。これらの路線は岐阜県内を移動する際にも便利な路線です。
岐阜市・大垣市・各務原市の市役所
各地域の市役所では要介護認定や助成金の申請など、高齢者も利用する機会が多い場所です。岐阜県内でも人口が多い岐阜市・大垣市・各務原市の市役所をご紹介します。
市役所名
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所在地・アクセス・ホームページ
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岐阜市役所
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- 所在地:岐阜市司町40-1
- アクセス:岐阜バス「岐阜市役所・メディアコスモス」バス停下車して目の前
- 要介護認定の申請窓口:市庁舎2階介護保険課
(※市内7つある窓口からも申請可能)
- ホームページ:岐阜市
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大垣市役所
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- 所在地:大垣市丸の内2丁目29
- アクセス:名鉄近鉄バス「大垣市役所」バス停下車して目の前
- 要介護認定の申請窓口:本館1階健康福祉部介護保険課
- ホームページ:大垣市
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各務原市役所
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- 所在地:各務原市那加桜町1丁目69
- アクセス:名古屋鉄道各務原線「各務原市役所前」駅から徒歩4分
- 要介護認定の申請窓口:本庁舎2階介護保険課介護認定係
- ホームページ:各務原市
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岐阜県の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
岐阜県内には合計96カ所の地域包括支援センターが設置されており、介護について不安なことがあればすぐに相談できる環境が整っています(2021年4月1日現在)。
参考:岐阜県「令和3年度地域包括支援センター一覧表」
岐阜県のイベント
岐阜県では地域住民はもちろん、ほかの地域からも足を運ぶ方が多いイベントが数多く開催されています。特に有名なのは、「長良川鵜飼開き」です。毎年5月中旬から10月中旬まで続く鵜飼は、約1,300年もの歴史を持つ漁法です。
強く燃える篝火の光を頼りに、鵜匠は見事な縄さばきで次々と魚を捕えていきます。特に小瀬の里で開催されている鵜飼はショーとしてだけでなく、本来の鵜飼の生態を見られます。
豪華な屋台とからくり人形が特徴の「春の高山祭(山王祭)」も、岐阜県では伝統的なイベントの1つです。毎年4月14日・15日に開催されます。高山祭は16世紀後半~17世紀から始まったとされ、春の高山祭は旧高山城下町の氏神様である日枝神社の例祭として開催されます。当時の技術がそのまま残るからくり人形ですが、その動きと美しさが特徴的です。山王祭では夜祭も開催されているため、提灯の光と共に屋台が曳かれていく姿を目にできます。
夏の一大イベントである「下呂温泉まつり」は、毎年8月1日〜4日に下呂温泉街にておこなわれています。龍神火まつりを始め、盛大な花火が夜空を華やかに彩ります。
老人ホームや介護施設では要介護状態でも職員と一緒にイベントへ参加することも可能です。岐阜県で開催されるイベントもぜひ見てみたい人は、事前に施設の職員へ尋ねておきましょう。
岐阜県の高齢者支援制度
岐阜県が展開する高齢者支援制度を紹介します。
高齢者おでかけバスカード交付事業(岐阜市)
岐阜市では70歳以上(6カ月以上寝たきり状態の方を除く)を対象に「高齢者おでかけバスカード」を交付しています。このカードは額面3,000円と終日2割引でバスが利用できるカードで、1人あたり1回だけ交付されます。
高齢者おでかけバスカードがあれば、岐阜市内でバスがお得に利用でき買い物・通院などにも役立ちます。申請するには高齢者おでかけバスカード交付申請書に必要事項を記入し、高齢福祉課の窓口や各事務所、市民健康センター、福祉事務所柳津分室などへ提出しましょう。なお、高齢福祉課へ郵送することも可能です。
参考:岐阜市「高齢者おでかけバスカード交付事業」
軽度生活援助事業(大垣市)
軽度生活援助事業は、65歳以上の一人暮らしをしている高齢者などで、身体面などの理由から援助が必要な人を対象としています。主に日常生活の困りごとに対し、手助けしてくれるサービスです。例えばガラス拭きや家具転倒防止器具の取り付け、住民票などを届けてくれるなどのサポートをおこないます。
特に上石津地域は山に囲まれていて雪も多いため、大垣市では上石津地域に限定して除雪支援も手掛けています。1時間200円(除雪支援は1時間1,250円)で利用可能です。
参考:大垣市「軽度生活援助」
食の自立支援(各務原市)
各務原市では65歳以上の一人暮らし、または虚弱な高齢者や重度障がい者(65歳未満で要支援・要介護認定を受けている人)などの世帯を対象に、夕食の配食サービスを実施しています。提供される食事は事前にアセスメントをしっかりと取ったうえで作られるので、利用者の1食分の栄養をサポートしてくれます。
利用者は市民税非課税世帯に属していると300円、利用者が市民税課税世帯に属していると350円の負担になります。ただし、塩分制限など特別食を提供する場合はその差額分が本人負担となります。
参考:各務原市「食の自立支援」
岐阜県で見つからない場合は周辺の地域までエリアを広げる
岐阜県で老人ホーム・介護施設を探しているのに、希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。岐阜県は愛知県、三重県、滋賀県、長野県、福井県、石川県、富山県と隣接しています。