山口県の総人口は、134万1,506人です。そのうち65歳以上の高齢者人口は46万6,098人であり高齢化率は34.7%になります(2020年10月1日現在)。全国の高齢化率28.8%と比べて高めの数字です。
山口県の総面積は6万112.54k㎡です。山口県を4つのエリアに分けると北部・東部・中部・西部となります。
北部エリアは萩の城下町など、文化遺産を誇る観光地として有名です。東部エリアは「錦帯橋(きんたいきょう)」や国の天然記念物である、白蛇の生息地として知られています。県庁所在地の山口市がある中部エリアは市街地であり、美肌の湯と呼ばれている「湯田温泉」があります。西部エリアは関門海峡を通じて九州とつながっており、水産物の流通が盛んな歴史のある港町です。
山口県の魅力
山口県は下関市のフグが有名ですが、その他にもアマダイ、サザエ、イサキ、アワビ、マダイ、マアジ、クルマエビなどの漁獲量が全国でトップクラス。三方を海に面していることもあり、新鮮な海の幸が味わえます。。辛子明太子やかまぼこ、うにの瓶詰めなどの水産加工品も人気です。
海や山に囲まれた自然あふれるスポットだけでなく、歴史ある街並みが印象的な「萩城城下町」では城下町巡りも楽しめます。その他「松下村塾」「錦帯橋」など、長州藩として栄えていた時代の歴史的な建物が多いのも魅力の1つです。また気候に関して瀬戸内海沿岸地域、内陸山間地域、日本海沿岸地域で違いはあるものの、年間を通して温暖で過ごしやすいです。過去の風水被害や地震災害も少ないことから、住みやすい環境といえます。
参考:山口県「しごと・産業・観光|山口県」「魅力・観光/自然」/やまぐち総合教育支援センター「地勢・気候」
山口県の主要な駅・市役所・地域包括支援センター
山口県の主要な駅
山口県内には、JR西日本の山陽新幹線をはじめ、山口線、山陽本線、仙崎線、小野田線などの路線が通っています。JR以外にも、錦川清流線・長門鉄道・防石鉄道があります。
主要駅は「下関」駅と「新山口」駅です。本州の最西端にある「下関」駅では、瀬戸内海側を運行するJR山陽本線、日本海側を運行するJR山陰本線を使えます。九州へと渡る玄関口としても機能しています。1日の利用者数は山口県内でもトップクラスですので、高齢者の方は通勤・通学の混雑時の利用は避けることをおすすめします。
「新山口」駅は山陽新幹線の停車駅であるとともに、4方向へ伸びる在来線のターミナル駅の役割を果たしています。JR以外にも萩・秋芳洞方面や山口宇部空港へ直行できるバスが運行しています。
山口県の市役所
市役所は、要介護認定や助成金の申請など、高齢者も利用する機会があります。ここでは、山口県内でも人口が多い下関市・山口市・宇部市の市役所について、所在地や要介護認定の申請窓口をご紹介します。
市役所名
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所在地・アクセス・ホームページ
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下関市役所
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- 所在地:下関市南部町1-1
- アクセス:「市役所前(下関市)」バス停の目の前
- 要介護認定の申請窓口:介護保険課
- ホームページ:下関市
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山口市役所
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- 所在地:山口市亀山町2-1
- アクセス:「米屋町」バス停から徒歩3分
- 要介護認定の申請窓口:介護保険課(その他の申請先は後述)
- ホームページ:山口市
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宇部市役所
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- 所在地:宇部市常盤町1丁目7-1
- アクセス:「宇部市役所前」バス停を下車、すぐそば
- 要介護認定の申請窓口:介護保険課
- ホームページ:宇部市
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山口市の要介護認定申請
なお、山口市では市役所の介護保険課以外にも、下記の場所で申請できます。
- 小郡保健福祉センター内介護保険課
- 各総合支所総合サービス課(秋穂、阿知須、徳地、阿東)
- 各地域交流センターおよび分館(大殿、白石、湯田、小郡、秋穂、阿知須、徳地、阿東を除く)
参考:山口市「要介護認定の手続き(申請から要介護認定まで)」
山口県の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。
保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
山口県のイベント
山口県の夏の風物詩といえば錦帯橋の「鵜飼」です。アユ漁が解禁となる夏の夜に、清流・錦川に架かる錦帯橋のたもとでイベントがおこなわれます。屋形舟に乗って観賞できるので、間近で鵜飼の様子を見られます。
「宇部市八十八夜お茶まつり」はゴールデンウィーク中に宇部市でおこなわれます。製茶工程の見学や、新茶の販売などがあり、初夏の風が吹くなかで新茶を楽しめます。
「萩夏まつり」は萩市で毎年8月1日から3日まで開催されます。1日目は日本海を望む絶好のロケーションのなか、盛大な花火が夜空を彩ります。2日目は市民踊りがおこなわれ、3日目は伝統的行事である「住吉みこし」などが街を練り歩き、賑わいを見せるイベントです。
老人ホームや介護施設によっては、職員が同行して参加することがあるので、その際はぜひお楽しみください。
山口県の高齢者支援制度
山口県内の自治体が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。
配食サービス(下関市)
下関在住の65歳以上の単身または、65歳以上の方のみで構成されている世帯に対して、週3回の、1日1食の「配食サービス」を実施しています。栄養管理はもちろん安否確認にもなります。利用料は1食520円です(住民税非課税世帯は410円)。
山口県下関市:「高齢者の配食サービス」
おでかけサポートタクシー利用券(山口市)
「要支援、要介護認定を受けている方」もしくは「介護予防・日常生活支援総合事業のうち介護予防・日常生活支援サービス事業対象者」の方はタクシー料金の一部を助成してもらえます。1会の乗車で1枚300円の券を利用でき、年間で40枚(1万2,000円分)まで使えます。
山口市「おでかけサポートタクシー利用券(令和3年度)の交付申請について」
見守り愛ネット(宇部市)
「見守り愛ネット」とは、市全体で高齢者を見守るネットワークです。市内の協力事業者が市と協定を締結し、高齢者の異変に気づいたら市の高齢者総合支援課に連絡します。高齢者総合支援課は連絡を受け取ったら社会福祉協議会をはじめとする支援機関に相談、支援機関が実際に高齢者のもとを訪問して状況を把握します。
山口県で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
山口県で老人ホームや介護施設が見つからない場合は、広島県、島根県、福岡県、大分県、愛媛県など探す範囲を広げてみることをおすすめします。