さいたま市は埼玉県の県庁所在地であり、政令指定都市です。東京都からアクセスしやすくベッドタウンとしても機能しています。介護のほんねでは、埼玉県内ではさいたま市が最多の介護施設・老人ホームを掲載。全国的にも老人ホームが多い市区町村です。ここでは、さいたま市の特徴や高齢者の暮らしについてのポイントをご紹介します。
さいたま市は2001年5月1日に浦和市・大宮市・与野市が合併して誕生しました。その後、2003年4月1日には全国で13番目の政令指定都市になりました。
人口は132万9,901人と日本で9番目に人口が多く、65歳以上の高齢者人口は30万6,996人で高齢化率は23.08%です(2021年6月1日現在)。
さいたま市全域の面積は217.43k㎡です。旧市域によって以下のように10区に分かれています。南区・浦和区・見沼区の順に人口が多いです(さいたま市住民基本台帳人口
区別人口 2021年6月1日現在)。
さいたま市の魅力
さいたま市は東京のベッドタウンとして機能しており、交通機関も発達しています。他のベッドタウンである横浜市や千葉市よりも東京との距離が短いのも魅力です。また最近は東京の首都機能を補完する「さいたま新都心」として急速に開発が進み、多くの官公庁の出先機関や大型施設があります。
急激な都市開発が進むさいたま市ですが、自然保護にも力を入れています。農地や公園として自然の景観が保全された「見沼たんぼ」周辺には、大規模な農地から小規模な農地も点在しており、緑豊かな環境です。
その成果もあり「サトイモ」「ネギ」「カブ」「コマツナ」などは全国でも出荷量トップ10に入るほど生産しています。
さいたま市の主要な駅・区役所・地域包括支援センター
さいたま市の駅、区役所、地域包括支援センターについてご紹介します。
さいたま市の主要な駅
さいたま市では、JR・東武鉄道・埼玉高速鉄道・埼玉新都市交通など各社の路線が走っています。市内には31駅あり、1日の乗降客数が最も多いのは「大宮」駅です。「大宮」駅はJR東日本・東武鉄道・埼玉新都市交通の3社が乗り入れており、路線数は「東京」駅に次ぐ全国2位の規模です。
その他にも「浦和」駅、「さいたま新都心」駅を中心に、JR東日本の乗車人員ランキング上位の駅が数多くあります。
さいたま市役所、区役所
さいたま市役所、人口が多い南区・浦和区・見沼区の各区役所について所在地やアクセスをまとめました。また要介護認定の申請できる課も併せてご紹介します。
なお、さいたま市役所では要介護認定の申請はできません。申請する際は、お住まいの地域の区役所でおこないましょう。
市役所
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所在地・アクセス・ホームページ
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さいたま市役所
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- 所在地:さいたま市浦和区常盤6丁目4-4
- アクセス:JR「浦和」駅西口からバスに乗車し「市役所前」バス停から徒歩2分
- ホームページ:さいたま市役所
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南区役所
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- 所在地:さいたま市南区別所7丁目20-1複合公益施設「サウスピア」4階から7階
- アクセス:JR武蔵「浦和」駅西口から徒歩1分
- 要介護認定の申請先:高齢介護課(南区役所5階)
- ホームページ:南区役所
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浦和区役所
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- 所在地:さいたま市浦和区常盤6丁目4-4 さいたま市役所本庁舎1階(2019年5月7日より)
- アクセス:JR「浦和」駅西口からバスに乗車し「市役所前」バス停から徒歩2分
- 要介護認定の申請先:高齢介護課
- ホームページ:浦和区役所
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見沼区役所
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- 所在地:さいたま市見沼区堀崎町12-36
- アクセス:東武アーバンパークライン「大和田」駅より徒歩13分
- 要介護認定の申請所:高齢介護課(見沼区役所2階)
- ホームページ:見沼区役所
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さいたま市の地域包括支援センター
地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。
「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」などを業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)などが相談ごとに対して解決策を提示してくれます。
さいたま市では2013年度より、地域包括支援センターの愛称を「シニアサポートセンター」と呼んでおります。さいたま市内には27カ所のシニアサポートセンターがあります(2021年4月1日現在)。各区内2~4カ所に設置されています。
参考:さいたま市「市内高齢者事業所等一覧」
さいたま市のイベント
浦和うなぎまつり(引用:さいたま市)
さいたま市で毎年開催されているイベント・お祭りをご紹介します。
「浦和うなぎまつり」は毎年5月に浦和エリアで開催されているイベントです。うなぎ料理の実演やさまざまな催し物がおこなわれ、多くの人で賑わいます。
浦和エリアは創業100年以上のうなぎ料理屋が多くあり、「浦和のうなぎ」は、さいたま市の伝統産業に指定されています。一般的にうなぎで有名なのは静岡県浜松市ですが「うなぎの蒲焼き」は浦和区が発祥ともいわれています。
「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア(旧イベント名
JRおおみや鉄道ふれあいフェア)」は毎年5月に大宮区で開催されているイベントです。昔なつかしい車両も含めて、さまざまな展示があります。
主催者かつ会場でもあるJR東日本大宮総合車両センターは120年の歴史を持ち、かつては蒸気機関車や電気機関車の製造もおこなっていました。2014年からはさいたま市も主催者に加わり、「大宮」駅構内・東口や西口周辺も会場となりました。
毎年8月上旬に、大宮駅周辺で開催されるのが「大宮夏祭り」です。スパークカーニバル、中山道まつり、中山道みやはらまつり、東大宮サマーフェスティバル、指扇まつり大会などのイベントが一同に開催されます。
老人ホーム・介護施設によっては、職員同行で地域の催しに参加することがあります。参加することで気持ちのリフレッシュになり、健康増進も期待できます。気になる方はイベントの参加可否を入居施設に聞いてみると良いでしょう。
さいたま市の高齢者支援制度
さいたま市が展開する高齢者の支援制度の一部をご紹介します。
さいたま市シルバーポイント(いきいきボランティアポイント)事業
市内の60歳以上の方が施設などのボランティア活動をおこなった際にポイントが付与され、貯まったポイントで奨励金やシルバー元気券(商品券)に交換できる事業です。
さいたま市徘徊見守りSOSネットワーク
認知症になると、街を徘徊することもあります。認知症の方が行方不明になならないように見守りのネットワークを構築しているのです。
事前登録制で登録者が行方不明になった際は、ネットワーク協力機関(さいたま市・シニアサポートセンター・介護保険サービス事業所など)が行方不明者の発見に協力します。
参考:さいたま市「さいたま市徘徊見守りSOSネットワーク」
重度要介護高齢者訪問理・美容サービス事業
重度の要介護者で外出が困難であり、理髪店や美容室に行けない方のために訪問理・美容サービスをしています。サービス内容は理髪やひげ剃りなどです。年4回、理・美容券1枚につき1回無料で利用可能です。
参考:さいたま市「重度要介護高齢者訪問理・美容サービス事業のご案内」
さいたま市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる
さいたま市には数多くの老人ホーム・介護施設があります。しかし希望の施設が決まらないときは埼玉県上尾市・川口市・朝霞市・川越市・志木市・戸田市・蓮田市・富士見市・蕨市・春日部市・越谷市・白岡市といった隣接するエリアにも目を向けてみてください。