中央区の軽費老人ホーム

介護のほんねでは、「ケアハウスあいおい」をはじめとした、東京都/中央区の老人ホームを掲載中。そのなかでも軽費老人ホームの条件に当てはまる施設は1件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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中央区の老人ホーム・介護施設について

東京都中央区は、その名の通り東京23区のほぼ中央に位置する特別区です。銀座、日本橋、築地といった町があり、日本の文化と商業の中心地として発展を続けてきました。

ここでは、東京都中央区の老人ホームや介護施設への入居を検討している方とそのご家族に向けて「中央区での高齢者の暮らし」のポイントをご紹介します。

中央区の特徴

中央区役所（Lombroso - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる）

東京都中央区の人口は17万1,393人です。そのうち高齢者は2万5,227人になります。高齢化率は14.7％でです（中央区 5歳階級別・男女別人口（住民基本台帳）　2021年6月1日現在）。

面積は約10k㎡と23区内で2番目に小さい区になります。人形町や水天宮がある「日本橋地域」、銀座や築地がある「京橋地域」、隅田川の河口に近い「月島地域」の3エリアに分かれています。

参考：中央区「中央区の人口・世帯数（令和3年6月1日現在）」／中央区「中央区の魅力を紹介します」

中央区の魅力

百貨店や高級ブティックが立ち並ぶ銀座、高層商業ビルが多く集まる日本橋など、中央区は都会的な景観が広がるエリアです。その一方で、昔ながらの風情を感じられる月島や人形町などもあり、伝統と革新の2つの表情をあわせもっています。

中央区の見どころの一つが「築地場外市場」です。中央卸売市場は2018年に豊洲へ移転しましたが、場外市場は引き続き営業しており、一般客も買い物や飲食を楽しめます。築地関係者が食材の取り扱いや目利きのコツを教えてくれるセミナーや食に関する催しなど、築地ならではのイベントも開催されています。

中央区には、区内一の広さを誇る「浜町公園」をはじめ、約90の公園が点在しています。四季折々の自然を感じながら、のんびりと散策するのにもぴったりです。散歩には、認知症対策や身体機能の維持・回復、精神のリフレッシュといった効果が期待できます。

区内には古くからの商店街も多く残っており、下町情緒を味わいながら買い物を楽しめます。「横山町・馬喰町・東日本橋」地域は約1,500もの専門店や商社が並ぶ日本有数の問屋街です。

中央区の主要な駅・区役所・地域包括支援センター

中央区の駅、区役所、地域包括支援センターについてご紹介します。

中央区の主要な駅

中央区には、JR東日本の総武快速線と京葉線、東京メトロ6線、都営地下鉄3線の11路線が通っており、駅は全部で28駅あります。

1日あたりの乗降客数が最も多いのは、千代田区との区境にまたがる「東京」駅です。次いで「銀座」駅、「日本橋」駅の順になります。

鉄道の駅勢圏は、通常 500m～1kmとされています。その点、中央区内は、隅田川沿いや晴海地区など一部の地域を除き、駅から300m圏内に入っています。老人ホーム・介護施設の見学や入居後の面会の際にも便利です。

中央区役所

中央区役所は、中央区築地1丁目1-1にあります。最寄駅は東京メトロ有楽町線の「新富町」駅で、1番出口を出て目の前です。「新富町」駅は「東京」駅から約10分、「新宿」駅からは20分ほどで着きます。

そのほか、東京メトロ日比谷線「築地」駅の3・4番出口からは徒歩5分、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「東銀座」駅A7・A8番出口からは徒歩6分ほどの距離にあります。中央区コミュニティバス、通称「江戸バス」でお越しの場合は「中央区役所前」停留所がありますので、バスも利用しやすいです。

介護認定申請の窓口は、区役所4階の介護保険課内に設置されている「おとしより相談コーナー」です。電話での問い合わせは、介護保険課地域支援係で受け付けています。

「おとしより相談コーナー」では、介護認定の申請以外にも介護保険サービスを含むさまざまな高齢者福祉制度について質問や相談ができます。

中央区の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。

地域包括支援センターは、区内5カ所に設置されています。京橋、日本橋、人形町、月島、勝どきの地域包括支援センター（通称「おとしより相談センター」）では、毎週月曜日から土曜日の午前9時から午後6時まで相談を受け付け中です。

参考：中央区「高齢者福祉事業のしおり」

中央区のイベント

築地本願寺、東京都中央区、伊東忠太設計。（Kakidai - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

中央区では、高齢者も楽しめるさまざまな祭りやイベントが開催されています。

秋の恒例行事となっているのが「日本橋・京橋まつり」です。およそ2,000人の大パレードや、名産品市などが楽しめます。

毎年8月には、都内でも最大級の盆踊り大会「築地本願寺納涼盆踊り大会」が開かれます。築地場外市場の人気店が屋台を出店するため、名物グルメも楽しめる夏のメインイベントです。

毎年7月と12月の第1日曜日に開催される「大江戸問屋祭り」では、衣類・雑貨など約100店の問屋が一般開放され、多くの買い物客でにぎわいます。

老人ホームや介護施設によっては、職員が付き添って祭りに参加することも。気になる方は事前に職員に聞いてみてください。

中央区の高齢者支援制度

中央区が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

虹のサービス

中央区では、区民同士のたすけあい家事サポート事業、通称「虹のサービス」が展開されています。

加齢や障害などにより、掃除や洗濯、買い物などの家事や車いすでの移動、病院や薬局への通院などに手助けが必要な方を、サービスに登録しているボランティア区民がサポートしてくれる事業です。区の社会福祉協議会が中心となって取り組まれており、年会費2,400円と利用料1時間あたり800円でサービスを受けられます。散歩や見守り、話し相手などの用途でも利用可能です。

虹のサービスに関する相談は、中央区社会福祉協議会在宅福祉サービス部で受け付けています。

参考：中央区社会福祉協議会「「虹のサービス」（区民どうしのたすけあい家事サポート）」

おとしより介護応援手当および介護者慰労事業

自宅で介護を受けながら生活をしている区民に手当金や慰労券が支給される事業です。

「おとしより介護応援手当」は、要介護3以上で3カ月以上寝たきり、もしくは認知症の状態で、在宅で介護を受けている方が受給できます。手当金額は月額2万円、支払方法は年4回の指定口座への振り込みです。

「介護者慰労事業」は、要介護2以上の寝たきりや認知症の高齢者を在宅で介護している方が対象となっています。食事券・マッサージ券・旅行券から希望するチケットを、年に3万円分まで受け取れます。

どちらの制度も、区役所内高齢者福祉課高齢者サービス係が問い合わせ窓口です。

参考：中央区「おとしより介護応援手当」

緊急通報システム

65歳以上の独居もしくは高齢者のみの世帯に対し、緊急通報機器を設置する事業です。急病などの緊急時にボタンを押すと、区の委託事業者が通報を受信し、警備会社派遣員と消防が現場に駆けつけます。月額450円で利用でき、50円の追加料金を支払えば火災センサーや見守りセンサー（各50円ずつ）も設置可能です。

こちらに関しても、区の高齢者福祉課高齢者サービス係で相談を受け付けています。

参考：中央区「緊急通報システム」

中央区で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

中央区は周辺の地域に比べると家賃が高い区でもあります。希望の施設が見つからない場合は周辺の地域まで視野を広げてみましょう。台東区、墨田区、江東区、千代田区、港区と隣接しています。

軽費老人ホーム（ケアハウス）ってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここでは軽費老人ホーム（ケアハウス）への入居をお考えの方に向けて「見学前に確認しておきたい軽費老人ホーム（ケアハウス）の特徴」をご紹介します。

軽費老人ホームはケアハウス（C型）に統合される

軽費老人ホームはA・B・Cの3種類があります。なかでもC型を「ケアハウス」といいます。A型とB型は2008年より新設されていません。今後はケアハウス（C型）に統合される見通しです。

軽費老人ホーム全体の数もC型が全国に2,020施設あるのに対してA型は193施設、B型は13施設しかありません。この記事では、ケアハウスを中心に軽費老人ホームについて紹介します。参考：厚生労働省「平成29年度福祉行政報告例の概況」

ケアハウスには2種類ある

ケアハウスは「一般型」と「介護型」の2種類があります。どちらも比較的、低価格で利用できるのが魅力ですが、サービスの内容やスタッフの種類に違いがあります。検討時にどちらを選ぶべきなのか把握しておくのがおすすめです。

ケアハウス（軽費老人ホームC型）の特徴を把握していますか？

続いてケアハウスの特徴をご紹介します。ご自身が求めている希望と照らし合わせながらご覧ください。

一般型ケアハウスの特徴

一般型ケアハウスは、食事の提供や生活支援、安否確認などのサービスを受けられます。介護サービスを提供していないので、デイサービスや訪問介護を利用する際は外部の事業者と別途、契約が必要です。

介護型ケアハウスの特徴

介護型ケアハウスは「特定施設入居者生活介護」を受けており、介護サービスが含まれています。24時間介護スタッフが常駐しており、日常的に介護が必要な方にとっても安心できる環境です。要介護度が重くなっても入居し続けられ、なかには看取り対応しているホームもあります。

ケアハウスの特徴についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ケアハウス（軽費老人ホームC型）の入居条件は満たしていますか？

ケアハウスには入居条件があります。当然、満たしていない場合は入居ができません。見学までして「入居不可だった」ということがないよう、あらかじめ入居条件を把握しておくことをおすすめします。

一般型ケアハウスの入居条件

一般型ケアハウスの場合は「60歳以上」が入居条件です。ただし基本的には自立～要支援2の方を対象としており、要介護3以上になると退去しなければいけないケースもあります。

介護型ケアハウスの入居条件

介護型ケアハウスは65歳以上で要介護1以上の方が対象です。自立～要支援2の方は入居できません。

ケアハウスのメリット・デメリット

入居条件と特徴を踏まえて、メリットとデメリットについて紹介します。他の施設形態と比べて優れているところ、劣っているところを把握したうえで、ピッタリの施設を探してみてください。

一般型ケアハウスのメリット

一般型ケアハウスのメリットとして、価格が安いことが挙げられます。初期費用・月額費用ともに少なく、収入に不安がある方でも入居可能です。また生活上の自由度が高く、外出も基本自由です。介護サービスも必要な分だけ利用できます。

一般型ケアハウスのデメリット

一般型ケアハウスの場合は、介護・医療体制が充実していません。もし介護や医療のニーズが高まってしまった場合は、退去が必要になることもあります。

また介護型にも共通しますが、ケアハウスは費用が低額のため人気です。よって待機者も多くすぐに入居できない点もデメリットとなります。

介護型ケアハウスのメリット

介護型ケアハウスのメリットとして大きいのは24時間にわたって介護職員が常駐しており、安心して生活できる点です。また終身利用できる施設が多く「終の住処」として利用できます。介護付き有料老人ホームに近いレベルで医療・介護体制がある施設とイメージしてください。

介護型ケアハウスのデメリット

介護型ケアハウスの場合、月額利用料は他の施設よりリーズナブルに設定してあるものの、初期費用が高くなる傾向にあります。まとまった額を準備しなければ入居できないこともありますので、注意が必要です。

ケアハウスの費用

	入居時費用	月額費用
一般型	数十万円ほど	8万～20万円ほど
介護型	数十万～数百万円ほど	8万～20万円ほど

実際に入居するにあたって、ケアハウスでかかる費用について紹介します。一般型と介護型で、初期費用が大きく変わるのがポイントです。

介護型の場合は介護サービスが含まれているので、そのぶん入居時費用が高いのが特徴になります。月額費用は他の施設に比べるとリーズナブルです。

ケアハウスの費用についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

ケアハウス（軽費老人ホームC型）が要望に合っているかを事前に確認しておく

ケアハウスに入居する前は、必ず介護体制や入居後の暮らしを知ってから決断することをおすすめします。

また一般型と介護型では入居後のライフスタイル、メリット・デメリットが大きく違います。微妙な違いについて、ご自身で判断ができない場合は、希望の施設がなくても、介護のほんねまでお気軽にお電話ください。

施設探しのプロである入居相談員が、お客様のご希望を伺い、ピッタリの施設をご提案させていただきます。またケアハウス以外に全国の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームを紹介しております。悩んだ結果、施設の種類から見直す場合は参考にしてみてください。

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