山梨県の要介護の受入が可能なサービス付き高齢者向け住宅

介護のほんねでは、「ゆいま～る都留」、「さくらの泉」、「ケアフリーリビング朝気」をはじめとした、山梨県の老人ホームを掲載中。そのなかでもサービス付き高齢者向け住宅/要介護の条件に当てはまる施設は15件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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山梨県の老人ホーム・介護施設について

山梨県は富士山や八ヶ岳、南アルプスなど山々に囲まれている県です。山梨県は2016年の都道府県別健康寿命で、男性で1位、女性で3位となりました。健康的で元気な高齢者が多い都市でもあります。こちらでは山梨県での高齢者の暮らしにまつわるポイントをご紹介します。

参考：厚生労働省「第11回健康日本２１（第二次）推進専門委員会」

山梨県の特徴

山梨県庁（Kaidog - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

山梨県の総人口は81万7,917人です。なかでも65歳以上の高齢者数は25万2,067人であり、県全体の30.8％を占めています（2021年4月1日現在山梨県「令和3年度高齢者福祉調査」より）。市町村別の人口で最も多いのは甲府市です。次いで甲斐市、南アルプス市となっています。

山梨県の面積は4,465.27㎢で、13の市と8の町、6の村から構成されています。大きく5つのエリアに区分でき、各地域にそれぞれ自治体が属しています。

地域名	自治体数	自治体名
中北地域	7	甲府市、韮崎市、南アルプス市、北杜市など
峡東地域	3	山梨市、笛吹市、甲州市
峡南地域	5	市川三郷町、富士川町、早川町、身延町、南部町
東部地域	6	大月市、上野原市、都留市、道志村など
富士五湖地域	6	富士吉田市、鳴沢村、忍野村、山中湖村など

参考：山梨県「高齢者福祉基礎調査」「山梨の人口・面積」「山梨県市町村リンクページ」「山梨の人口」／気象庁「山梨県」山梨県の魅力

山梨県の魅力

山梨県は県土の約8割が森林で占めており、雄大な自然が魅力の1つです。綺麗で美味しい水に恵まれており、名水の地としても知られています。

昼と夜で気温差が激しく、年間降水量が少ないなどの内陸性気候のため、作物も実りやすくモモやブドウなどフルーツ王国としても有名です。

また、山梨県と静岡県にまたがる富士山は世界文化遺産にも登録されています。

山梨県側の富士五湖エリアにある山中湖親水公園では、11月中旬と2月初旬に「ダイヤモンド富士」が見られると人気です。

冒頭で解説したように健康寿命は男性は73.21年で全国第1位、女性は76.22年で全国3位です（厚生労働省2016年調べ）。いきいきと暮らしている高齢者が多い県といえます。健康である要因として「がん検診・特定健康診査の受診率が高いこと」「65歳以上で働き続けている高齢者が多いこと」などが想定されています。

参考：山梨県「健康寿命日本一」

山梨県の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

山梨県の主要な駅

山梨県内にはJR東日本の中央本線や小海線、JR東海の身延線、富士急行の富士急行線などが通っています。特に中央本線は東京都の「立川」駅から山梨県の「小淵沢」駅、さらに長野県までを結ぶ幹線鉄道があり、山梨から都心に向かいやすいです。

山梨県内で利用者が特に多い駅は「甲府」駅です。「甲府」駅はJR中央本線・身延線に乗り換えも可能で、山梨交通や富士急バスなどのバス路線とも接続しています。このほか、「大月」駅や「上野原」駅も乗降客数の多い駅です。

山梨県の市役所

高齢者にとって役所は要介護認定や助成金の申請、住民票を受け取る際などに活用することも多いです。山梨県内でも人口が多い、甲府市・甲斐市・南アルプス市の市役所について住所、アクセス、要介護認定の申請窓口をご紹介します。

市役所名	所在地・アクセス・ホームページ
甲府市役所	● 所在地：甲府市丸の内1丁目18-1 ● アクセス：JR「甲府」駅南口から徒歩6分、または「甲府市役所・甲府警察署」バス停からすぐ ● 要介護認定の申請窓口：本庁舎2階介護保険課3番窓口（※中道・上九一色地区にお住いの方は支所・出張所でも申請可能） ● ホームページ：甲府市
甲斐市役所	● 所在地：甲斐市篠原2610 ● アクセス：甲斐市民バス「甲斐市役所竜王庁舎」バス停から徒歩2分 ● 要介護認定の申請窓口：新館1階長寿推進課介護保険係窓口 ● ホームページ：甲斐市
南アルプス市役所	● 所在地：南アルプス市小笠原376 ● アクセス：南アルプス市コミュニティバス「南アルプス市役所」停留所すぐ ● 要介護認定の申請窓口：本庁新館1階介護福祉課窓口（※各窓口サービスセンター、地域包括支援センターでの申請も可能） ● ホームページ：南アルプス市

山梨県の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。

保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

山梨県には42カ所の地域包括支援センターが市町村すべてに設置されています。特に人口が多い甲府市内には9カ所の施設があります。

参考：山梨県「地域包括支援センター」

山梨県のイベント

軍団出陣（舞鶴城公園前）（江戸村のとくぞう - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

山梨県内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。

「信玄公祭り」は、武田信玄の命日である4月12日前の金曜日～日曜日に甲府市で開催されます。土曜日には県内から1,000人以上が舞鶴城公園へ集まり、川中島の戦いへ出陣する姿を再現。赤や黒の甲冑を着た武士たちが練り歩く姿が見られます。

「吉田の火祭り」は日本三奇祭の1つで、国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。毎年8月26日・27日に開催され、富士山の山じまいをするためのお祭りとなっています。夜になると高さ3mにもなる大松明が70本以上用意され、各家ごとに一斉に松明に点火することで、街中が火の海と化したように見えます。燃えた松明の消し炭は火除けのお守りとして軒先に吊るすほか、畑に撒いて虫除けとして活用されています。

老人ホーム・介護施設の中には従業員が同伴しながらお祭りに参加できる場合もあります。地域のイベントに参加したい方は、どのようなイベントに参加できるか施設へ確認してみるといいでしょう。

山梨県の高齢者支援制度

山梨県が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

フレイル予防（山梨県）

山梨県では、「フレイル予防」の普及・啓発と体操教材の配布をおこなっています。

筋力や認知機能、社会との関係性などが低下した状態を予防し、要介護状態になることを防ぐ目的があります。

フレイル予防に効果的な体操教材は地域住民が集まる「通いの場」で活用されています。4つの体操を甲州弁で解説している動画教材は、視聴する高齢者にも非常に馴染みやすく、わかりやすい内容になっています。

参考：山梨県「フレイル予防」

高齢者等緊急通報システム（甲府市）

甲府市では、65歳以上の高齢者世帯で緊急時の対応が困難な場合や、一人暮らしの65歳以上の高齢者が日常生活で注意を必要とする場合に「高齢者等緊急通報システム」を活用できます。

緊急通報システム機器「ふれあいペンダント」は急病・事故が発生し、助けを必要とする場合に消防へ通報できるようになっています。市民税非課税世帯であれば機器の設置費用の負担はありません。近所の方が協力員として2名以上登録をする必要があります。

参考：甲府市「高齢者等緊急通報システム（ふれあいペンダント）」

寝具乾燥サービス（甲府市）

甲府市では、寝具乾燥をおこなえない方を対象に布団乾燥車が巡回し、寝具類の乾燥や殺菌、消毒を実施するサービスを展開しています。

利用する際にはあらかじめ申請する必要がありますが、費用負担がないので手軽に利用できます。

参考：甲府市「寝具乾燥サービス」

山梨県で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

山梨県は全国的にも老人ホームや介護施設が少ない県です。希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。山梨県は東京都、埼玉県、神奈川県、長野県、静岡県の1都4県に隣接しています。

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）ってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）への入居をお考えの方に向けて「見学前に確認しておきたいサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）の特徴」をご紹介します。

あらかじめ押さえておきたいのは、サービス付き高齢者向け住宅には「一般型」と「介護型」があることです。同じサービス付き高齢者向け住宅でも、両者間にはサービス内容に大きな違いがありますので、ご注意ください。

サービス付き高齢者向け住宅の入居条件は満たしていますか？

入居条件を満たしていないと入居できませんので、あらかじめ確認しておく必要があります。サービス付き高齢者向け住宅は、「一般型」と「介護型」があります。両方とも「60歳以上の方」か「60歳未満で要介護認定を受けた方」が条件です。

ただし「一般型」は専門的な医療措置が難しいので、介護度が重い方は入居できません。一方「介護型」の場合は自立から要介護5まで幅広く受け入れができます。

サービス付き高齢者向け住宅の提供サービスを把握していますか？

一般型と介護型ではサービス内容にも違いがあります。希望しているサービス付き高齢者向け住宅がどちらに属するのかを検討時に把握しておくのがおすすめです。

一般型の特徴

一般型の場合は、安否確認や生活相談サービスを提供しています。身体介助やリハビリなどの「介護サービス」は提供していません。利用する際は外部事業者と別で契約する必要があります。

介護型に比べると、介護が必要のない自立している方が安心して暮らせるホームです。

介護型の特徴

一般型に比べると、要介護度が重い方が多く入居しています。そのため「特定施設入居者生活介護」と認められています。特定施設入居者介護に認定されていると、外部事業者を使うことなく施設内で介護サービスを受けられるのです。

特定施設入居者生活介護について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

サービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット

具体的に他の施設タイプと比較して、どのようなメリット・デメリットがあるのかについて紹介します。「ご自身が望んでいる条件」と比較しながらご覧ください。

サービス付き高齢者向け住宅のメリット

サービス付き高齢者向け住宅のメリットは、高齢者が安心して暮らせる住まいであることです。比較的自立の方も多く、気軽に外出できるなど行動の自由度が高いといえます。自宅での生活とほとんど変わらず過ごせるうえ、日中もしくは24時間スタッフが常駐しているため安心です。施設内はバリアフリー構造であるため、怪我の心配を軽減できるのも大きな魅力になります。