特別養護老人ホーム鵠生園の口コミ・評判　ブラクル（男性/60代）

ボランテイアの方が心を込めて掃除を毎日されているせいか、施設内は極めて清潔です。施設が江ノ島の近くの海岸沿いに立地しているので、海側の部屋の眺望は最高です。特に夜は江ノ島の灯台が季節にもよりますがライトアップされて最高です。食堂は各階にオープンスペースがあり、寝たきりの方でも、スタッフが入居者の皆さんと食事できるように気を配っていただいています。お風呂は寝たきりのまま入浴できる機械も設置されており掃除も清潔に保たれています。入居者は、一週間に最低一回は入浴されています。リハビリは、特に施設内にリハビリの設備はありません。理学療法士も勤務しているようにはみえません。4階建ての建物ですが全館バリアフリーの設計で手すりも要所要所に設置されており入居者のみならず訪問する高齢者にも優しい施設になっています。個室は基本的にはなく、すべて2人または4人部屋となっています。広さとしては狭くもなく広くなくと言ったところでしょうか。個人個人のスペースを仕切る間仕切りはありませんが、カーテンなどで仕切っておむつ交換時のプライバシーを保っています。

毎月のように外出する機会があり寝たきりの方以外は近くのフラワー園とか自然に接する機会が多いです。参加率は寝たきりの方は基本的には参加されないので、入居者の半分前後です。カラオケは古いですが設備は整っており、機会ある毎に午後のリクレーションの時間に歌の好きな方が歌っています。スタッフやヘルパーの方が入居者の誕生日だけでなく、敬老の日や年に数回ある家族会を通して入居者が寂しがらないように心の交流を図るように計画を立ててくれています。また、年度初めにケアマネージャ、担当スタッフ、看護師、栄養士と年間介護計画をつめる日が設けられており、そこで詳細にわたって今後のスケジュールや日頃の状況を体調管理を含めて相談する機会がありますので、入居者の家族も普段の入居者の状況を事細かに知ることができます。イベントに参加した入居者に直接は聞いてはいませんが、イベント終了後の写真を見るかぎり、入居者の方はイベントに参加して楽しんでいるようです。また、参加した入居者の方のアンケートの感想を見ても、イベント自体もっと多くして欲しいという声が多くありました。

国政の問題なのかわかりませんが、食費、入居費だけで、月30万円かかっています。これに、雑費や医療費を含めるとそれ相当の金額の負担になります。幸いなることに、身障者認定、要介護認定があるので、自治体がかなりの額負担していて、安くはなりますが、各種認定がなければ、個人で負担するのは高額の有料老人ホームに入居するのと同じくらい高くて支払うことができません。費用的に一日いくらという形で食費や入居費が算出されているので問題ないかとは思いますが、他の施設と比較したことがないので日額が高いのか低いのかわかりません。食費、入居費意外に、雑費として、担当スタッフが必要と認めた保湿クリームや歯ブラシ、毎月の歯医者代、訪問検診代。支払いは決められた銀行からの自動引き落としのみ受け付けていて、その銀行に口座がないと口座を新たにつくらないといけません。入居者本人の名義の口座ではなくても問題ないですが、クレジットカードは受け付けません。

毎日の献立の内容やカロリーは一週間まとめて公開されている。寝たきりの方や食が細い方はミキサー食に栄養剤を砕いて入れるという手の込んだ別献立にしたりと手間暇はかけている。味は食べたことがあるが、個人的にはさっぱりしすぎている。入居者は、美味しそうに食べているので味は高齢者好みなのでしょう。栄養士が毎週栄養を考えてカロリー計算された献立を立てています。普通食が食べることが出来ない方には別献立を立てて、個人別に毎週の体重の増減を加味しながら立てています。施設の食事が食べれない場合は入居者の家族が入居者の好物を持ち込むことができるので、代替食事をすることができます。スタッフの食事の介護は、入居者本人がむせたりした場合、無理には食事させないよう、食事することによって余計なストレスを与えないように細かい配慮がなされています。

各階に相談員、主任、副主任、個人別に担当者がいます。スタッフはいつも会うと明るくあいさつされ、帰るときもこちらから声をかけなくても、担当スタッフでなくても声をかけてくれる。平均要介護は、3以上、階ごとにほとんど介護が必要のない方、徘徊の多い方、寝たきりの方とか別々になっています。ちょっとでも入居者に何かあると電話がかかってきます。食事が細くなったとか、蜂窩織炎になったので医者に往診してもらったとか、相談員にもよりますが、かなり気さくな方が多いです。ホーム長は、お話する気があまりなかったのでわかりませんが、相談員の方は細かいことまで気を遣っていただき、最後に入居者が亡くなった時も多忙中の中お葬式まで参列していただきました。最後に入居者が亡くなって退所する時、入居者の紹介とフロアの皆さんで見送っていただいたのが良かったです。

看護師は夜間はいません。夜間はスタッフは5人で100人の入居者を担当しています。夜間看護師がいないため痰の吸引は口腔内のみになり、医療行為となる器官内の吸引は行いません。提携している病院は、車で10分くらいのところにあり、何か合った時の対応はスムーズです。健康管理に関しては、栄養士が毎週の体重計測を見ながら個人個人にあった食事指導を行い、相談員、スタッフとの打ち合わせで注意事項を確認しています。胃ろうするかどうかターミナルケアをどうするのかは入居者本人、家族との面談の結果決定し、胃ろうの場合は施設に設備がないので、退所となり病院に入院することになります。入居者が亡くなった時は、呼吸が止まった時点で夜中スタッフから電話があり、同時に看護師に連絡がいって看護師から担当医師に連絡がいくようになっていました。各階担当の看護師はいますが、担当の階ではなくても、何かあると昼間は看護師がすぐ来てくれる体制になっています。

自家用車でも訪問は可能です。訪問者専用の駐車場がないので、施設の車やスタッフの車の駐車場を利用することになるので、極力公共機関での訪問が望ましいです。バス、私鉄の便がよく、駅から徒歩5分くらいです。施設の目の前にコンビニがあります。小さいですが商店街があります。江ノ島が近くなので眺望は最高です。目の前が海岸なので夏は海水浴客で賑わっています。防音がしっかりしているので、交通量の多い県道沿いにあるのにもかかわらず、騒音はまったく気になりません。施設の隣にファッションホテルが2軒建っているので、訪問にはちょっと気になります。施設自体、T字路の角に建っているのと、海沿いの県道に面しているので、目立っていてすぐわかります。

お酒、タバコは禁止です。喫煙所もありません。季節によっては、訪問時に外で手洗い、中でアルコール消毒、マスク着用といった衛生面で清潔さを求められます。家族の訪問は基本的に24時間可能ですが夜間は入り口が施錠されてしまうのでスタッフを呼び出さないといけません。入居するまでに他所をかなり転々としたので、10年以上かかりました。入居希望者は何百人も待機しているとのことでした。メールでの対応はわかりませんが電話での対応はわかりやすく、見学時の対応は親切でした。