医療法人協仁会　介護老人保健施設　松柏苑の口コミ・評判　白玉子（女性/30代）

新しい施設だったので、共有スペースやトイレ、お風呂はきれいだった。ほとんどの方が車いすか寝たきりだったので、施設内はすべての通路がかなり広く作られていた。管理栄養士の実習で行ったので、主に調理場と共有ホールにいたが、ホール内で皆一緒に折り紙を折ったりテレビを見たり、実習の最終日には紙芝居を使った簡単な栄養指導もさせてもらった。一部認知症の方もいらしたのだが、ほとんどの人が興味深く話を聞いてくれて、手作りの資料もほしがる方が多かった。 食事は調理の途中までは同じで、最後に個別対応形態にしていったので一人ひとりに合わせた食事が提供されていた。 昼間のデイサービスだけを利用している人も多かったので、1階のリハビリ施設では簡単な体操やリハビリ運動などを行っており、昼間はにぎやかだった。

管理栄養士や介護福祉士などを目指す学生を受け入れている施設だったので、入れ替わり立ち替わりに学生が出入りし、そのたびに栄養指導やイベントなどを実習の最後に行っていたようだったので、入居者の方々は楽しんで話を聞いてくださっていたように思う。共有ホールは季節に合った手作りの飾り付け(色紙や画用紙で作ったもの)で飾られており、行事食なども提供されていたので、スタッフの方々が趣向をこらしていた。

実習で訪れた施設だったので具体的な費用は知らないが、昼食とリハビリ付きのデイサービスなどはかなりお手頃な金額だった。介護福祉士や作業療法士など専門スタッフもそろっており、毎朝のミーティングで一人一人に合ったプランを検討していたので、手厚い介護を受けられる施設だと思った。

調理の途中過程までは一緒に作り、最後にミキサーや流動食にしていく流れだったので、ほぼ全員が同じメニューを食べていた。管理栄養士がメニューを考えており、バランスやカロリーなどに配慮しつつも季節の行事食を取り入れたり、流動食でも見た目で食欲を刺激できる彩りにしたりと工夫していた。 食事時にはスタッフほぼ全員が介助に当たり、一口一口味わえるようにゆっくり食事をしていた。

24時間交代で介護できるようにシフトを組んでおり、皆明るく仕事をしていた。大学を出たての若いスタッフが多く、入居者はまるで孫と接するようににこにこと話していたのが印象的だった。食事時にはパートの方も来ていたので、入居者一人ひとりに食事介助ができていた。

近隣の病院や医療機関と連携が取れているようだったので、毎朝のミーティング時には医療機関へ行った入居者の現状報告があったり、常駐の看護師も参加して入居者の情報共有を図っていた。

大阪や京都市内から電車で行ける範囲にあり、バスならバス停から徒歩5分程度なので、アクセスしやすいと思う。大阪なので自然環境はほとんどないが、苑内に大きな桜の木があり共有ホールからも見ることができた。

さまざまな職種のスタッフが連携して介護に当たっていたのが印象的で、もしいつか自分の親や義親を介護する時が来たら、協力してほしいと思った。