特別養護老人ホーム千寿園の口コミ・評判　ネオネオ（男性/30代）

トイレや浴室などにはバリアフリーが整っており、廊下には利用者の方が安全に移動できるだけのスペースが十分確保されていた。ただ、居室やトイレの開け閉めの際にしっかりと閉まっていない箇所があるため、中が見えてしまうこともしばしばある。汚物室もとは違う場所が汚物室として使用されており、衛生的によくない面もある。１番は各ユニットの利用者１３人をひとりで見ているため、介護の手が行き届かないこともある。

イベントや行事はほぼ毎月ごとにおこなわれており、ボランティアの方が主催されている喫茶などもあり、利用者の方は楽しみにされている。また、各ユニット毎、食事や買い物などの外出の機会を設けており、利用者の方が満足いくように配慮している。近くには保育園や障害者施設もあり、年に何度か交流をもっている。ただ、多数の利用者に対し、職員が少数で対応しなければならず、職員の疲労感はかなり蓄積されている。

地域でほぼ１番安い価格に設定されているため、比較的金銭の余力が少ない方でも安心して生活がおくれる料金となっている。利用者の口座もしっかりと管理されており、支出や収入は１円単位で把握されている。

厨房には専門の業者が入っており、糖尿病の方や食事制限がある方にもしっかりと対応した食事が作られている。毎月体重が測定されており、栄養が足りない方や、身体の機能になんらかの衰えが見られた方には、栄養補助食品として各種ハイカロリーの食品がつけられている。ただ、塩分や調味料がしっかりと管理されているため、濃い口の料理を好む利用者にとっては味が「薄い」という訴えがあることもしばしばある。それでも、全体を通して満足がいくできばえとなっている。

施設で働いている職員はがんばってはいるが、ひとりで１３人という利用者をみなければならず、みな疲れきっている。若い職員から還暦を超えた利用者まではば広い年代の方が勤めているが、業務内容は同じであるため、年配の方はよけいに疲れている。それでも、利用者の生活の質を向上しようと、各種取り組みをおこなっている。職員と利用者の関係は良好だが、一部職員の中には、利用者との関係が良くない人もいる。

規定に定められた看護師や機能訓練員が駐在しており、なにかあったときはそのつど対応している。利用者の方の体調が悪化したときは、すみやかに指定の病院へ受診することもできている。ただ、看護師が誰もいなくなる夜間にかんしていえば、電話での連絡が主となるため、電話を受けてから施設に到着するまで時間がかかるため、急変時にすぐに対応することができない。

主要な商業施設から遠くにあり、近くにある商店はコンビニや小さな喫茶店しかない。利用者が徒歩で気軽に買い物に行くことはほぼ不可能で、車で移動しなければならない。施設の周囲には散歩に適した自然が広がっているが、車の往来もかなりあるため、職員が付き添わなければ外出はほぼ不可能。また、駐車場と施設までの距離がかなりある。

ユニット制度を採用しているが、完全なユニット制度ではなく、ユニット「もどき」の対応となっている。そのため、職員はひとりで１３人を介護せねばならず、座っている暇はもちろんのこと、ナースコールの対応に追われてトイレに行く間もない。現在は改善されているが、かつては職員の休憩時間がなかった。